動画広告の制作工程・スケジュール!費用相場や安く抑えるコツを解説

更新日 2024.04.16

動画広告の制作の工程は主に①企画・構成②動画撮影・編集③公開・効果測定の3ステップで進んでいきます。

全体的な期間・スケジュールとしては動画の内容にもよりますが、公開まで3ヶ月程度を想定しておきましょう。

また、近年では動画制作アプリや無料の動画広告制作ツールもありますが、成果の出る動画広告を制作するのであれば、動画制作会社への依頼をおすすめします。

この記事では、動画広告の制作工程や流れや作る際のポイント、費用相場などについて解説していきます。

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動画広告を制作する工程・流れ【フローチャート付き】

冒頭でご紹介したように、広告用の動画にはさまざまな種類があります。

動画広告の制作には大きく分けて企画・動画作成・公開の3つのステップがあります。

動画制作のスケジュール・フローチャート

ここでは各ステップを分かりやすく解説します。

1.企画・構成

動画広告の制作は、「企画」を考えるところから始まります。

まずは「なぜ動画を制作するのか」や「この動画からどういった結果を得たいのか」といった動画の目的を明確にしましょう。

目的を決めた上で、次に考えるべきは「誰に訴求するか」といったターゲットです。
ターゲットを決めたら、最後に「何を伝えるか」を考えます。

例えばコンビニで新しいスイーツを発売するとします。
その際に動画の目的は「商品のイメージを持ってもらい、販売促進に繋げる」ことになると思います。

販売促進に繋げるために「20代女性」をターゲットとします。

20代女性に対して「商品そのものの魅力を伝える」か「商品を食べて感じる感情を伝える」かを考え、選択する。
このように目的から棚卸ししていくような形で、最終的なアウトプットをなるべく具体的にしていくが必要です。

動画の目的やターゲット、何を伝えるかが明確になったら、シナリオを決め、動画の長さやテイスト、配信タイミング、動画配信プラットフォーム、予算を検討します。

テイストは、実写かアニメーションかを決め、配信のタイミングはおおよその公開月を決定しましょう。

また、動画配信プラットフォームには、YouTube・InstagramなどのSNSのほか、自社サイトでの公開などが考えられます。

公開場所によって動画の長さは異なりますので、動画の長さを決めた上で、予算を考慮に入れ、自社で動画広告を制作するのか、制作会社に依頼するのかまで決定します。

2. 動画撮影・編集

企画に沿って動画を撮影するのですが、慣れるまでは台本を用意して流れを決めた上で撮影を行いましょう。
特に話し慣れていない人の場合、台本がないと全体の流れやセリフが覚えられずいつまで経っても動画が撮影できない、ということにもなりかねません。

動画の素材がそろった段階で撮影した動画をつなぐ、余分な部分のカット、テロップ入れ、BGMや効果音・ナレーションを付けるなどの編集作業を行います。

動画制作に慣れていない場合、編集の手間を嫌って対談風の動画をそのまま公開するケースもありますが、編集された動画に慣れている視聴者からすると、無編集の動画はクオリティが低く感じてしまいすぐに離脱されてしまうでしょう。

慣れていない場合でも最初からしっかりと編集にリソースをかけて、クオリティを高める必要があります。

最終チェックで動画全体を見直し、必要であれば再編集も行います。

3. 公開・効果測定

動画の完成後、YouTubeなどのSNSに広告用の動画として使用することを中心に、目的にあった方法で動画を公開します。

公開後はクリック数や再生回数、CV率などをチェックし、ステップ1の企画で計画した目的を達成するために適時動画の細かい部分や広告設計、LPの改善などPDCAのサイクルを回すことで、目的を実現しましょう。

動画は公開してそれで終わりではなく、PDCAサイクルを回していくことで徐々に最適化されていきます。
最初から完璧な動画を公開できることは滅多にありませんので、何度も効果測定を行い少しずつ効果を高めていきましょう。

効果的な動画広告を作る時のポイント

動画広告を制作する場合、どういった点に注意すれば人々の興味関心を惹き、効果的な動画を制作できるのでしょうか?
特に大切な3つのポイントをご紹介します。

伝えたいテーマを明確にする

動画広告を制作する場合に最も大切なのは「何を伝えたいか」です。

動画広告の目的とも言えるのですが、商品の認知を広げたいのか、サービスの問い合わせを増やしたいのか、製品の魅力を伝えたいのか、これらのテーマによって動画の企画や構成、編集や撮影方法が全て変わってきます。

動画制作の途中からテーマを変えることは難しいため、一番初めの段階で何を最も伝えたいのかをはっきりとさせ、それに沿って制作を進めていきましょう。

冒頭5秒に注力する

動画広告は出稿する媒体によって多少仕組みは異なりますが、基本的に冒頭の5秒間はスキップされずに強制的にユーザーに表示されます。

その5秒間で視聴者を惹きつけないと、すぐにスキップされて無意味な動画となってしまうのです。

動画全体に注力することは当然なのですが、その中でも冒頭の5秒間に特に注力をして視聴者を惹きつけられるような冒頭にしましょう。

スキップされない魅力的なストーリーを意識する

広告動画はその性質上、視聴者に途中でスキップされることが多く、最後まで見られることやサービス申し込みにつながる確率は非常に低いでしょう。

ですが、動画のストーリーを工夫し視聴者に最後まで見たいと思わせることができたならば、視聴維持率は上がり、サービス問い合わせにもつながります。

そのためには、視聴者を引き込むような魅力的なストーリー構成が重要です。
起承転結を明確に意識して、最後まで見たいと思わせられるような動画構成を意識しましょう。

 反響の高い動画広告の事例

実際に、サービス訴求を効果的に行っている動画広告の事例を3つご紹介します。

転職エージェントのYouTube動画広告事例

こちらはASSIGNと呼ばれる、転職エージェントの動画広告なのですが、15秒間という短い動画の中にサービスの魅力がわかりやすく詰まっており、思わず転職の相談をしたくなるような広告となっています。

1分を超える動画広告もありますが、サービスの魅力をストレートに伝えたい場合は、15秒程度の短い動画であっても効果的です。

消費者金融のYouTube動画広告事例

こちらは消費者金融に関する動画広告なのですが、どちらかというとマイナスなイメージを抱きがちの消費者金融というサービスを、なるべくポップでコミカルな動画で紹介することで、視聴者に対してプラスなイメージを持たせることに成功しています。

このように、動画の構成やスタイルによって視聴者に与えるイメージは大きく変わるので、イメージを重視したい場合は編集方法や構成も意識しましょう。

画像作成ツールのYouTube動画広告事例

画像編集ツールの広告動画なのですが、一見すると何の広告なのかが全くイメージできず、「これってなんの動画なの・・・?」と視聴者が思ってしまう構成になっています。

サービスが伝わりづらいから効果的ではない、と思う方もいるかもしれませんが、どういった感情であれ視聴者を惹きつけて動画を最後まで見てもらえる工夫となっているため、広告としては成功と言えるでしょう。

魅力的で引き込まれるようなストーリー構成を意識したい場合は、参考になる広告動画です。

動画広告はアプリやソフトを使って自社制作できる?

動画広告は、自作することは難しくプロや業者にお願いするしかないというイメージが大きいかもしれません。
しかし、近年では動画編集用のアプリやソフトが発達しているため、以下のようなツールを活用することで自社で動画を制作することも可能と言えるでしょう。

  • iMovie
  • VLLO
  • Adobe Premiere
  • Final Cut

これらのツールを活用することで自社でも動画の制作は可能ですが、初心者ではツールを使いこなすことが難しく、クオリティも低くなってしまうため、とにかく予算を抑えないといけないというケースを除いて、制作会社に依頼することをおすすめします。

動画広告を制作する2パターン

動画広告の制作にかかる工程を知れたことで、ざっくりどこに費用がかかるかが理解できたかと思われます。しかし、工程を知ったとしても、実際にどのように制作すればいいかがわからないでしょう。

そこで次は、動画広告をどのように制作するかに関して解説します。ここでは制作方法ごとに、その概要やかかる費用についてまとめました。

1. 制作会社に依頼する

制作会社に依頼すれば、機材はプロクオリティのものを使用していますし、スキルも信頼できるものを持っています。

自社制作のリスクを考えると、トータルでのコストパフォーマンスで考えると、圧倒的に制作会社に依頼したほうがメリットは高いといえます。

ただ、継続的に動画広告や動画の制作を行っていく場合、長期的にはそれなりにコストがかかってしまいます。
最初のうちは制作会社に依頼しつつ、自社のリソースなどと相談しながら、内製化がよいのか外注がいいのかは徐々に検討していくことがおすすめです。

2.クラウドソーシングを活用する

動画制作を個人で行っているフリーランスは多いため、フリーランスに依頼することで、制作会社に依頼するよりもコストを抑えることができます。

ただ、個人のスキルに動画制作のジャンルやクオリティが左右されてしまうことも多いです。

また、副業サイトなどで募集をかけたとしても、特に動画に関する知識があまりない場合は、どの人が優秀かどうかが判断できないことも多いため、利用する際は注意が必要です。

合わせてフリーランスとのやり取りなども発生するため、工数がかかってしまうことは留意点となります。

動画広告で成功したいなら動画制作会社への依頼がおすすめ

動画制作会社の中でも、ディレクターとプロデューサー以外は外部のフリーランスの方が担当し、フリーランスと協業で動画制作を行っている会社を指します。

フリーランスへの依頼とそこまで大きなコストの差はなく、フリーランスと協業しているために制作担当者のリソースに余裕があり、比較的多くの動画制作を請け負うことが可能です。

また、プロデューサーやディレクターが動画ディレクションを行った後、パートナーに丸投げ委託するのでなく共同で進めていきます。動画制作にあたり、ディレクションで決まった戦略から外れるケースは少なく、動画のクオリティが高く、料金も比較的安いことからおすすめです。

動画広告の制作会社を選ぶ4つのポイント

機材の準備やリソース、ナレッジの観点で自社では制作できない場合、動画制作会社などに依頼することになります。

動画広告の制作する目的を達成するためにも、希望に合った動画制作会社を選ぶことはとても重要です。
ここでは、動画制作会社を選ぶ4つのポイントを解説します。

1. 制作実績から選ぶ

動画広告の制作を依頼する際、制作実績が参考になります。SNS広告、採用、展示会など活用用途によって動画の構成や演出がまったく異なるため、希望する用途での制作実績を特に確認する必要があります。

また、動画広告は制作予算やジャンル、クリエイターの得意分野などで映像のクオリティや中身が変わります。制作したい動画と近しいイメージの事例はあるかを確認し、作り出したい動画広告が制作可能か確認しましょう。
※フリーランスの方も基本制作実績はあるはずなので、事前に確認しましょう。

2. 企画・提案の内容で選ぶ

動画広告を制作する目的は「認知拡大」「販売促進」「求職者への訴求」など様々だと思います。
それらの目的を達成するためにどう訴求したらいいか。

目的を前提とした上で、どのように訴求したらいいかを提案してくれる制作会社を選びましょう。

3.見積書と制作プロセスが明確かどうかで選ぶ

動画制作には企画構成、撮影、編集、修正などの数多くのステップを得て完成します。
作業工数が増え、予算オーバーにならないためにも、予め見積もりや作業スケジュールを明確にすることが大切です。

良い会社ほどスケジュールや見積もりがわかりやすい傾向があるため、判断の一つに参考していいと思います。
また、見積書をチェックする際は修正の追加料金の有無などの内訳も確認するようにし、不明点があれば必ず質問しましょう。

4.コストパフォーマンスで選ぶ

動画制作を依頼する際に、価格のみで選んでしまい、完成した動画の質も低下してしまったという声をよくききます。
そのため、価格も大事ですが、上記のポイントを合わせて確認し、依頼するかどうかを判断しましょう。

動画広告の制作費用の相場

動画広告の制作費用の相場について解説します。

動画広告はYoutubeなどで動画再生の途中で表示される広告がインストリーム動画広告がメインです。

インストリーム動画広告以外にもプロモーション用の動画やSNSに表示される動画広告なども含まれ、活用シーンが広がっています。

動画広告の制作費用の相場

そんな動画広告にはいったいどれぐらいの制作費用が掛かるのが一般的なのでしょうか?

動画広告は制作方法や表現方法の手法が様々あり、一概にどれぐらいの価格帯かというのは伝えるのが難しいです。つまり、前提として価格に関わる変数がとても多いです。

ただ、テレビCMの制作費に比べるとシンプルな演出でも効果が見込みやすいことから、テレビCMより安い価格帯で動画広告は制作できるのが一般的です。

動画広告の制作費は10万円~100万円以上と非常に金額の幅が広いです。

  • 撮影の有無や撮影にかかる人件費や製作費
  • 芸能人やインフルエンサーのキャスティング
  • 企画や演出にかける費用
  • アニメーションの有無や種類
  • 既にある素材を使うか、新たに素材を制作するか

などによって価格が変動していきます。

動画広告の制作費用はわかりづらい?

動画広告の制作費がなぜわかりづらいのか?上述のように価格に関わる変数が多い点ももちろんですが、それ以外にも様々な要素がありますので、以下で解説していきます。

動画の種類が多い

動画制作にかかる費用は、動画の種類により大きくことなります。
動画は大きく下記3つの演出方法に分類され、相場としては以下のようになります。

動画の種類費用
アニメーション動画30~100万円
実写動画50~150万円
3DCG動画100~200万円

それぞれが企画・構成/ディレクション費」「撮影・制作費」「編集費の3つで金額が決まります。
アニメーション動画であれば企画・構成費や編集費、実写動画は撮影・制作費が価格に影響が大きいです。

また、3DCG動画は制作や編集に技術が求められるため、価格が高くなりやすいです。
このように動画の種類や演出方法によって見積もり額に大きな違いがあり

依頼する会社ごとに収益構造が異なる

動画制作会社ごとに価格が異なります。依頼する会社ごとに収益構造が異なることと、企画・構成や編集担当によって金額が異なることが主な要因です。

動画制作を依頼する会社は、大きく下記の4つに分類されます。

フリーランス、動画制作会社(フリーランスと共同制作)、動画制作会社(自社完結型)、代理店

この上記4社ごとに収益構造が違うため、価格が異なるのです。それぞれ強みや弱みがあるため、一概に価格だけで優劣をつけることはできないのですが、以下の順に費用を安く抑えられます。

代理店>動画制作会社(自社完結型)>動画制作会社(フリーランスと共同制作)>フリーランス

また、会社だけでなく、プロデューサーやディレクター、編集者によっても価格が異なります。

同じ動画を参考にしても、人によってどのようなリソースを用いて、どのように動画制作を進めていくか考えが違います。そのリソースに要する金額によって価格が異なるのです。

※動画の種類や会社ごとの収益構造には、以下の記事で詳細に解説していますので、より知りたい方はぜひ見てください。

動画が完成するまでの工数がイメージできない

動画制作には、ディレクター・ナレーター・カメラマン・動画編集者とかなり多くの人が関わります。それぞれ、制作のどの工程で携わっているかイメージしづらいため、価格がわかりづらくなっています。

また、制作のどの工程で携わっているかがわかっても、そもそも制作にどのくらいの工数が発生しているかを知ることは、動画広告を制作したことがない人にとっては極めて難しいです。

そこで次に、まずは動画広告を制作する工程に関してご紹介します。どのような工程や工数が発生するのかイメージすることで、どこに費用が発生するのか理解することができます。

動画広告の制作費用を抑える3つのポイント

動画制作を依頼するにあたり、やはり予算内に抑えられるかどうかが依頼するかどうか決定する上で、気になる部分だと思います。

そこで、動画広告の制作費用を抑える3つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1.企画・構成を自ら行う

全てを自ら行うことはなかなか難しいかもしれませんが、事前に参考動画を見つけて制作会社に共有したり、ふわっとでもイメージを伝えるだけでも値段が安くなることも多いです。

また、一番伝えたい目的やメッセージを決めておくことも有効です。
メッセージを決めておくことで、動画を短くすることができ、結果として見積もりを安くすることができます。

2.動画制作会社に直接依頼する

そもそも会社という視点で見ると、営業コストやマーケティングコスト、それらに伴う人件費などがかかっています。そのため、構造的に関わる会社の数が増えるほど、コストが膨らんでいきます。

その上、代理店を挟むことで、手数料などが発生してしまい、コストが余分にかかってしまいます。

安く抑えたい場合は手数料の観点から動画制作会社やフリーランスに依頼することがおすすめです。直接依頼することで会社にかかっているコストが抑えられ、結果として見積もり額を抑えることができます。

3.素材やキャストを自社で準備する

アニメーション動画の素材を自社で準備したり、キャストに自社の社員を活用することで費用を抑えることができます。

動画の内容によっては難しいものもあると思いますが、うまくいけば費用を大幅に抑えられる部分でもあるので、広告用の動画制作の際にはぜひ一度検討してみてください。

結論:動画広告の制作において工程を理解し、制作会社を選びましょう

動画広告の制作において、予算内で目的を実現するために、まずは制作の工程について理解しましょう。どのような工程があり、相場としていくらくらいかかるのか理解した上で、目的と予算を設定しましょう。

目的と予算に元に、イメージに近い事例を制作している会社を探しましょう。

その会社に接点をとり、提案を踏まえて依頼するかどうか判断することがおすすめです。値段ももちろん大事ですが、値段はどちらかというと制作体制(自社で制作しているのか、フリーランスと協業か)の影響が大きいです。

制作体制も加味しつつ、最終的な提案内容で依頼する制作会社を決めましょう。何度か制作していく中で、自社で動画広告の制作を行うか、予算を下げつつも外注していくかを検討していくことをおすすめします。

Key MOVIE

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