インタビュー動画の作り方・事例を解説!質問内容や構図・構成テンプレートも
「採用サイトの応募率を上げたい」「導入事例を魅力的に伝えたい」という課題解決に、インタビュー動画は極めて有効な手段です。
しかし、ただカメラの前で話してもらうだけでは、視聴者の心には響きません。なぜなら、視聴維持率を高め、行動を促すための「構成」と「演出」が欠けているケースが大半だからです。
本記事では、数多くの企業動画を手掛けてきた経験から、成果に直結するインタビュー動画の作り方を解説します。明日から使えるテンプレートや質問リストも公開しますので、ぜひ実務にお役立てください。

小林 稜介|動画マーケティングコンサルタント
【資格】上級ウェブ解析士・JSPプロモーションプランナー
【得意分野】動画制作/WEBマーケティング/販促プロモーション
【経歴】
株式会社クレオ、株式会社デジタルアイデンティティと2社の代理店で、オフラインの販促プロモーションからクリエイティブ制作、WEBマーケティング全般まで、幅広いマーケティング施策を経験。2021年からkey MOVIEに動画マーケティングのコンサルタントとして参画。現在、広告や企業VP、採用、YouTubeチャンネルなど様々な動画の企画制作をしています。
Contents
インタビュー動画の有効性と目的
「インタビュー動画」とは、企業文化や経営理念、商品価値、導入効果などを第三者視点または当事者の生の声として伝える映像コンテンツのことです。
まずは、なぜインタビュー動画が必要なのか、その目的を明確にしましょう。目的が曖昧なまま制作を進めると、誰に何を伝えたいのかがぼやけた動画になりがちです。
インタビュー動画がビジネスで有効な理由
テキストや静止画と比較して、インタビュー動画は圧倒的な情報伝達力を持っています。
最大の理由は「信頼性の向上」です。例えば、導入事例記事で「効果が出ました」と書くよりも、実際の顧客が笑顔で「業務効率が2倍になりました」と語る映像の方が、説得力は段違いです。表情や声のトーンといった非言語情報が、視聴者の感情を動かします。
実際に、インタビュー動画をLP(ランディングページ)に設置したことで、CV率が1.5倍に向上した事例も珍しくありません。熱量や空気感を伝えられる点が、動画独自の強みなのです。
主な活用シーンとターゲット
インタビュー動画は、大きく分けて以下の3つのシーンで活用されます。
- 採用活動(求職者向け):社員インタビュー、代表メッセージ。社風や働きがいを伝え、ミスマッチを防ぎます。
- 営業・マーケティング(見込み客向け):お客様の声(導入事例)。商品導入後の成功体験を共有し、購入の不安を解消します。
- 広報・ブランディング(ステークホルダー向け):開発秘話、ブランドストーリー。企業のビジョンや想いを深く伝えます。
ターゲットごとに「知りたい情報」は異なります。採用なら「リアルな働き方」、営業なら「費用対効果」が中心となるでしょう。
構図がおしゃれ!インタビュー動画の成功事例
ここでは、再生回数が数十万越えの長尺インタビュー動画や再生回数1万超えのショート動画などの成功事例を紹介します。
再生回数40万超えの社員インタビュー動画
株式会社ソフトウェアコントロールによる社員インタビュー動画です。
40秒以下のダイジェスト版ショート動画ですが、再生回数は40万回以上と高い再生回数を誇ります。未経験者でも働きやすくプライベートと両立できる点がわかりやすく編集されています。
再生回数30万超えのサービス導入後のインタビュー動画
この動画はフリー株式会社が自社サービスを導入した企業に対しインタビューした動画です。実際にサービスを使っている担当者の生の声や実際のメニュー画面を紹介しているため、サービス検討中のユーザーはもちろん、まだ情報収集中の潜在層のユーザーに対してもアプローチができます。
1分以下のインタビュー動画【ショート動画】
この動画は求人サイト用のショート動画です。社員3名に対するインタビューを60秒以下に収めた動画で、回答内容は短いものの社員の雰囲気を十分に感じられる内容となっています。
インタビュー動画は長く制作する必要があると考えられがちですが、内容や目的によっては短くても十分なアプローチが可能です。
成功するインタビュー動画の構成【無料テンプレートあり】
動画全体のストーリー展開を決める設計図のことです。視聴者を飽きさせず、最終的なアクション(応募や問い合わせ)へ誘導するために、起承転結やPREP法などの論理構造を用いて順序立てて作成します。
動画制作で最も重要な工程が「構成作成」です。撮影前に勝負の8割は決まっていると言っても過言ではありません。
成果が出やすい「導入事例動画」の基本構成を紹介します。この流れに沿うだけで、説得力のある動画が完成します。
| 構成パート | 内容 | 時間目安 |
|---|---|---|
| ① オープニング | ダイジェストや結論の提示(興味付け) | 0:00〜0:15 |
| ② 課題の提示 | 導入前に抱えていた悩みや問題点 | 0:15〜0:45 |
| ③ 解決策(導入) | なぜその商品を選んだのか、導入の決め手 | 0:45〜1:15 |
| ④ 効果・変化 | 導入後の具体的な成果(定性・定量) | 1:15〜2:00 |
| ⑤ 今後の展望 | 今後のビジョンや視聴者へのメッセージ | 2:00〜2:30 |
| ⑥ エンディング | 企業ロゴ、問い合わせ先への誘導 | 2:30〜2:40 |
ポイントは、冒頭の15秒で「自分に関係がある」と思わせることです。最もインパクトのある発言を最初に持ってくる「アバンタイトル」の手法が効果的です。
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インタビュー動画の質問内容・回答例
良い回答を引き出すには、良い質問が不可欠です。「はい/いいえ」で終わるクローズドクエスチョンではなく、具体的なエピソードを促すオープンクエスチョンを用意しましょう。
質問リストは事前に共有しますが、本番では会話の流れを重視し、アドリブで深掘りすることも大切です。
社員インタビュー
| 質問内容 | 回答例 | 回答のポイント |
|---|---|---|
| 現在の仕事内容を教えてください | 営業として新規提案から導入後のフォローまで担当しています。 | 業務範囲を具体化し、仕事のイメージを明確にする |
| 入社の決め手は何でしたか | 現場社員の雰囲気が良く、成長できる環境だと感じました。 | 会社の魅力を第三者視点で伝える |
| 仕事のやりがいは何ですか | お客様に感謝の言葉をもらえた時です。 | 感情や実感を入れて共感を生む |
社長インタビュー
| 質問内容 | 回答例 | 回答のポイント |
|---|---|---|
| 創業の背景を教えてください | 業界の課題を解決したいという想いから創業しました。 | 想いと課題をセットで語る |
| 会社として大切にしている考えは | 短期成果より、長期的な信頼を重視しています。 | 経営判断の軸を明確にする |
| 今後の展望を教えてください | 既存事業を強化しつつ、新分野にも挑戦します。 | 未来志向で前向きに締める |
サービス・製品に関するインタビュー
| 質問内容 | 回答例 | 回答のポイント |
|---|---|---|
| サービスの特徴は何ですか | 誰でも直感的に使える点が特長です。 | 専門用語を避け、利用イメージを重視 |
| 開発時にこだわった点は | 現場の声を反映し、使いやすさを追求しました。 | ユーザー視点を強調する |
| どんな企業に向いていますか | 業務効率化を進めたい企業です。 | 対象を絞って伝える |
導入事例インタビュー
| 質問内容 | 回答例 | 回答のポイント |
|---|---|---|
| 導入前の課題は何でしたか | 作業が属人化し、時間がかかっていました。 | 導入前の悩みを具体化 |
| 導入後の変化は | 作業時間が減り、余裕が生まれました。 | 変化や成果を明確にする |
| 導入して良かった点は | 社内で情報共有しやすくなりました。 | 効果をシンプルに伝える |
ユーザーインタビュー
| 質問内容 | 回答例 | 回答のポイント |
|---|---|---|
| 利用を始めたきっかけは | 知人の紹介で安心感がありました。 | きっかけのリアルさを出す |
| 使ってみた感想は | 操作が簡単で、すぐ慣れました。 | 初期体験を伝えて不安を払拭 |
| おすすめしたい点は | 日常業務が楽になったことです。 | 生活・仕事の変化で締める |
自社のサービスや雰囲気、動画の目的に応じて使い分けるようにしましょう。
インタビュー動画の作り方と手順
「企画・構成」「撮影準備」「実撮影」「編集」「公開・活用」の5つのステップで進行します。各工程で適切な準備を行うことが、手戻りを防ぎクオリティを高める鍵となります
ここでは、特に実務担当者がつまずきやすいポイントに絞って解説します。
事前準備
撮影当日のスムーズな進行には「香盤表(進行表)」が必須です。
香盤表には、誰が、いつ、どこで、何を話すかを分単位で記載します。また、会議室などの撮影場所は必ず事前にロケハン(下見)を行いましょう。「空調の音がうるさい」「逆光で顔が暗くなる」といったトラブルは、当日の現場では修正が困難だからです。
撮影:インタビュー動画 作り方のコツ
撮影時の最大の敵は「緊張」です。出演者がリラックスできる空気作りがディレクターの腕の見せ所です。
カメラのレンズを直視させると緊張感が増すため、カメラの横にインタビュアーが立ち、インタビュアーと会話する形式(目線外し)で撮影することをおすすめします。これにより、自然な表情や言葉を引き出しやすくなります。
また、音声は映像以上に重要です。ピンマイクを使用し、雑音が入らない環境を徹底してください。映像が多少荒くても見られますが、音声が聞き取りにくい動画はすぐに離脱されます。
インタビュー動画制作のよくあるQ&A
インタビュー動画を制作する前によくある質問をまとめました。
Q1. インタビュー動画の適切な長さは何分ですか?
A. Webサイト掲載用であれば、2分〜3分が最適です。SNS(TikTokやInstagramリール)用なら30秒〜1分以内に短縮し、YouTube広告ならさらに短い15秒版を作成するなど、媒体に合わせて編集し分けることが重要です。
Q2. 出演者が原稿を読んでしまい棒読みになります。対策は?
A. 一字一句決まった台本を用意せず、「箇条書きのトークテーマ」だけを共有してください。その上で、インタビュアーとの自然な会話形式で撮影し、編集で不要な間をカットすることで、自然な語り口に仕上げることができます。
Q3. 撮影場所はどこが良いですか?
A. 背景に奥行きが出せる、広めの会議室やオフィスフロアがおすすめです。白い壁の前で撮ると免許証写真のようになりがちなので、観葉植物や社内のロゴを背景に入れると、画面が華やかになります。
Q4. インタビュー動画はどのくらいの期間で完成しますか?
A. 外注の場合、キックオフから納品まで1.5ヶ月〜2ヶ月が標準的です。構成作成に2週間、撮影準備に1週間、撮影1日、編集・修正に2〜3週間程度を見込んでください。
Q5. 制作した動画の効果測定はどうすれば良いですか?
A. YouTubeアナリティクス等で「視聴維持率」を確認してください。どこで離脱されたかを分析し、冒頭の掴みを改善するなどのPDCAを回します。また、動画設置ページと非設置ページのCV率を比較することも有効です。
まとめ
インタビュー動画は、企業の資産となる強力なコンテンツです。しかし、制作してYouTubeにアップロードしただけでは、誰にも見られず効果を発揮しません。
まずは、社内の営業資料や採用サイトを見直し、「ここで生の声を伝えられたら説得力が増すのではないか?」というポイントを探してみてください。そこが、インタビュー動画を導入すべき最初の場所です。
本記事で紹介した構成テンプレートを活用し、貴社の魅力を最大限に伝える動画制作の第一歩を踏み出しましょう。








