YouTubeで採用活動はどうやる?成功事例と企業チャンネル運用のコツを徹底解説
「求人サイトに求人情報を掲載してもあまり効果がない」「採用しても1、2年で離職する人が多い」などで悩む人事の話を近年良く耳にするようになりました。採用活動方法が多様化した今、求職者たちは求人サイトだけではなくSNSからも情報を収集し、自分に合っている会社かどうか見極めを行います。
対象1,506人に行ったアンケートでは、40%以上が企業の採用動画を視聴したことがあると回答しました。このことからも、今後の採用活動を成功させるにはYouTubeを活用した採用活動が必須と言えます。
本記事では、採用活動にYouTube動画を利用するメリットや新卒採用・中途採用どちらにも効果のあるYouTubeチャンネルの運用方法、成功事例などを解説します。
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小林 稜介|動画マーケティングコンサルタント
【資格】上級ウェブ解析士・JSPプロモーションプランナー
【得意分野】動画制作/WEBマーケティング/販促プロモーション
【経歴】
株式会社クレオ、株式会社デジタルアイデンティティと2社の代理店で、オフラインの販促プロモーションからクリエイティブ制作、WEBマーケティング全般まで、幅広いマーケティング施策を経験。2021年からkey MOVIEに動画マーケティングのコンサルタントとして参画。現在、広告や企業VP、採用、YouTubeチャンネルなど様々な動画の企画制作をしています。
Contents
YouTubeチャンネルで採用活動をするメリット
YouTubeチャンネルでの採用活動には以下のようなメリットがあります。
- 視覚的に情報を伝えられる
- 長期的なブランディング効果が得られる
- 求人広告より採用コストが抑えられる
- 求職者の年齢層とYouTubeの視聴層がマッチしている
ここでは、各メリットについて具体的に解説します。
視覚的に情報を伝えられる
YouTubeは視覚的な情報を伝えるための優れたプラットフォームであり、採用活動においても、企業文化や職場環境、仕事内容をリアルな映像で伝えるのに適しています。
通常の求人広告媒体では、テキストや写真による訴求しかできませんでした。
そのため、求職者は会社の雰囲気や実際の従業員の人の人間性を知ることはできませんでしたが、YouTubeにおいて動画で訴求することによって、そういった面を知ることができ、より企業を魅力的に感じられるようになりました。
このように、YouTube動画を通じて企業は、求職者に対して会社の魅力的な側面を効果的に伝えることができるのです。
長期的なブランディング効果が得られる
企業の内部を公開する採用動画は、求職者以外のステークホルダーに対しても効果があります。優良企業だと思ってもらえれば、長期的なブランディングにも寄与します。
また、YouTubeにアップロードした動画は、自分で非公開にしたりガイドライン違反による削除対応などがない限り、公開し続けられます。
長期的に維持できるストック型の求人媒体としてYouTubeは採用活動に適していると言えるでしょう。
求人広告より採用コストが抑えられる
YouTubeを活用した採用動画の活用は、一般的な求人広告と比べて費用が抑えられる傾向があります。
求人広告の場合、プラットフォームに費用を支払うことで一定期間求人を掲載することになるため、資金が少なかったり尽きてしまったりした場合は掲載がストップしてしまいます。
そのため、求人を掲載し続ける限り費用がかかってしまうのですが、YouTube動画の場合は製作費用のみ最初に発生するだけで、以降の費用はかかりません。
このように、長期的に見るとYouTube動画を活用した採用チャンネルの方が費用が抑えられるのです。
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求職者の年齢層とYouTubeの視聴層がマッチしている
YouTubeは幅広い年齢層のユーザーに利用されており、特に若年層から中年層のユーザーが多いため求職者にリーチするのにぴったりです。
求職者の多くはYouTubeを日常的に利用しており、企業のYouTubeチャンネルを通じて求人情報にアクセスしやすいため、自社が求めるターゲット層にリーチしやすいと言えるでしょう。
YouTube採用チャンネルで活用される動画の種類
採用動画には、以下のような種類があります。
- 会社紹介・事業紹介動画・ヒストリームービー
- 社員インタビュー・座談会
- 1日の仕事密着動画(ドキュメンタリー)
- オフィスツアー・工場インサイド動画
- 社長メッセージ・経営方針紹介
- 福利厚生紹介・制度紹介動画
それぞれにメリットや効果があるので、自社の強みに合わせて動画の種類を選ぶことが重要です。
会社紹介・事業紹介動画・ヒストリームービー
企業理念、事業内容、強みをまとめた動画です。採用だけでなく、企業ブランディングや周年記念などにも利用できます。
社員インタビュー・座談会
求職者の多くは実際の職場の雰囲気や働き方を気にしています。会社のリアルが伝わる社員インタビューや座談会は入社後の離職率を下げるのにも効果的です。
1日の社員密着動画(ドキュメンタリー)
「仕事内容をもっと詳しく知りたい」という採用ニーズに直結する社員密着動画も求職者には人気のコンテンツです。
- 出勤
- 朝礼
- 現場作業
- 休憩
- 会議
- 退勤
などの流れをコンパクトにまとめます。
オフィスツアー・工場見学動画
新卒の中には在宅勤務を希望する方も多くいますが、リモートワークを導入していない企業であれば「出社したい」と思わせることが重要です。
そのため、オフィスツアーや工場見学動画などで競合他社との差別化を図りましょう。
社長メッセージ・経営方針紹介
経営者の人柄や思想は企業文化を象徴するため、トップの考えに共感して入社する求職者も少なくありません。逆に、あらかじめトップの考えや経営方針に合わないと思えば、入社を検討するため離職率を下げることが可能です。
福利厚生紹介・制度紹介動画
福利厚生や制度の手厚さが自慢であれば、アピールするための動画も作りましょう。30秒などショート動画で福利厚生や制度を1つずつ製作すれば、多くの動画を投稿できますし、求職者も見やすいのでおすすめです。
YouTubeチャンネルの採用活動で成功している事例
YouTubeを採用チャンネルとして効果的に活用している事例を紹介します。
JCB採用チャンネル

「JCB採用チャンネル」では、実際の採用担当者目線で「面接でやりがちなNG行動」や「キャリア入社社員へのインタビュー」など、求職者が気になるポイントを効果的に動画にして訴求しています。
実際の動画もフルテロップにしたりテロップの色を分けたり、効果音をつけたりと動画編集にも力が入っています。
動画本数は80本もあるので、採用効果としてかなりの資産が貯まっている状況と言えるでしょう。
Dirbato公式新卒採用チャンネル

「Dirbato公式新卒採用チャンネル」では、実際の社員の方によるオフィス紹介動画や座談会、インタビュー動画など会社の雰囲気がありのまま伝わってくるような動画を多く投稿しています。
こういった部分は求人広告では訴求できない部分なので、YouTube動画というスタイルを最大限活かしていると言えるでしょう。
いえらぶ採用チャンネル

「いえらぶ採用チャンネル」では、自社の紹介動画だけではなく就活生に向けた「求人媒体の使い方解説動画」や「採用市場の動向調査動画」など、役に立つ動画も多く投稿しています。
これらの求職者に役に立つ動画を投稿することで登録者を増やすことができ、ひいては自社の採用活動の強化にも繋がります。
自社の訴求動画を投稿し尽くしてしまって企画が思いつかない、という方はこのように採用活動にフォーカスした動画を投稿してみても良いかもしれません。
メーテレ採用チャンネル

「メーテレ採用チャンネル」では、誰もが気になるであろうテレビ局の裏側に潜入する形で社員インタビューや会社説明会、対談動画などを投稿しています。
業界的に気になる人が多いであろう裏側の様子を惜しげなく公開することで、企業に対して信頼性がまし実際の応募に繋がりやすくなる効果が見込めます。
M&A総合研究所採用チャンネル

「M&A総合研究所採用チャンネル」では、実際に活躍している社員の方の1日密着動画をシリーズ化し、複数投稿することで入社後のイメージを鮮明に抱けるような採用チャンネルになっています。
また、活躍している社員自らが求職者に対してアドバイスをしている動画もあるため、求職者目線でも非常に役に立つチャンネルと言えるでしょう。
YouTubeで採用チャンネルを作成する手順
YouTubeで採用チャンネルを作成する場合の具体的な手順をステップごとにご紹介します。
自社の求人要項を策定する
まず、採用チャンネルを作成する前に、自社の求人要項を明確に策定しましょう。
どの職種やポジションに求人を出すのか、必要なスキルや経験、職場環境に関する情報などを整理し、コンテンツの方向性を決定します。
若手社員を大量に獲得したいのか、スキルや経験が豊富な即戦力を獲得したいのかによって、投稿すべき動画の企画が変わってきます。
ここがブレてしまうと、せっかく応募が来ても自社のターゲットからずれているということになってしまうため、時間をかけてしっかりとターゲット像を策定して下さい。
求職者に刺さりやすい企画を考える
YouTubeでの採用チャンネルをより多くの人に届けるためにも、求職者に刺さりやすいコンテンツ企画を考えましょう。
企画の例としては、企業文化の紹介や社内の日常、社員インタビュー、プロジェクトの舞台裏などが代表的です。
また、実際に再生回数が伸びている他の企業の採用のチャンネルも研究し、パクリにならないように動画の企画を参考にすることも大切です。
動画を撮影する
コンテンツ企画が決まったら、実際に動画を撮影しましょう。
撮影場所にはそこまでこだわる必要がありませんが、なるべく見栄えの良い場所で撮影しましょう。
また、撮影機材はスマートフォンでも十分ですが、より高画質な動画を撮影したい場合はカメラ機材の購入も検討しましょう。
動画を撮影する際、出演者が動画に慣れていない場合はしっかりと台本を用意し、構成を決めた上で撮影して下さい。
アドリブでいきなり喋ってもらうということは想像以上にハードルが高いため、慣れないうちは時間がかかってでも、しっかりと準備をして撮影に挑みましょう。
撮影したデータを編集する
撮影したデータはそのままではYouTubeの投稿には適しません。
生データのままでは会話がない空白の部分や、言い間違いなどによるリテイクがありえます。
そういった要素を可能な限りカットし、視聴者にとって不快なくスムーズに視聴してもらえるような動画に編集しましょう。
テロップや効果音などは最低限で構いません。
その部分に拘ってしまうと編集時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。
YouTubeにアップロードする
編集が完了したら、YouTubeに動画をアップロードします。
投稿は何時でも良いというわけではないため、自社のターゲットユーザーが一番YouTubeをみていそうな時間帯、帰りの電車や夜寝る前の時間帯などに合わせて投稿しましょう。
また、投稿時間は次回以降の動画で揃えた方が効果的です。
動画の投稿時間にばらつきがあると分析もしにくくなってしまうため、最低でも5本分は同じ時間帯に投稿するようにして下さい。
定期的にアナリティクスを確認する
YouTubeの分析ツールを定期的に確認し、動画のパフォーマンスを確認しましょう。
特に、投稿してから最初の1時間以内のパフォーマンスが非常に大切なので、クリック率が低かったり他の動画よりも再生回数が低かったりする場合は、サムネイルやタイトルの変更を試してみましょう。
迅速にこういった対応をするためにも、投稿段階でサムネイルやタイトルは方向性を変えて3案は用意しておくことをおすすめします。
YouTubeの採用活動で成果を出す運用方法
ただ動画を作るだけでは採用効果は出ません。成果を出す企業は、必ず 運用に力を入れています。
ここでは成果を出す運用方法について解説します。
採用ターゲットを明確にする
・誰を採用したいか(営業?技術?事務?)
・年齢層(新卒?中途?)
・価値観(安定志向?スキル重視?)
ターゲットによって構成が大きく変わるため、途中でブレないようにどんな人を求めているのか最初にしっかり決めておきましょう。
求職者のニーズに合わせる
求職者が求める情報と会社が伝えたい情報は必ずしも一致するとは限りません。求職者の年齢や背景によって求めるものが変わってきます。
求職者が何を求めているのか、年齢でも変わるので検索結果やアンケートなどを参考に考えましょう。
タイトルとサムネイルを最適化させる
動画を視聴するかの判断は、タイトルとサムネイルで決まります。
良い例としては「営業職の1日に密着!未経験でも活躍できる理由」「入社1年目が語る“この会社で成長できた3つの理由”」が挙げられます。反対に悪い例としては「会社紹介①」「社員インタビュー」などです。
具体的な数字や立場などを入れるようにしましょう。サムネイルの作り方については、以下のブログを参考にしてみてください。
応募フォームなどへの導線をしっかり作る
YouTubeの採用活動は動画を見てもらうことが目的ではありません。動画を視聴した求職者に次のアクションを起こしてもらうことが目的です。
そのため、必ず概要欄に応募フォームを設置したり、会社説明資料をダウンロードできるようにリンクを張るようにしましょう。
頻繁に更新する
更新が滞り、古い動画ばかりになってしまうと、求職者からの不信感につながります。チャンネル解説前にいくつか動画のストックを作っておきましょう。
まとめ|YouTube×採用は“企業の魅力を伝える最強ツール”
YouTubeチャンネルは、内定辞職率や入社後の離職率を抑え、応募者の質を向上させる手法です。ただ、動画制作やYouTubeチャンネルの運用が初めての方は不安も多いと思います。
初めてで何からしたらいいのか分からない方や、炎上リスクなどを避け効果を出したい方はぜひ、企業のYouTubeチャンネル代行に実績のあるkey MOVIEへ相談ください。
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