企業の採用活動の活発化と動画活用の増加によって「採用動画」の制作が増えてきています。
ただ、残念ながら”なんとなく”で制作し、効果的に活用できていない企業も多いように見受けます。広告などの動画と同じで採用動画もしっかりと目的から設計し効果的な企画をすることが重要です。
本記事では、そもそも採用動画を制作する目的・メリット・効果~制作・活用のコツ、事例~おすすめの制作会社などを紹介していきます。
是非、自社の採用動画に活かしてください!
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まずは、そもそも採用動画が”なぜ”必要なのかから整理します。
採用活動をとりまく環境の変化
昨今は採用における売り手市場が続いています。また採用のオンライン化も進み、学生が触れる求人数は相当な数になっています。
もちろん、そうなると学生に自社のことを”知ってもらうこと”のハードルが高くなり、今までのように求人サイトに求人情報を掲載しておくだけでは応募が集まりづらかったり、応募があっても他社を選ばれてしまうことが多くなってしまいます。
伝えられる情報の量と質を上げる必要がある
そこで、他社よりも自社を”知ってもらい・理解してもらい・魅力を感じて貰う”ために、採用活動は如何に学生に伝えられる情報の量と質を上げるかが重要になってきます。
動画は、伝えられる情報の量と質が高いことが特徴のため、この課題にぴったりなのです。
採用動画を制作することで具体的にどのような効果・メリットがあるのか紹介します。
①学生の不安を軽減できる
こちら一番重要かと思います。就職活動において学生が一番感じることは”不安”ではないでしょうか?
この会社は、仕事は、自分に合うのか?
職場や先輩社員の方の雰囲気はどうだろう?
など様々な不安を学生は抱えると思います。この不安を少しでも軽減することで応募に踏み出しやすくなり、実際に入社をする選択もされやすくなります。
不安を軽減するには、学生に自社のことをよく理解してもらうことが重要です。
採用動画を制作することで、伝えられる情報量が増えたり、雰囲気などのテキストで伝えづらいことも伝えることができます。
②学生が実際に働くイメージをもちやすい
学生にとって世の中の仕事のほとんどはイメージが付かないものです。
実際の職場や仕事の様子を動画にすることで、学生が実際に働くイメージをもちやすくなり、興味をもってもらいやすくなります。
③採用工数が削減できる
採用動画は2つの点で採用活動の工数削減につながります。
ミスマッチの削減
応募が集まっても自社に合わない人材が多いと意味が無いですし、対応する工数の無駄も多くなってしまいます。 応募前に採用動画で学生に自社に対する理解度を深めてもらうことで、ミスマッチを減らすことができます。
採用担当者が自社の説明を簡略化することができる
採用動画で自社の基本的なことは学生に把握してもらい、採用担当者が接する際には基本的な自社の説明は削減し、より深かったり具体的な話しをすることができます。
④自社社員がPRしやすくなる
採用活動においてリファラル(紹介)の活用は最近のトレンドかと思います。
信頼の置ける自社社員に採用活動に協力してもらうことはとても効果的ですが、もちろん各々の本来の仕事で忙しく簡単ではありません。
そこで採用動画があると社員も自社の紹介がしやすくなりますし、動画がかっこよければ進んで拡散してくれるかもしれません。
”採用動画”とひとくくりに言っても、様々な種類があります。
ここでは、採用動画の代表的な種類とその事例を紹介します。
ブランディング動画
学生にとって最初に入社する企業の選択は非常に重要な決断です。
もちろん、業務内容や条件面も重要ですが、人生の大半を共にする企業の選択は感覚的な主観的なイメージも大いに影響するでしょう。
企業や仕事の存在意義、働くことで得られるやりがいや感動など情緒的な訴求を動画にすることで、同じ価値観をもつ素質のある学生に強く印象づけることができます。
「ふるさと富山の暮らしを豊かに」をコンセプトにした動画です。自社の仕事だけでなく地域の目指す豊かな風景や思いを動画にしています。
企業・業務紹介動画
自社のことや、業務内容を紹介する動画です。
主に下記の要素を入れることが多いです。
- 自社の歴史
- 自社の企業情報
- 自社の将来性/ビジョン
- 自社の社会の中での位置づけ
- 業務内容/風景
- 業務のやりがい等
実際の業務風景を撮影したり、インフォグラフィックス化することで、これらをわかりやすく、魅力的に伝えることができます。
企業・業務紹介動画の事例:佐川グローバルロジスティクス株式会社
社員の1日に密着した企業・業務紹介動画です。社員のコミュニケーションや福利厚生なども知ることでき、会社の全体像を理解しやすくなっています。
社員インタビュー動画
仕事内容ややりがい、大変なことなど、実際の社員に語ってもらうことで、よりリアルで信憑性のある情報を伝えることができます。
生の声というのは想像以上に人に届きます。たまにインタビュー動画なのに説明的な話しになっている採用動画を見ますが、そうなると、ただの下手な紹介動画になってしまうので、なるべく社員の方の生の話しを引き出すようにすることがコツです。
社員インタビュー動画の事例:Amazon Japan
様々な社員へのインタビューをまとめることで色々な角度や価値観から仕事内容や職場の雰囲気、やりがいなどを伝えています。
オフィスツアー動画
そのままの通りオフィスの様子を紹介する動画です。
オフィスだけでなく実際に社員の方が働かれている様子も入ると、より学生が実際に勤務するイメージをもてるでしょう。
おしゃれだったり、面白みのあるオフィスであれば、憧れなどブランディングに近い効果を得ることができます。
オフィスツアー動画の事例:ジャパネットタカタ
おしゃれできれいなオフィスを撮影し勢いのある編集にすることでかっこいい動画になっています。
インタラクティブ動画
採用動画のトレンドとして取り上げられることが多くなってきたのがインタラクティブ動画です。インタラクティブ動画とは、視聴者が動画とやりとりできる双方向性のある動画で、具体的には、動画内にクリックなどの視聴者がアクションできる仕様になっています。
複数の職種で募集する際に、学生に希望する職種を選択してもらうなどができます。
採用動画の効果を最大化するための活用のコツを紹介します。
コツ1:採用フロー毎に適した動画を使う
採用活動にはエントリーの母集団形成から選考~内定とフローがあります。
各フロー毎に学生が求める情報は異なるため採用動画も各フローに適したものを使用しましょう。
例えば、企業説明動画などは既に選考を進んでいる学生に見せても効果はあまり期待できませんが、社員インタビュー動画などはより志望度を高めるのに効果的でしょう。
コツ2:学生の待機時間に視聴してもらう
採用活動において学生に待機してもらう時間がどうしても生まれがちです。
説明会や面接での開始までや順番待ちなど、オフラインの場合は会場のスクリーンやモニター、オンラインであればそのまま画面共有などで動画を表示させることができます。
動画で伝えたいことができるだけでなく、緊張している学生の気を紛らわせてあげることができ雰囲気をよくすることも期待できます。
コツ3:社員にSNS投稿してもらう
若手社員など学生とのつながりが多い社員に動画をSNS投稿してもらうことで学生に対して効果的なリーチが期待できます。
※抵抗を感じる社員も多いため決して強要はNGです。
コツ1:ターゲットを明確にする
ここでのターゲットとは、ずばり”採用したい人物像”です。
成長性や成果報酬などを求めるバイタリティーの高い学生か、落着き知的な安定した環境を求める学生かなど、ターゲットを明確にして動画の企画や演出を考えましょう。
扱っている商材の広告が落ち着いたトンマナだからといって、採用動画も落ち着いたトンマナにするのは効果的でないケースがあります。例えば、安心を売りにしたウォーターサーバーを扱う企業でも成果報酬の多い営業職の募集をするのであれば、採用動画は勢いのあるトンマナがよいでしょう。
コツ2:使用目的を具体的に考える
求人サイトや企業サイトに掲載するのか、会社説明会で流すのか、広告を配信するのか等、採用動画に限ったことではありませんが使用目的から逆算して制作することで動画に入れるべき要素が整理されます。
例えば求人サイトや広告で使用するのであれば、動画の尺は長く細かくならないよう情報を絞ることが効果的です。
コツ3:自社ならではの魅力を動画に入れる
採用動画を制作する企業はとても多くなっており、学生が視聴する数も多くなっています。
そのため、平凡な内容では印象に残りづらいです。自社ならではの雰囲気のトンマナや、自社ならではのアピールポイントを入れると印象に残りやすいです。
コツ4:社員の起用はなるべくリアルに
社員インタビューや業務紹介動画など社員の方が出演されるケースが多いですが、その際にはなるべく社員の方にリアルに振舞ってもらい、リアルに語ってもらった方が好ましいです。ブラック企業などに敏感なように学生は”やらされている”、”言わされている”動画は敏感に感じネガティブな感情をもちます。
社員の方を起用する意味はあくまで会社のリアルを感じてもらうためです。このことを忘れずに制作しましょう。
採用動画の依頼におすすめの制作会社を紹介します。
採用動画の制作は増えたとはいえ、プロモーションに比べて予算は中々確保しづらいのが実情だと思います。そこで制作予算を抑えやすいという点もポイントに選定しています。
①KEYMOVIE
制作費用が低いながらもマーケティング業界や人材業界出身のコンサルタントが企画することで効果的な採用動画を制作できます。
また、全国に制作のネットワークがあるため全国の企業に遠方費をかけずに撮影することが可能です。
②クレボ
実績が豊富で幅広いジャンルの動画を制作することができます。動画のクオリティを重視したい時に適しています。
また、独自の制作管理ツール「Crevo Base」を使って動画制作をするため、コミュニケーションやスケジュール管理、動画制作の進行などをまとめて一括管理することができます。
③ヒューマンセントリックス
ヒューマンセントリックスの特徴は、制作だけでなく配信までサポートしてくれる点です。オンライン説明会での動画セッティングや動画管理の独自ツールを提供しており、採用動画の活用まで支援しています。
採用動画の制作~活用のコツ、効果・メリット・事例などを紹介しました。
年々対応領域や忙しい期間が広がり追われている採用担当者の方に少しでも参考にしていただけますと幸いです。
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