【動画広告を制作する工程を解説】制作費用を抑えるコツや制作会社を選ぶ4つのポイントも紹介

動画広告は年々規模の拡大を続け、多くの企業が広告プロモーションなどに動画を活用しています。
動画広告の制作をお考えの企業担当者様に向けて、本記事では、動画広告を数多く制作してきた(KEY-MOVIE)が動画広告の制作工程を分かりやすく解説します。
制作工程を理解いただくことで、費用やどのように制作するかの判断の参考にしてください。制作の予算やどのような基準で制作会社を選ぶか迷うことがあるかも知れません。
制作費用を抑えるコツや制作会社を選ぶ4つのポイントも紹介していますので、動画広告を制作する前にぜひ参考にしてみてください。
動画制作における相場を知りたい方は以下無料で配布している相場制作のガイドブックをご覧ください。
Contents
まず初めに、動画広告の制作費用の相場について解説します。
動画広告はYoutubeなどで動画再生の途中で表示される広告がインストリーム動画広告がメインです。
インストリーム動画広告以外にもプロモーション用の動画やSNSに表示される動画広告なども含まれ、活用シーンが広がっています。
動画広告の制作費用の相場

そんな動画広告にはいったいどれぐらいの制作費用が掛かるのが一般的なのでしょうか?
動画広告は制作方法や表現方法の手法が様々あり、一概にどれぐらいの価格帯かというのは伝えるのが難しいです。つまり、前提として価格に関わる変数がとても多いです。
ただ、テレビCMの制作費に比べるとシンプルな演出でも効果が見込みやすいことから、テレビCMより安い価格帯で動画広告は制作できるのが一般的です。
動画広告の制作費は10万円~100万円以上と非常に金額の幅が広いです。
- 撮影の有無や撮影にかかる人件費や製作費
- 芸能人やインフルエンサーのキャスティング
- 企画や演出にかける費用
- アニメーションの有無や種類
- 既にある素材を使うか、新たに素材を制作するか
などによって価格が変動していきます。
なぜ動画広告の制作の費用がわかりづらいのか?
動画広告の制作費がなぜわかりづらいのか?上述のように価格に関わる変数が多い点ももちろんですが、それ以外にも様々な要素がありますので、以下で解説していきます。
動画の種類が多いため
動画制作にかかる費用は、動画の種類により大きくことなります。
動画は大きく下記3つの演出方法に分類され、相場としては以下のようになります。
動画の種類 | 費用 |
---|---|
アニメーション動画 | 30~100万円 |
実写動画 | 50~150万円 |
3DCG動画 | 100~200万円 |
それぞれが「企画・構成/ディレクション費」「撮影・制作費」「編集費」の3つで金額が決まります。
アニメーション動画であれば企画・構成費や編集費、実写動画は撮影・制作費が価格に影響が大きいです。
また、3DCG動画は制作や編集に技術が求められるため、価格が高くなりやすいです。
このように動画の種類や演出方法によって見積もり額に大きな違いがあります。
依頼する会社ごとに収益構造が異なるため
動画制作会社ごとに価格が異なります。依頼する会社ごとに収益構造が異なることと、企画・構成や編集担当によって金額が異なることが主な要因です。
動画制作を依頼する会社は、大きく下記の4つに分類されます。
フリーランス、動画制作会社(フリーランスと共同制作)、動画制作会社(自社完結型)、代理店
この上記4社ごとに収益構造が違うため、価格が異なるのです。それぞれ強みや弱みがあるため、一概に価格だけで優劣をつけることはできないのですが、以下の順に費用を安く抑えられます。
代理店>動画制作会社(自社完結型)>動画制作会社(フリーランスと共同制作)>フリーランス
また、会社だけでなく、プロデューサーやディレクター、編集者によっても価格が異なります。
同じ動画を参考にしても、人によってどのようなリソースを用いて、どのように動画制作を進めていくか考えが違います。そのリソースに要する金額によって価格が異なるのです。
※動画の種類や会社ごとの収益構造には、以下の記事で詳細に解説していますので、より知りたい方はぜひ見てください。
動画が完成するまでの工数がイメージできないため
動画制作には、ディレクター・ナレーター・カメラマン・動画編集者とかなり多くの人が関わります。それぞれ、制作のどの工程で携わっているかイメージしづらいため、価格がわかりづらくなっています。
また、制作のどの工程で携わっているかがわかっても、そもそも制作にどのくらいの工数が発生しているかを知ることは、動画広告を制作したことがない人にとっては極めて難しいです。
そこで次に、まずは動画広告を制作する工程に関してご紹介します。どのような工程や工数が発生するのかイメージすることで、どこに費用が発生するのか理解することができます。

冒頭でご紹介したように、広告用の動画にはさまざまな種類があります。
動画広告の制作には大きく分けて企画・動画作成・公開の3つのステップがあります。ここでは各ステップを分かりやすく解説します。
1. 企画・構成
動画広告の制作は、「企画」を考えるところから始まります。
まずは「なぜ動画を制作するのか」や「この動画からどういった結果を得たいのか」といった動画の目的を明確にしましょう。
目的を決めた上で、次に考えるべきは「誰に訴求するか」といったターゲットです。
ターゲットを決めたら、最後に「何を伝えるか」を考えます。
例えばコンビニで新しいスイーツを発売するとします。
その際に動画の目的は「商品のイメージを持ってもらい、販売促進に繋げる」ことになると思います。
販売促進に繋げるために「20代女性」をターゲットとします。
20代女性に対して「商品そのものの魅力を伝える」か「商品を食べて感じる感情を伝える」かを考え、選択する。
このように目的から棚卸ししていくような形で、最終的なアウトプットをなるべく具体的にしていくが必要です。
動画の目的やターゲット、何を伝えるかが明確になったら、シナリオを決め、動画の長さやテイスト、配信タイミング、動画配信プラットフォーム、予算を検討します。
テイストは、実写かアニメーションかを決め、配信のタイミングはおおよその公開月を決定しましょう。
また、動画配信プラットフォームには、YouTube・InstagramなどのSNSのほか、自社サイトでの公開などが考えられます。
公開場所によって動画の長さは異なりますので、動画の長さを決めた上で、予算を考慮に入れ、自社で動画広告を制作するのか、制作会社に依頼するのかまで決定します。
2. 動画撮影・編集
動画の撮影や音声の収録など動画の素材を作成します。動画の素材がそろった段階で撮影した動画をつなぐ、余分な部分のカット、テロップ入れ、BGMや効果音・ナレーションを付けるなどの編集作業を行います。
最終チェックで動画全体を見直し、必要であれば再編集も行います。
3. 公開・効果測定
動画の完成後、YouTubeなどのSNSに広告用の動画として使用することを中心に、目的にあった方法で動画を公開します。
公開後はクリック数や再生回数、CV率などをチェックし、ステップ1の企画で計画した目的を達成するために適時動画の細かい部分や広告設計、LPの改善などPDCAのサイクルを回すことで、目的を実現しましょう。
動画広告の制作にかかる工程を知れたことで、ざっくりどこに費用がかかるかが理解できたかと思われます。しかし、工程を知ったとしても、実際にどのように制作すればいいかがわからないでしょう。
そこで次は、動画広告をどのように制作するかに関して解説します。ここでは制作方法ごとに、その概要やかかる費用についてまとめました。
1. 自社で制作してみる
当たり前ですが、自社で動画広告を制作することが最も費用を抑えることができます。しかし、ナレッジがない場合に自社制作すると、様々な部分でトラブルが発生しやすくなってしまいます。
企画・撮影・編集など様々なスキルが求められることもあり、いきなり自社制作することはあまりおすすめしません。
撮影用のカメラを買うだけでも十数万円はかかってしまいますし、カメラの扱いに慣れるにも時間がかかり、人件費がかさんでしまいます。後述しますが、企画・構成など一部を自社で巻き取ることで、コストを抑えることがおすすめです。
2. 制作会社に依頼する
制作会社に依頼すれば、機材はプロクオリティのものを使用していますし、スキルも信頼できるものを持っています。
自社制作のリスクを考えると、トータルでのコストパフォーマンスで考えると、圧倒的に制作会社に依頼したほうがメリットは高いといえます。
ただ、継続的に動画広告や動画の制作を行っていく場合、長期的にはそれなりにコストがかかってしまいます。
最初のうちは制作会社に依頼しつつ、自社のリソースなどと相談しながら、内製化がよいのか外注がいいのかは徐々に検討していくことがおすすめです。
3.クラウドソーシングを活用する
動画制作を個人で行っているフリーランスは多いため、フリーランスに依頼することで、制作会社に依頼するよりもコストを抑えることができます。
ただ、個人のスキルに動画制作のジャンルやクオリティが左右されてしまうことも多いです。
また、副業サイトなどで募集をかけたとしても、特に動画に関する知識があまりない場合は、どの人が優秀かどうかが判断できないことも多いため、利用する際は注意が必要です。
合わせてフリーランスとのやり取りなども発生するため、工数がかかってしまうことは留意点となります。
クラウドソーシングを活用している制作会社への依頼がおすすめ
動画制作会社の中でも、ディレクターとプロデューサー以外は外部のフリーランスの方が担当し、フリーランスと協業で動画制作を行っている会社を指します。
フリーランスへの依頼とそこまで大きなコストの差はなく、フリーランスと協業しているために制作担当者のリソースに余裕があり、比較的多くの動画制作を請け負うことが可能です。
また、プロデューサーやディレクターが動画ディレクションを行った後、パートナーに丸投げ委託するのでなく共同で進めていきます。動画制作にあたり、ディレクションで決まった戦略から外れるケースは少なく、動画のクオリテ
ィが高く、料金も比較的安いことからおすすめです。

動画制作を依頼するにあたり、やはり予算内に抑えられるかどうかが依頼するかどうか決定する上で、気になる部分だと思います。
そこで、動画広告の制作費用を抑える3つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
1.企画・構成を自ら行う
全てを自ら行うことはなかなか難しいかもしれませんが、事前に参考動画を見つけて制作会社に共有したり、ふわっとでもイメージを伝えるだけでも値段が安くなることも多いです。
また、一番伝えたい目的やメッセージを決めておくことも有効です。
メッセージを決めておくことで、動画を短くすることができ、結果として見積もりを安くすることができます。
2.動画制作会社に直接依頼する
そもそも会社という視点で見ると、営業コストやマーケティングコスト、それらに伴う人件費などがかかっています。そのため、構造的に関わる会社の数が増えるほど、コストが膨らんでいきます。
その上、代理店を挟むことで、手数料などが発生してしまい、コストが余分にかかってしまいます。
安く抑えたい場合は手数料の観点から動画制作会社やフリーランスに依頼することがおすすめです。直接依頼することで会社にかかっているコストが抑えられ、結果として見積もり額を抑えることができます。
3.素材やキャストを自社で準備する
アニメーション動画の素材を自社で準備したり、キャストに自社の社員を活用することで費用を抑えることができます。
動画の内容によっては難しいものもあると思いますが、うまくいけば費用を大幅に抑えられる部分でもあるので、広告用の動画制作の際にはぜひ一度検討してみてください。
機材の準備やリソース、ナレッジの観点で自社では制作できない場合、動画制作会社などに依頼することになります。
動画広告の制作する目的を達成するためにも、希望に合った動画制作会社を選ぶことはとても重要です。
ここでは、動画制作会社を選ぶ4つのポイントを解説します。
1. 制作実績から選ぶ
動画広告の制作を依頼する際、制作実績が参考になります。SNS広告、採用、展示会など活用用途によって動画の構成や演出がまったく異なるため、希望する用途での制作実績を特に確認する必要があります。
また、動画広告は制作予算やジャンル、クリエイターの得意分野などで映像のクオリティや中身が変わります。制作したい動画と近しいイメージの事例はあるかを確認し、作り出したい動画広告が制作可能か確認しましょう。
※フリーランスの方も基本制作実績はあるはずなので、事前に確認しましょう。
2. 企画・提案の内容で選ぶ
動画広告を制作する目的は「認知拡大」「販売促進」「求職者への訴求」など様々だと思います。
それらの目的を達成するためにどう訴求したらいいか。
目的を前提とした上で、どのように訴求したらいいかを提案してくれる制作会社を選びましょう。
3.見積書と制作プロセスが明確かどうかで選ぶ
動画制作には企画構成、撮影、編集、修正などの数多くのステップを得て完成します。
作業工数が増え、予算オーバーにならないためにも、予め見積もりや作業スケジュールを明確にすることが大切です。
良い会社ほどスケジュールや見積もりがわかりやすい傾向があるため、判断の一つに参考していいと思います。
また、見積書をチェックする際は修正の追加料金の有無などの内訳も確認するようにし、不明点があれば必ず質問しましょう。
4.コストパフォーマンスで選ぶ
動画制作を依頼する際に、価格のみで選んでしまい、完成した動画の質も低下してしまったという声をよくききます。
そのため、価格も大事ですが、上記のポイントを合わせて確認し、依頼するかどうかを判断しましょう。

動画広告の制作において、予算内で目的を実現するために、まずは制作の工程について理解しましょう。どのような工程があり、相場としていくらくらいかかるのか理解した上で、目的と予算を設定しましょう。
目的と予算に元に、イメージに近い事例を制作している会社を探しましょう。
その会社に接点をとり、提案を踏まえて依頼するかどうか判断することがおすすめです。値段ももちろん大事ですが、値段はどちらかというと制作体制(自社で制作しているのか、フリーランスと協業か)の影響が大きいです。
制作体制も加味しつつ、最終的な提案内容で依頼する制作会社を決めましょう。何度か制作していく中で、自社で動画広告の制作を行うか、予算を下げつつも外注していくかを検討していくことをおすすめします。
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