インフォグラフィック動画とは?活用事例・メリット・作り方等を解説
従来であれば、企業概要や提供するサービス・システムについて周知する手段は、紙媒体やスライド等によるプレゼンテーションが主流でした。
しかし、現代では動画コンテンツを利用する機会も増えています。
そこで本記事では、幅広いジャンルの動画制作をおこなってきたkey MOVIEが、企業情報を伝えることに適したインフォグラフィック動画について解説します。
新しいマーケティング手法を検討している担当者の方はぜひ参考にしてください。
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Contents
インフォグラフィックとは、イラストや図表を利用して視覚的に情報を伝える表現のことです。そして、ナレーションやBGMをつけ、視覚と聴覚から情報を伝えるためにつくられた動画はインフォグラフィック動画と呼ばれています。
文字だけでは伝わりにくい数字の変化や、複雑な情報を分かりやすく伝えられるため、企業概要やサービス紹介、システムの解説などに使われています。
インフォグラフィックに限らないアニメーション動画に関しては下記記事で紹介しています。
インフォグラフィック動画を制作している企業を3つ紹介します。
今回は、広報、採用説明会、IR・株主総会のシーン別に制作事例を選定しました。自社でどのような活用ができるのか、検討時の参考にしてください。
広報|自動車メーカー|トヨタ
トヨタ自動車株式会社では、夜間の安全性能をInstagramやYouTubeで配信しています。
トヨタの自動車を所持しているか否かにかかわらず、不特定多数に対して周知が可能です。撮影しにくい走行時の機能や、目に見えないセンサーの説明を、イラストで表現して分かりやすく解説しています。
採用説明会|繊維・工業製品の専門商社|GSIクレオス
株式会社GSIクレオスでは、新卒採用説明会用に「3分でわかる!専門商社GSIクレオス インフォグラフィックムービー」を、企業のホームページとYouTubeに掲載しています。
大学生には想像しにくい専門商社の事業を分かりやすく解説した動画です。
新卒採用に必要な企業情報を網羅しているため、基本情報を説明する手間を省けます。
IR・株主総会|Web広告・Webサービス|サイバーエージェント
株式会社サイバーエージェントでは、「第23期事業報告動画」を企業の公式Youtubeチャンネルに掲載しています。
情報量や数字が多い事業報告を、理解しやすくイラストやグラフを駆使してまとめています。
約6分30秒の動画ですが、トピックスごとにチャプター設定してあるため、視聴者が知りたい部分から視聴が可能です。
インフォグラフィック動画でどのようなメリットが得られるかを解説します。自社に活かせるのかを検討する際の参考にしてください。
視聴者が理解しやすい
インフォグラフィック動画は、イラストに動きをつけて、グラフィックと合わせて視覚的に理解できる動画のため、視聴者が理解しやすいという利点があります。
動画はエンターテインメント性があり、企業のサービスや業績など、専門用語や数字を伴う複雑な情報でも見てもらいやすい傾向があります。
また、言葉が通じなくても理解しやすいため海外に向けても発信が可能です。
掲載媒体が幅広い
インフォグラフィック動画は掲載できる媒体が幅広いこともメリットで、具体的には以下の媒体で掲載が可能です。
・SNS
・YouTube
・企業ホームページ
・コマーシャル
・メール添付
・屋外デジタルサイネージ広告
・ネット広告
複数の媒体を活用すれば、視聴者とのタッチポイントが増えるため、より多数へ周知が見込めます。
特に、SNSは拡散される可能性があるため、更なるリーチ拡大が見込めます。
インフォグラフィック動画はうまく活用すれば効果的ですが、デメリットも考慮する必要があります。
デメリットを解説しますので、インフォグラフィック動画の制作が適切か、検討の参考にしてください。
Webサイトやメールが開きにくい可能性がある
動画は目を引きますが、テキストや写真に比べて容量が重いため、Webサイトやメールを介して届ける場合、ファイルが開きにくくなってしまう可能性があります。
インターネット速度が遅ければ途中で離脱される可能性があり、メールであれば添付ファイル自体が開けず見てもらえない可能性があります。
制作に時間がかかる
インフォグラフィック動画は制作に時間がかかる点がデメリットです。
なぜなら、動画を制作するためにはイラスト・BGM・ナレーションなどの要素を制作し、組み立てる必要があるためです。
制作期間や人材のスキルを考慮し、制作会社への依頼も検討しましょう。
この章では、インフォグラフィック動画の制作手順について解説します。自社で制作できるのか、依頼した方がよいか、判断するためにお役立てください。
視聴してほしいターゲットと動画の内容を決定
動画制作に取り掛かる前に誰に向けた動画なのか、ターゲットを設定します。
そして伝えたい内容を決めて、動画の構成を考えましょう。
伝えたい内容や構成が固まっていないと一貫性がなくなる可能性があります。
動画の構成には以下の内容を先に検討しておく必要があります。
・企業イメージを左右するカラーリングやフォント
・動画の長さ
・ナレーション有無、選定
・配信する媒体
掲載する情報を収集・選定
掲載したい情報やデータを収集し、取捨選択しましょう。
なぜなら情報量が多いと、内容を理解してもらえない可能性があるためです。
説明はテキストとイラストをうまく組み合わせることがポイントです。グラフ・図・表などを活用して、数字の大きさや変化の大きさを表現しましょう。
絵コンテを制作
動画の構成や情報が決まったら、ストーリーに沿って絵コンテを作成してください。
絵コンテとは、動画のシーンを絵で表現した資料です。イラストや図解、テキストをどのように表示させるのかを決めます。
また、それぞれのシーンのアニメーションや秒数も検討し、視聴者が飽きないように工夫してください。絵コンテを制作しておくと、動画制作時に考える必要がなくなり、作業に集中できるため、効率よく作業ができます。
パーツを制作
動画を制作するために、必要なパーツを制作してください。
具体的には、イラスト・写真加工・表やグラフ・テキスト・BGM・ナレーション等が挙げられます。
BGMやイラストは、制作時間短縮のためにフリー素材の利用もおすすめです。ただし商用可否や著作権には十分注意して利用しましょう。
動画を制作
パーツを組み合わせて動画を制作します。
事前に制作した絵コンテを元に制作しますが、出来上がったら制作したワンシーンの秒数で、視聴者がテキストを読み切れるか、理解できるか確認してください。
インフォグラフィック動画の制作を検討するにあたって、よくある質問をまとめました。自社で制作するか、制作会社に依頼するかの判断にお役立てください。
インフォグラフィック動画の制作に必要なソフトは何ですか?
動画編集やイラスト制作には、以下のソフトがおすすめです
・Adobe|Illustrator・After Effects【法人版コンプリートプラン9,280円/月】
・Renderforest【500MBまで無料、もしくは10GB1,499円/月〜】
・Canva【5GBまで無料、もしくは12,000円/年間】
BGMは以下の著作権フリーサイトがおすすめです
・Audiostock【単品購入1,100円〜】
・PIXTA【単品購入1,100円〜】
制作会社へ依頼するには、どれくらいの費用がかかりますか?
インフォグラフィック動画を制作会社に依頼した場合、画質やアニメーションの多さにも左右されますが、以下程度の費用と認識しておきましょう。
・60秒未満:10万〜35万円程度
・60秒〜180秒:20万〜65万円程度
・180秒以上:60万円程度〜
インフォグラフィックとモーショングラフィックの違いは何ですか?
インフォグラフィックとモーショングラフィックの違いは、ひとつのデザインで情報が伝えられるかの違いです。
インフォグラフィックとは、情報(インフォメーション)理解を主な目的としています。
会社の数字や、数字をグラフで表現(デザイン)し、分かりやすく視聴者に伝えるための手法です。
モーショングラフィックとは、イラスト・図(グラフィック)に動き(モーション)をつける映像手法のことをいいます。複数のイラストに動きをつけて、動作や変化を伝える手法です。
言葉の定義や使い方が制作会社によって異なるため、依頼する場合は認識を擦り合わせるように注意してください。
インフォグラフィック動画とは、イラストやグラフを駆使して、企業のサービスや業績など複雑な情報を分かりやすく伝えられる動画です。
動画配信できる複数の媒体を通して、訴求できる点がメリットですが、制作にはスキルと時間を要します。key MOVIEでは動画の内容を決めるところから相談が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
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