短納期でも成果を出すWEB広告を解説【成功事例あり】15秒CM制作のポイント

更新日 2026.02.07
webcm

新商品発売やキャンペーン開始が迫る中で、WEB広告を急ぎで展開しなければならないケースは少なくありません。短期間で配信する場合でも、設計次第で成果は十分に狙えます。本記事では、スピードが求められるWEB広告において、動画やCMをどう活用すべきか、事例を交えて解説します。

近年、市場環境の変化や競合対応の必要性から、広告のスケジュール短縮が常態化しています。企業側は「早く市場に訴求したい」というニーズと「品質を担保したい」という要求の板挟みになり、限られた時間の中で最大の成果を求められる状況に直面しています。しかし、適切なプロセスを踏めば、短納期でも効果的なWEB広告運用は十分可能です。

監修者情報
監修者情報

小林 稜介|動画マーケティングコンサルタント
【資格】上級ウェブ解析士・JSPプロモーションプランナー
【得意分野】動画制作/WEBマーケティング/販促プロモーション
【経歴】
株式会社クレオ、株式会社デジタルアイデンティティと2社の代理店で、オフラインの販促プロモーションからクリエイティブ制作、WEBマーケティング全般まで、幅広いマーケティング施策を経験。2021年からkey MOVIEに動画マーケティングのコンサルタントとして参画。現在、広告や企業VP、採用、YouTubeチャンネルなど様々な動画の企画制作をしています。

WEB広告(WEB CM)を短納期で作る考え方と制作フロー

短納期でWEB CMを成功させるには、通常の制作プロセスを見直し、重要な要素に絞り込むことが不可欠です。

まず企画段階では、訴求ポイントを1つに絞り込みます。複数のメッセージを盛り込もうとすると、企画の承認プロセスが長期化し、映像の構成も複雑になります。「誰に」「何を」伝えるかを明確にし、シンプルな企画書で関係者の合意を早期に取ることが重要です。

制作フローは並行作業を前提に組み立てます。通常は「企画→絵コンテ→撮影→編集」と順を追いますが、短納期案件では企画承認と同時に撮影準備を開始し、撮影当日に編集の方向性まで決定するなど、工程の重複を積極的に活用します。

また、制作体制の整備も重要です。意思決定者を明確にし、承認フローを最小限に抑えることで、判断の遅延を防ぎます。制作会社との連携では、過去の実績や理解度の高いパートナーを選ぶことで、コミュニケーションコストを削減できます。

素材の事前準備も効果的です。商品画像、ロゴデータ、テキスト素材などを初期段階で揃えておくことで、後工程での手戻りを防止できます。

15秒CMを短い納期で仕上げるためのポイント

15秒という尺は、短納期制作において大きなアドバンテージとなります。情報量が限定されるため、企画から完成までのプロセスを大幅に短縮できるためです。

構成はシンプルな三段構成が基本です。「問題提起(3秒)→解決策の提示(9秒)→行動喚起(3秒)」という流れを守ることで、視聴者に明確なメッセージを届けられます。複雑な展開を避け、ワンメッセージに徹することが短納期でも品質を保つ秘訣です。

撮影は必要最小限のカット数に抑えます。15秒CMであれば5〜8カット程度で構成可能です。撮影場所も1〜2箇所に限定し、移動時間を削減することで、1日で撮影を完了できます。

編集段階では、テンプレート化された演出パターンを活用します。業界や商品カテゴリーごとに効果が実証されている演出手法を用いることで、試行錯誤の時間を省略できます。

音楽やナレーションは既存のライブラリ素材を活用することで、オリジナル制作の時間を削減します。近年は高品質なストック音源が充実しており、ブランドイメージに合う素材を短時間で見つけることが可能です。

短納期の案件でも成果を出したWEB広告の事例

検索結果から、短納期WEB広告の具体的な事例を見つけることができました。実際の動画URLを含む形で、4つの事例セクションを作成いたします。

事例① 数日で配信まで完了したWEB広告施策

instagramビストロ

パナソニック株式会社が展開した「オーブントースター ビストロ」の新モデルプロモーションは、数日で配信まで完了したWEB広告施策の一例として注目されています。

同社は新製品の発売タイミングに合わせて、Instagramの縦型動画フォーマットを中心とした広告展開を実施しました。発売直後の関心が高まる時期を逃さないよう、短尺動画を素早く制作・配信する体制を整え、発売から数日以内にキャンペーンを開始しています。

専用アカウント「Panasonic Cooking」を運用し、製品ターゲット層が集まるコミュニティを形成。関心度の高いユーザーに効率的にリーチする環境を構築しました。さらに、消費者行動の分析結果に基づき、キーワード選定や投稿内容を最適化。各ユーザーの関心や行動パターンに応じたコミュニケーションを実現しています。

縦型の短尺動画という制作しやすいフォーマットを活用することで、話題性が高い時期に素早く情報を届ける機動力を発揮しました。これらの施策により、前モデルと比較して約2倍の売上を達成。SNSプラットフォームの特性を理解し、スピード感を持った広告展開が成果につながった好例といえます。

事例② 限られた制作期間で実施したWEB CM活用例

ニトリ公式

ニトリ YouTube Shorts活用事例

株式会社ニトリが展開するYouTube Shortsの製品紹介動画は、短納期制作のWEB CM活用として優れた事例です。15秒という限られた時間の中で、視聴者の興味を引く構成が徹底されています。

動画の冒頭3秒で「何の動画か」「どこが面白いのか」が明確に伝わるため、スクロール中のユーザーの目を止める設計になっています。新商品のローンチに合わせて、1週間程度の短期間で複数の動画を制作・配信し、高い再生回数を獲得しています。

プロの撮影機材は使用せず、店舗内や商品の使用シーンをシンプルに撮影することで、撮影日を最小限に圧縮しています。完成度よりもスピードとメッセージの明確さを重視した結果、企業ブランディングにも大きく貢献する成果を得られました。

事例③ 既存素材を活用した動画広告の短期運用

ソフトバンク「5Gってドラえもん?」シリーズ※現在非公開
動画URL: https://www.youtube.com/user/softbank

ソフトバンクがテレビCMで使用していた映像をYouTubeでも流している事例です。既存のテレビCM素材を再編集し、WEB広告に転用することで、新規撮影を行わずに短期間での配信を実現しました。

テレビCMとして制作された映像をそのままYouTubeに活用し、チャンネルページから特設サイトにアクセスできるようURLを設置しています。アニメのドラえもんではなく、実在する俳優がドラえもんを演じることで、5Gのリアリティ感を演出しています。

既存資産の有効活用により、制作期間を大幅に短縮し、予算も削減しながら、テレビCMと同等のブランド認知効果を獲得しました。クロスメディア展開により、リーチ単価を抑えつつ効果を最大化した好例です。

事例④ 15秒CMを短いスケジュールで制作した事例

freee会計 YouTube広告(15秒CM)

クラウド会計ソフト「freee会計」のYouTube広告は、15秒という短尺フォーマットを前提に、要点を的確に伝えた動画広告の好例です。
冒頭数秒で「経理が大変」「確定申告が面倒」といったターゲットの課題を提示し、その直後にサービス名と解決策を提示する構成となっており、短時間でも内容が直感的に理解できる設計になっています。

演出はシンプルで、日常の業務シーンをベースにしながらもテンポよく展開することで、15秒でも情報過多にならない点が特徴です。また、同一コンセプトで複数パターンの動画を制作し、課題訴求の切り口を変えることで広告配信時の効果検証や最適化がしやすい設計になっています。

撮影や編集工程を最小限に抑えつつ、冒頭のインパクト、サービス名の早期提示、短尺に最適化された構成といったYouTube広告の基本を押さえたことで、短期間での制作ながら高い広告効果を実現した事例です。

最短で成果を狙う動画広告の設計

短納期で成果を出すには、媒体特性に合わせた動画設計が欠かせません。

尺の選択では、配信媒体とターゲットの視聴環境を考慮します。YouTubeでは15秒のスキップ不可広告、Instagramでは6〜15秒のストーリーズ広告、Facebookでは15〜30秒のフィード広告が効果的です。媒体ごとに最適な尺を選ぶことで、制作と配信の両面で効率化できます。

構成は冒頭3秒でフックを作ることが重要です。視聴者の注意を引く画像や問いかけを冒頭に配置し、その後に商品やサービスの価値を提示します。最後にはCTA(行動喚起)を明確に示し、視聴者が次に取るべきアクションを示します。

モバイルファーストの設計も必須です。縦型または正方形のフォーマットを採用し、音声なしでも内容が伝わるよう字幕を付けることで、視聴完了率を高められます。

また、A/Bテストを前提とした設計も有効です。冒頭のカットやキャッチコピーを変えた複数パターンを同時制作し、配信開始後すぐにパフォーマンスを比較することで、短期間でも最適化が進められます。

急ぎのWEB広告制作で起こりやすい失敗と回避策

短納期案件では特有の失敗パターンが存在します。事前に把握し、対策を講じることでリスクを最小化できます。

最も多い失敗は、ターゲット設定の曖昧さです。急ぐあまり「とにかく多くの人に見てもらいたい」という考えになりがちですが、ターゲットが不明確だとメッセージも曖昧になり、結果的に誰にも響かない広告になります。短納期だからこそ、ターゲットを明確に絞り込むことが重要です。

承認フローの複雑化も要注意です。多くの関係者が確認に入ることで、修正指示が錯綜し、制作が進まなくなります。意思決定者を1〜2名に限定し、明確な承認ルートを設定することで、この問題を回避できます。

素材の権利関係の確認不足も深刻な問題を引き起こします。急いでいるときほど、使用する画像や音楽の権利処理を怠りがちですが、配信後に権利侵害が発覚すると広告停止や法的トラブルに発展します。必ず事前に権利関係を確認し、不明な素材は使用しないという原則を守りましょう。

配信設定のミスも頻発します。ターゲティング、予算配分、配信期間などの設定を急いで行うと、想定外のオーディエンスに配信されたり、予算を短期間で使い切ってしまったりします。配信設定は複数人でダブルチェックし、少額でテスト配信してから本格展開することが賢明です。

また、効果測定の設計を後回しにする失敗も多く見られます。配信開始後に「何を成果とするか」が不明確だと、改善のしようがありません。企画段階でKPIを明確に定め、計測タグの設置まで完了させてから配信を開始すべきです。

まとめ

急ぎのWEB広告であっても、事前設計と制作体制を整えれば成果は十分に狙えます。短い期間だからこそ、目的を明確にし、メッセージを絞り込み、最適な媒体と尺を選択することが重要になります。

15秒という短い尺の活用、既存素材の転用、並行作業による工程短縮など、短納期ならではの工夫を取り入れることで、品質を保ちながらスピーディな制作が可能です。また、過去の成功事例から学び、よくある失敗パターンを回避することで、限られた時間の中でも確実に成果を上げられます。

市場環境の変化が加速する現代において、短納期でのWEB広告制作は今後さらに増えていくでしょう。本記事で紹介したポイントを押さえ、スピードと成果を両立させるWEB広告運用を実現してください。

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