【動画制作の工程】依頼側はこれだけ把握しておけばOK!工程をシンプルに紹介
「動画制作ってどのような工程でしょうか?」弊社がクライアントから一番質問される内容かもしれません。
そこで、今回は幅広いジャンルの動画制作をおこなってきたkey MOVIEが、依頼する側(クライアント)が把握しておくべき動画制作の工程を説明します!
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動画制作の工程と言っても、実写動画とモーショングラフィック動画でもちろん工程が異なるため、それぞれの工程を紹介します。
今回の工程区分は依頼する側の確認作業が発生する工程毎に区切っています。
また、どの動画でも制作進行の前にオリエンやヒアリングをおこない、その内容をもとに各工程が始まります。
実写動画の制作工程
実写動画は工程が多いのですが、もちろん制作するものや予算によって変わります。
予算が多くない場合は、グレーディングなどはおこなわなかったり、採用向けの社員インタビュー動画などは、キャスティングも不要となります。
いわゆる5W1H的なことを決めます。
誰が、何を、どのように訴求するのか。例えば牛乳のCMなら「明るい家族の朝食シーンで子どもが美味しそうに牛乳を飲むことで、おいしそうな牛乳とポジティブな印象を伝える」といった感じや、「広大で自然豊かな牧場の映像をメインにして品質にこだわった牛乳ということを伝える」などです。
企画をどのようなストーリーや順番で伝えたら興味を引きやすいか、伝わりやすいか、、、。絵コンテなどを作成して動画のカット割りを決めていきます。昔はストーリーと言えば起承転結でしたが、今は様々な媒体の特徴によって効果的な構成が異なります。例えばYouTubeは途中でスキップされてしまうため序盤に一番のインパクトをもってきたり。構成を考える際は、面白さや伝わりやすさの他に動画を使用する媒体特性も意識することが重要です。
動画に出演する人の選定や出演交渉などをおこないます。
動画の企画によっては、人気タレントありきの場合もありますので、そのような場合は企画の工程の段階でキャスティングも動き出します。企画内容によってはオーディションの実施など、クライアントも結構拘束される時間が多くなりますので予め予定しておいた方がスムーズです。
スタジオや屋外など、撮影場所の選定や撮影用の下見をおこないます。
下見は大抵は制作会社のみでおこなうのですが、確実に時間がかかる部分なのでスケジュール的に把握しておきましょう。
撮影で使用する小道具やスタジオセットなどを作成します。
これらをクライアント側が撮影前に確認することはあまりないですし、制作会社の工程にも確認の工程は入っていないことがほとんどですが、結構トラブルの元になることが多いポイントです。「思っていたよりチープだった、、」「思っていたより派手だった、、」など。特に予算がギリギリの案件でおこりやすいです。
可能であれば、撮影前や制作過程でも確認の工程を入れられると安定した進行ができます。
(実際はそんな余裕のあるスケジュールほとんどないかと思いますが、、、)
やっと、実際に動画を撮影します。
基本、全てクライアント(依頼側)も立ち会いが必要です。制作会社が事前に香盤表といって撮影の段取りや時間を共有しますが、基本的に初めての人は「こんなに時間がかかるのか?」と思われると思います。さらに、恥ずかしいことですが現実に香盤表よりも時間がかかることは結構あります。
また、撮影したものに最終的なOKはクライアントがその場で出さなければいけないので責任も重大です。
ご自身のスケジューリングも覚悟してご予定していただいた方がよいです。
編集は大きくオフライン編集とオンライン編集という工程に分けられますが、途中でカラコレ・グレーディングといった工程があったり、規模のそこまで大きくない案件ではオフライン編集とオンライン編集で工程が分かれていないケースも多くあります。
ややこしいですね、、、
オフライン編集
撮影素材そのままの状態で、カットしつなぎ合わせ、仮ナレなどを入れ動画の形にします。
ここで動画の使用シーン、構成、ナレーション原稿などは最終fixをします。
※仮編集と言ったりもします。
カラコレ
使用する映像の色味などを調整し、映像の完成度を高めていきます。
オンライン編集
グラフィックやCG、エフェクト、テロップなどの挿入、レタッチなど、動画を仕上げていきます。
※本編集と言ったりもします。
ナレーションやBGM、効果音などを録音し入れていったり、撮影素材の整音をおこなったりします。
MAは編集の工程に組み込まれることもあります。
編集・MAで、案件によって必要なタイミングで試写(動画のチェック会みたいなもの)をおこないます。
最後に納品ですが、動画は媒体によってファイル形式を変える必要があります。TVCMの場合は各TV局に、WEB広告の場合は各プラットフォーム毎に必要な動画形式を確認して、動画制作会社に、その形式で納品するよう伝える必要があります。
モーショングラフィック動画の制作工程
モーショングラフィック動画は実写動画に比べると工程毎の境が薄く、極端な話し巻き戻しもできます。ですが、だからといって曖昧な認識で進行していると、修正回数が永遠と重なりスケジュールもかかってしまいますし、費用も高騰してしまいます。
実写動画の様に撮影などの明確な工程の区切りがない分、関係者はしっかりと工程を理解し着実に進行していくことが必要になります。
実写と同じで、誰が、何を、どのように訴求するのか。いわゆる5W1H的なことを決めます。
こちらも実写と同じで、絵コンテなどを作成して動画のカット割りを決めていきます。
動画の中に登場する生き物や物などのイラスト素材を作成します。
次の工程のグラフィック作成との違いは、イラスト作成は主にイラストレーターが作成し、グラフィック作成は主にデザイナーが作成します。
ただ、イラストを確認するのにグラフィックとの兼ね合いも重要になるため、実際には並行して進行していくことが多いです。
また、最近は動画用のイラスト素材も多くあるので、予算が限られている場合は既存のイラスト素材を使用するとコスト削減ができます。
イラストのイメージ写真
各シーンのグラフィックデザインを作成します。
この段階で、少なくとも動画内のテキスト要素などはfixして次の工程に移ります。次の工程は動画編集作業になるため、ここが動画内容の確認としては最終段階くらいの認識をもって進行するとトラブルが起きにくいです。
事前に決めた、構成・デザインの流れで動画を作成していきます。動画の中の動きが多ければ多い程に工数がかかり、1秒尺単位で制作は相当な時間をかける場合もあります。
もし、モーションの要望や理想イメージなどがあれば構成段階などで共有いただくとスムーズな進行がおこないやすいです。
こちらも実写と同じで、ナレーションやBGM、効果音などを録音し入れていきます。
納品
こちらも実写と同じで、使用媒体に合わせてファイル形式を変えて納品となります。
ぶっちゃけ、基本は予定通りに進みません!
どんなに慣れた制作チームでも、時に外的要因によって、時に内的要因によって、または、少しでも質の高い完成物をつくるために、、、
制作開始のタイミングで想定している工程スケジュールから変更が発生することはよくあります。その中でも良い物を納期に間に合うよう、制作側から言にくいですが、依頼者側の皆さんにも同じプロジェクトチームとしてご協力いただけますと幸いです。
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