実写動画とは?活用方法や作り方を参考事例とあわせて徹底解説!
企業が動画を制作する上での選択肢の一つである「実写動画」。
そんな実写動画とよく比較されるのがアニメーション動画ですが、「実写とアニメーション、どっちで動画を作った方がいいんだろう…」といった悩みを抱えている方も少なくないかと思います。
その悩みを解決するには、実写動画の概要やアニメーション動画との違いをきちんと理解し、実写動画がどういった用途や活用方法に適しているのかについて把握しておかなくてはいけません。
そこで今回は、幅広いジャンルの動画制作をおこなってきたkey MOVIEが、実写動画について詳しく解説していきます。
実際に実写動画を制作して活用している他社の事例を交えながら解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
実写動画とは
実写動画は、実在する人物や風景、商品などを撮影し、映像として使用するタイプの動画です。
実在している人物や風景、商品の実物を撮影するので、視聴者にリアリティや臨場感を感じてもらいやすいといった特徴があります。
商品やサービスの紹介動画はもちろん、採用動画など、さまざまな用途に用いられます。
実写動画とアニメーション動画の違い
実写動画とよく比較されるのが、アニメーション動画です。
最近はアニメーションを比較的簡単に制作できるツールやテンプレートに当てはめてアニメーション動画を作れるツールが増えてきたということもあって、アニメーション動画が用いられるシーンも増えてきています。
実写動画とアニメーション動画の主な違いは以下のとおりです。
実写動画 | アニメーション動画 | |
---|---|---|
表現の豊かさ | △ | ◯ |
リアリティ | ◯ | ✕ |
臨場感 | ◯ | ✕ |
コスト | △ | ◯ |
修正 | △ | ◯ |
主な用途 | 会社の紹介商品の紹介採用動画など | ハウツーサービスの紹介など |
それぞれの動画の、強みとしている部分と苦手な部分について解説していきます。
実写動画の強みと弱み
実写動画の強みは、リアリティと臨場感です。
実写動画では、実在する人物や商品などを撮影して映像として届けるので、リアリティがありますし、臨場感も生まれやすくなります。
また、会社の紹介や商品の紹介、採用動画など、さまざまな用途に活用できる点も実写動画の強みだと言えるでしょう。
一方、実際におこなえる動きや表現しか取り入れることができないので、表現の豊かさという点では劣ってしまいますし、撮影が必要な分コストもかかります。
別の映像を追加で取り入れたいとなった場合、改めて撮影が必要になるなど、修正に手間がかかる点も実写動画ならではの弱みだと言えるでしょう。
アニメーション動画の強みと弱み
アニメーション動画の最大の強みは、表現の豊かさです。
例えば、登場人物が極端に重いものを持ち上げたり、宇宙に飛び出るなど、実際の人間がおこなえない動きを映像として取り入れられる表現の豊かさは、アニメーション動画ならではの強みです。
また、撮影や出演する人物の確保などが不要となるため、コストを抑えやすく、修正も簡単におこなえるというメリットもあります。
一方でリアリティや臨場感は演出しづらいので、リアリティや臨場感が求められるような動画では、アニメーション動画ではなく実写動画を用いるべきだと言えます。
実写動画の用途・活用シーン
実写動画は、リアリティや臨場感を演出したい動画で活用するのが一番です。
代表的なものとしては、以下のようなものがあげられます。
- 会社紹介動画
- 商品紹介動画
- 採用動画
会社紹介動画では、会社の外観や社内の様子がわかる映像が必要になります。
事業内容を紹介する際も、実際の作業の様子を実写で見てもらうことでよりリアリティや臨場感の感じられる映像に仕上がるので、アニメーションよりも実写向きです。
商品紹介動画では、実際の商品の映像を見てもらうことが重要になりますし、商品を使っている様子を見せることでユーザーに購入後の未来をイメージしてもらいやすくなるので、やはり実写動画向きだと言えるでしょう。
また、採用動画は特に実写動画向きのコンテンツです。
企業の採用動画に用いられるコンテンツとしては、社長や社員へのインタビューや社員の一日に密着したコンテンツなどが代表的なコンテンツとしてあげられますが、いずれもアニメーションより実写向きです。
実写動画の方が適しているケースは他にもありますが、これら3つは特に実写動画に適した用途やケースだと言えるでしょう。
実写動画の参考事例
実写動画の制作や活用に取り組む上で参考にしたいのが、実際に実写動画を制作し、活用している企業の事例です。
他社の上手くいっている事例をチェックすることで、上手い動画の作り方や見せ方、活用の仕方が見えてきます。
ここでは、特に参考になりそうな実写動画の事例を3つ厳選して紹介していきます。
1. ウォールフィットテレビ(Panasonic)
世界的に有名な家電メーカー、Panasonic(パナソニック)。
Panasonicが実写映像を用いて制作しているのが、同社の話題の新製品、ウォールフィットテレビの商品紹介動画です。
こちらの動画では、ワイヤレスチューナーで利用できる新しい発想の壁掛けテレビの仕組みや特徴を実写映像で解説しています。
動画の後半では普段の生活の中で同製品を利用している様子を実写映像で見せているので、
「この製品を購入したらこういった使い方ができるんだ」
「この製品なら暮らしがもっと楽しく便利になるかも」
といった未来を想像しやすく、ユーザーの購買意欲を刺激する動画に仕上がっています。
2. サクサ(コクヨ)
文具やオフィス家具を製造・販売している、コクヨ。
こちらの動画は、コクヨがYouTubeの公式チャンネルにアップしている実写映像がメインの商品紹介動画です。
こちらの動画はサクサという、通常のハサミよりもサクサク切れることを強みとしている製品の紹介動画で、特徴や実際に使用している様子を実写映像で紹介しています。
「通常のハサミよりもサクサク切れる」と言われてもあまりピンときませんし、「サクサク切れる」に対するイメージはそれぞれのユーザーによって異なりますが、実際に使っている様子を実写映像で見せることでサクサク切れることをきちんと伝えられていますし、イメージの統一化にも一役買っています。
また、ちょっとしたアニメーションを適度に取り入れながら商品を紹介している点も、こちらの動画の特徴の一つです。
3. スライダーパーキング50(トミカ)
プラレールなどの人気商品で子どもから絶大な人気を得ている玩具メーカー、トミカ。
トミカは、商品を紹介する実写動画を積極的に活用している企業の一つで、公式のYouTubeチャンネルには実写のさまざまな商品紹介動画がアップされています。
こちらの動画はその一つで、トミカを50台駐車し、一斉に発射できるパーキングのおもちゃの紹介動画です。
実際に50台のトミカが飛び出す様子が実写で紹介されているので非常に臨場感がありますし、子どもたちが同製品で遊んでいる様子が実写映像で紹介されているのでリアリティがあります。
また、こちらの動画でも要所要所でアニメーションが取り入れられていて、より子どもの興味を引く内容に仕上がっています。
実写動画の作り方
実写動画を制作して活用する際の大まかな流れは以下のとおりです。
- 企画
- 撮影
- 編集
- 公開
- 分析
この流れに沿って進めていけば、手順ややるべきことで悩んで手が止まってしまうようなことはなくなるはずです。
それぞれの工程について詳しく解説していきます。
1. 企画
動画を制作する際にまずおこなうのが「企画」です。
どういった動画を作り、どう活用していくのかなどについてまとめていき、形にしていきます。
企画の段階で特に重要になるのが、目的とターゲット、動画で伝えたいメッセージの設定です。
動画を制作する目的が明確になっていない状態では効果的な動画を制作することはできませんし、ターゲットが明確になっていない状態で動画を作っても、誰にも刺さらない動画ができあがるだけです。
また、伝えたいメッセージが決まっていないと、何を伝えたいのかよくわからない動画になってしまいます。
そういった失敗を避けるためにも、まずは動画を制作する目的やターゲット、動画で伝えたいことを明確にし、その上で動画の内容を決めていくことが重要になります。
2. 撮影
企画が完了したら、企画の段階で作成した台本や絵コンテなどを元に撮影をおこなっていきます。
動画制作では、撮影が完了して編集する段階で素材が足りなくなってしまい、再度撮影が必要になるといったケースが少なくありません。
ただ、アニメーション動画とは異なり、出演者の確保やロケが必要になる実写動画の撮影は時間と手間、コストがかかるので、そういったケースが発生しないよう、それぞれの撮影シーンを数秒多く撮っておくなど素材に余裕をもたせることを意識しながら撮影するようにしましょう。
3. 編集
撮影が完了したら、それぞれの素材を編集して一本の動画に仕上げていきます。
不要な部分をカットしてそれぞれの素材をつなぎ合わせる基本的な編集はもちろん、補足でテロップや画像、イラストを挿入するなど、より良い動画に仕上げることを意識しながら編集していきます。
4. 公開
編集が完了したら、完成した動画をチェックして内容に問題がないか確認していきます。
問題がなければ、YouTubeなどの動画配信プラットフォームやInstagramなどのSNSに動画をアップし、公開しましょう。
5. 分析
実写動画の活用は、動画を公開して終わりではありません。
効果を最大化するには、動画を公開した後のデータを見ながら修正をおこない、動画の内容をより洗練させていく必要があります。
動画配信プラットフォームやSNSにはアナリティクス機能が備わっていて、動画に対するユーザーの反応をデータでチェックできるようになっているので、公開後はデータをチェックし、改善策を考えながらより洗練された動画に仕上げていくようにしましょう。
実写動画を制作するときに意識するべき3つのポイント
制作して自社のマーケティングに取り入れることでさまざまな効果を発揮してくれる実写動画ですが、成果につなげるには質の高さを担保する必要があります。
公開する動画の質が低いとユーザーにアピールすることはできませんし、むしろ逆効果になってしまう可能性すらあります。
実写動画を制作するときに意識するべき重要なポイントとしては、以下の3点があげられます。
- 実写動画の概要や強みをしっかりと理解した上で制作にのぞむ
- 制作した動画をどう活用するかまで決めておく
- 外注する際は実績が豊富な会社に依頼する
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 実写動画の概要や強みをしっかりと理解した上で制作にのぞむ
アニメーション動画ではなく実写動画で動画を制作するのであれば、実写動画の概要や強みをしっかりと理解した上で制作にのぞむようにしなくてはいけません。
実写動画の概要や強みを理解しておかないと最適な動画を制作することができませんし、実写動画の強みであるリアリティや臨場感を演出することもできません。
概要や強みを理解しているのとしていないのとでは、コンセプトや動画の構成から明確な違いが出てくるので、しっかりと理解した上で取り組むべきです。
「なぜ実写動画でなくてはならないのか?」を、常に意識しながら動画の制作を進めていくようにしましょう。
2. 制作した動画をどう活用するかまで決めておく
実写動画を制作する際は、事前に「制作した動画をどう活用していくのか」という点まで考え、具体的な活用方法を決めておくべきです。
例えば、YouTubeで公開する場合であれば多少長尺の動画でも視聴してもらえる可能性はありますが、SNSだと長尺の動画は敬遠される傾向にあるので適していません。
SNSのアカウントにアップして活用したいと考えているのであれば、コンパクトにまとめた動画を用意して、WebサイトやYouTubeにアップしている本編となる動画に誘導するべきだと言えるでしょう。
動画広告として出稿する場合であれば、CVにつながるかどうかが重要になってくるので、CVにつながることを意識して企画を進めていく必要があります。
このように、活用方法によって制作するべき動画の内容も異なってくるので、どう活用するのかについても明確にしておくようにしましょう。
3. 外注する際は実績が豊富な会社に依頼する
実写動画の制作を外注する場合は、制作会社選びがとても重要になります。
制作会社を選ぶときに意識するべきポイントはいくつかありますが、特に重要なのが「実績」です。
実写動画の制作実績が豊富な制作会社は、豊富な知識とノウハウをもとに動画を作ってくれるので、こちらのイメージに合う動画を制作して納品してくれます。
一方、安さだけを重視して実績をチェックせずに制作会社を選んでしまうと、イメージと異なる、あまり効果の期待できない動画を納品されてしまいかねないので、制作会社を選ぶときは実績をチェックしながら選ぶようにしましょう。
まとめ
実写動画は、アニメーション動画にはない強みを持った動画コンテンツです。
この記事で紹介してきたとおり、実写の強みを活かせる方法で上手く活用することができれば、さまざまな効果や成果をもたらしてくれるはずです。
実写動画の制作や活用を検討されている企業の経営者や担当者は、紹介してきた他社の事例を参考にしながら実写動画の制作に取り組んでみてはいかがでしょうか?
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ただ実写動画を用意するだけでなく、しっかりと成果の出る動画を制作させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。