【超丁寧】YouTube企業アカウントとは?作り方から運営ポイントなど完全解説!

今や人々の生活の中でYouTubeの存在感はかなり大きくなっており、企業がYouTubeをマーケティングに活用することも凄い勢いで増えてきています。しかし、興味はあるが何をすればいいのか分からないというお話しもよく聞きます。
そこで、
本記事では、幅広いジャンルの動画制作をおこなってきたkey MOVIEが、YouTubeアカウントの基本的な知識からチャンネルの作り方、運営のポイントなどを超丁寧に解説します。
かなりボリュームがあるため、既に少し知識がある方は目次からご確認いただくことをオススメします。
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Contents
YouTubeの企業アカウントとは、言葉の通り企業が運営するYouTubeアカウントのことです。
企業アカウントといってもYouTube上の仕組みでは個人やYouTuberが運営するアカウントと同じで、企業が運営しているかどうかの違いのみです。
なので、特別申請が必要だったり費用がかかるということは無く、アカウントの作成自体は簡単にすぐできてしまいます。
昨今、このYouTubeアカウントがマーケティング施策の一環として注目を集めており、様々な目的で運営する企業が年々増加しています。
因みに、たまに混乱されている方がいますが、YouTubeアカウント=YouTubeチャンネルの認識で大丈夫です。
YouTubeアカウントを企業が運営するメリット6つを紹介します。
メリット①:企業・ブランドへのファン作りに適している
もともとYouTubeは、YouTuberの方達がファンをつくっていきチャンネル登録者数を増やしてきた文化があります。そのため、企業のチャンネルであっても動画が応援したい内容であったり、感情的に好感を持つ内容であったりすればチャンネル登録をしてもらいやすくなります。そして、チャンネル登録をされると定期的に動画に接触されやすくなりファン化を促進できます。
また、CMなどの広告のようにただ接触回数を多くできるだけでなく、YouTubeにはコメント機能や評価機能があるためユーザーと双方向のやりとりやユーザー同士での交流も可能です。これも、ファン化に非常に効果的でYouTubeならではです。
メリット②:幅広い世代にリーチできる
YouTubeは日本での利用率が約85%もあるメガプラットフォームです。
また、若年層向けのプラットフォームと認識されがちですが、30・40代の利用率は約90%あり、50代で約80%、60代で約60%と幅広い世代へのリーチも可能です。

画像:2021年8月 総務省情報通信政策研究所『令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』
メリット③:価値の高いユーザーに接触できる
YouTubeはただ娯楽のため、暇つぶしのためだけで使用されていると思われがちですが、調べ物をする際にGoogle検索をせずにYouTubeから調べたり、YouTubeから影響を受けて購買行動などが生じています。マーケティングにおいて調べ物をしているターゲットに接触できることはとても価値の高いことです。
多くの年代で調べ物をする際にYouTubeが使用されている

出典:LINEリサーチ調べ(2021.07)
20~40代ではYouTubeから影響を受けて購買体験がある人が約6割

20~40代ではYouTubeから影響を受けてお出かけ経験がある人が約5割

出典:kye MOVIE「社会人のYouTube利用に関する調査」
メリット④:資産性が高い
CMなどの広告と比較してはもちろん、他SNSなどのオウンドメディアと比較してもYouTubeアカウントの運営は資産性が高いです。
TwitterやInstagramなどのSNSの場合、投稿したコンテンツはその瞬間での接触がほとんどですが、YouTubeの場合、数年たった動画もオススメに表示されたり検索結果に表示されるためストック型のコンテンツとして配信から時間が経つほど費用対効果が高くなります。
YouTube上で「NISA」と検索した結果。1位表示は3年前、2位表示は2年前の動画。

メリット⑤:SEO対策にも効果的
YouTubeアカウントの運営は副次的にSEO対策にもなります。
現在Googleの検索結果に動画も表示されるようになっており、検索内容によっては動画の表示が一番上にくることも多いです。
そして、ここで表示される動画のほとんどはYouTubeにアップロードされている動画です。
これってSEOに取り組まれている方でしたら、「凄っ」と思いませんか?
多くの企業がWEB記事コンテンツを上位に表示させるために多くの社内リソースやコストをかけて競合と熾烈な争いをしている中で、まだ競合度の高くない動画が検索結果の一番上に表示されているのです。
このような観点でSEOに注力されている企業にとっては大きなメリットがあると思います。
Google検索で「サムネイル 作り方」と検索した結果。一番上部に動画が表示されている。

HOW TO系などの動画の方が情報が伝わりやすいと思われる検索は特に動画が表示されやすいです。
メリット⑥:チャネルを増やせる
これは筆者が特に個人的に思うことですが、YouTubeチャンネル運営を今までおこなっていなかった企業にとって、シンプルにマーケティングチャネルが一つ増えることは非常にメリットではないでしょうか?
大抵の既存チャネルは競合がひしめき合い、既に投資額も多く拡大する際の費用対効果が合いづらいケースが多いかと思います。YouTubeなら、まだ競合も多くなく既存のチャネルを拡大するよりも効率的にターゲットとの接点を拡大できると思います。
※チャネル=ターゲットとの接点・媒体
企業YouTubeアカウントの作り方を4ステップに分けて解説します。
ステップ①:Googleアカウントの作成
YouTubeアカウントを作成するには、その前にGoogleアカウントが必要です。既にGoogleアカウントをお持ちの方は既存のGoogleアカウントからでも作成できますが、企業の場合はその後の運用管理のしやすさのためにも専用のGoogleアカウントを新しく作成することをオススメします。
Googleアカウントは「個人用」と「ビジネス用」の2パターン作成できますが、YouTube用で作成する場合はどちらでも問題ないです。どちらも手間も大して変わりませんし費用もかかりません。悩まれる方は「ビジネス用」で作成が無難かと思います。
ステップ②:YouTubeへのログイン
上記で作成したGoogleアカウントでYouTubeを開きます。
YouTubeを開くと右上に「ログイン」ボタンがあるので、そちらからGoogleアカウントの登録内容を入力してログインしてください。

ステップ③:YouTubeチャンネルの開設
ログイン後にYouTubeを開くと右上にステップ①で作成したGoogleアカウントのアイコンが表示されます。
こちらをクリックし、「新しくチャンネルを作成」をクリックします。
「新しくチャンネルを作成」をクリックすると下記画像の画面になるのでチャンネル名を入力します。

この段階でチャンネル名が決まっていない場合は、後から変更できるので、ここでは「○○(社名)チャンネル」などで入力しておけば大丈夫です。
入力したら右下の「チャンネルを作成」をクリックしてください。
ここまでで、YouTubeチャンネル自体は作成されます。
因みに、他のフローでもYouTubeチャンネルを作成する方法はあります。色々と調べていると色々な方法が出てくるので混乱されるかもしれませんが最終的な状態は全て同じなので迷わず上記フローで進めてしまって大丈夫です。
ステップ④:YouTubeチャンネルの諸設定
ここからはチャンネルのプロフィールなどの諸設定をおこないます。どの設定も後からいくらでも変更できるので、準備ができていない項目があっても飛ばしてまずは一通り設定を終わらしてしまうのがよろしいかと思います。
ステップ③でチャンネルを作成すると下記画像の管理画面が表示されます。右上の「チャンネルをカスタマイズ」をクリックしてください。

「チャンネルをカスタマイズ」をクリックすると下記画像の画面になります。
赤枠の「基本情報」をクリックしてください。

「基本情報」ではチャンネル名やチャンネルの概要などを設定できます。
色々と設定できるものがありますが、難しければ「チャンネル名」と「チャンネル概要」「リンク」だけ設定すれば十分です。他の項目は実際には機能しないケースがほとんどです。
「リンク」は商材のWEBページや他SNSのURLを設定しましょう。
「チャンネル概要」は迷って手が止まってしまうようであれば、ひとまず下記テンプレを入れておくだけで十分です。
チャンネル概要テンプレ
「○○や○○に関して役立つ(or楽しい)情報を発信するチャンネルです。このチャンネルは○○をしている○○が運営しています。」
次に「基本情報」タブに左にある「ブランディング」タブをクリックします。
「ブランディング」では画像などのチャンネルページの見栄え部分の設定をおこないます。
ここで設定できるのは3項目だけですが、「プロフィール写真」と「バナー画像」は露出が多いのでしっかりとしたものを設定しましょう。「動画の透かし」は設定しても大した効果は無いですし、動画視聴の邪魔になるので筆者は設定しないことを推奨します。
以上でチャンネル自体の設定は完了となります。この状態で皆さんがイメージされるYouTubeチャンネルの状態にはなれているかと思います。
※「レイアウト」タブの設定項目は多くの動画を投稿してから検討するものなので、この段階ではスルーで大丈夫です。
「公式ブランドチャンネル」とは?
あまり知られていないですがYouTubeには「公式ブランドチャンネル」というものがあります。
公式ブランドチャンネルはチャンネル名の横に認証された証であるチェックマークが付き、なりすましなどではない証拠となります。
ただ、公式ブランドチャンネルになるにはYouTubeへの申請・承認が必要でその基準も明確でないかつハードルが高いです。目安としてチャンネル登録者数10万人以上やガイドラインの遵守状況など。ハードルの割に大した恩恵はないので因みに情報としてスルーで大丈夫かと思います。
YouTubeアカウント自体には前述の通り費用はかかりません。
そのためYouTubeアカウントの運営にかかる費用は基本的には動画の制作費用のみとなります。
社内で制作する場合
企業が動画の制作を社内でおこなう場合は、撮影機材や動画編集ソフトなどの費用が必要になります。また、動画の作成は簡単なものでも結構時間がかかりますので人件費も試算しておいた方が健全な運営になります。目安として慣れていない人の場合、動画編集1本で丸1-2日以上、慣れている人でも半日以上はかかります。
外注する場合
外注する場合は、動画の撮影・編集のみか、チャンネルの企画運営からだったりと内容や依頼先によって大きく異なります。編集だけでしたら数万円~、企画運営の場合は100万円以上となる会社もあります。また、動画毎の制作依頼ではなく月額でのチャンネル運営としてサービス化してる会社も多くあります。費用は動画の企画内容によっても大きく左右されるので、そもそも費用のかからない企画作成をする工夫も重要です。
因みに、弊社「key MOVIE」では、単発での制作やコンサルティングもおこなっていますし、月額での運用代行の場合は最低18万円/月~と制作会社の中では非常に安価な価格帯となっておりますので、ご興味お持ちの方は是非お問い合わせください!!
YouTubeアカウント自体は無料で作成できますし、動画の投稿も難しくありません。
ただ、YouTubeならではのアルゴリズムや傾向などがあり、企業のビジネス目的に対して成果を出すのは簡単なことではありません。
そこで、ここではYouTubeアカウントを運営する上での重要なポイント、基本的な考え方を紹介します。
動画の視聴を伸ばすためのテクニック的な部分は、また別途紹介します。
①チャンネルのコンセプトをしっかり決める
企業がYouTubeアカウントを運営するにあたって、チャンネルのコンセプトを最初に定めることは非常に重要です。
そもそも何のコンテンツをつくるにしても良いものをつくるにはコンセプトは重要かと思いますが、YouTubeの場合、YouTubeのアルゴリズム(仕組み)的に必須となります。
どうゆうことかというと、コンセプトがしっかりしたチャンネルの動画の方が”YouTubeに優遇”されやすい仕組みになっているのです。
理由となるYouTubeのアルゴリズム(仕組み)をまず説明すると、
YouTube上の動画視聴のほとんどは「YouTubeがユーザーにどの動画を表示させるか」から始まります。オススメ欄、検索結果、関連動画などの動画が表示される場所に対して、動画を表示させるかYouTubeのアルゴリズムが決めているのです。
なので、どんなに価値のある動画をつくってもYouTubeに評価されないと、そもそもターゲットに動画が表示すらされないのです。
そこで、YouTubeがどのように表示させる動画を決めているかというと、
「ラベリング」と「評価」というイメージをもっていただくと理解しやすいかと思います。
まず「ラベリング」は、このチャンネルは”どんな人”が求めているのか?ということです。
デモグラ属性や興味関心毎など、YouTubeはユーザーにも「ラベリング」をしており、このラベルが合う人に動画を表示させるのです。
例えば、キャンプ好きな人にキャンプに関する動画を表示させるといった感じです。
次に「評価」ですが、このチャンネルは”どれくらい”ユーザーにとって有益なのか?ということです。
視聴数はもちろん視聴維持率や高評価、チャンネル登録、コメントなどから動画の質を評価します。この質の高い動画を表示させた方がユーザーがYouTubeを楽しめるようになりYouTube自体への評価も高まるため質の高い動画を積極的にYouTubeは表示させます。
このようなアルゴリズム(仕組み)で、動画の表示をYouTubeが決めているため、チャンネルのコンセプトが定まっていなくバラバラなテーマの動画を投稿していると、YouTubeが上手く「ラベリング」できなく、関心の薄いユーザーに動画が表示され、ユーザーの反応が悪くなり、動画の評価も低くなり表示がほとんどされなくなってしまうのです。
長くなりましたが、、、なので!
コンセプトは必ず定めて、特に運営の初動はYouTubeがラベリングをしやすいようにコンセプトを絞って動画の企画をしましょう。
”キャンプ関連”ではなくて、”キャンプ飯””キャンプでのテクニック””ギア紹介””vlog系”くらい絞った方がよいかと思います。
②ターゲットが求めている情報を動画にする
こちらも非常に重要な考えです。
企業のYouTubeチャンネル運営はどうしても自社の宣伝的な内容になってしまいがちなのですが、それではそもそも視聴回数もチャンネル登録者も伸びない、つまり視聴されない動画になってしまいます。
まず楽しむためにYouTubeを見ているユーザーが多い中で、情報収集を目的にしている人でも知りたいのは特定の企業のことではなく、カテゴリ自体に関する情報です。そこで特定の企業の情報ばかりではユーザーのニーズが満たされるわけがないのです。
自社の紹介をメインとした動画を上げることがNGではないのですが、そのような動画を視聴してもらうためには、まずは広くユーザーのニーズがある動画でチャンネルに人を集めてからでないと結局意味がなくなってしまうのです。
③長期的な運営を計画する
SEOをやられている方であればイメージつくかと思いますが、YouTubeも運営を始めてから成果が出るまで時間がかかります。動画の投稿頻度にもよりますが半年は評価しづらい状態がほとんどです。
なので、まずはお試しで感覚で初めてしまうとすぐに成果がでないため適切でないタイミングで見切りをつけてしまいチャンネル運営を中止してしまうケースがあり、これは非常にもったいないです。
YouTubeアカウントの運営をするのであれば、しっかりと長期的に運営していくリソースの確保と長期的な評価をすることを計画するようにしましょう。
企業YouTubeアカウント運営の注意点
上記のポイントはどれも反対の注意点をやりがちなので注意しましょう。
また、上記以外でありがちな注意点としては「バズ」を目標にすることです。バズはやはり影響力が大きく魅力的ですが、バズは再現性が無く、狙って外すと何も得られないケースがほとんどです。また、バズるということは様々なユーザーに視聴されるため、企業チャンネルにとっては前述のラベリングの観点からも良いことではないのです。
企業がYouTubeアカウントを運営する際にはいくつかの目的があります。
この目的毎でチャンネルの方向性も大きく変わるため、今回は目的毎にYouTubeアカウントを上手く活用している企業の事例を紹介します。
認知・集客
一番多い目的のパターンです。YouTube上で自社の認知を広げたり、サービスに集客したり。

https://www.youtube.com/c/cainztv/videos
DIYやガーデニング、アウトドアなどでのお役立ち情報を発信しています。
自社の製品の紹介ではなく、製品購入後に知りたいであろう情報を発信することで上手くターゲットのニーズを掴み視聴数を伸ばしています。
例えば、ガーデニングで使用する製品の紹介ではなく、植物を上手に育てる方法を企画にするなど。
ブランディング
社会貢献自体を目的としたコンテンツや、企業の製品カテゴリというよりも価値観を軸にしたコンテンツを発信している企業が多いです。

https://www.youtube.com/user/infohokuohkurashi
ショートドラマやvlogなどで、商材自体の紹介ではなく「北欧、暮らしの道具店」が目指す豊かな生活を発信しています。落ち着きながらも楽しい世界感の映像に共感や好意をもってもらいブランドのファンを育んでいます。
採用活動
会社紹介や、社員・部署の紹介、インタビュー動画など学生向けの動画を発信している企業もあります。

https://www.youtube.com/channel/UCF1zIvn1fSjBQT-nS5oE0QA/videos
職種毎の紹介動画や社員インタビューなど様々な学生向け動画を切り分けて発信しています。普段接することの無い仕事の具体的な業務内容などがイメージしやすくなっています。
顧客サポート
サービス購入後のユーザーなどに向けて、サービスや製品の利用方法を解説する動画などを発信することで、カスタマーサポートに役立てています。

https://www.youtube.com/user/freeejp/videos?view=0&sort=dd&flow=grid
豊富な機能があり、また使用するには税金の知識も一定必要なサービスのためカスタマーサポートが重要なサービスです。税金の仕組みや法律に関する改正動画や、サービスを実際に使用する様子を画面録画で動画にすることで非常にわかりやすく説明しています。
様々な動画の倉庫代わり
広告動画や営業用のサービス紹介動画、採用動画など、自社の動画をとにかくYouTubeにアップロードしている企業も多くあります。YouTubeチャンネルとしの成長は期待できませんが、YouTubeにアップロードしておくとURLが発行されるので共有がしやすかったり、WEB上でも活用しやすくなります。

https://www.youtube.com/user/meijiokashi/videos
CM、CMメイキング、レシピ動画、食育動画などなど、様々なプロモーションで作成された動画がアップロードされており活用されています。
企業のYouTubeアカウント運営はもはや必須になりつつあります。
KEYMOVIEではアカウントの代行から企画の提案、動画の制作を一気通貫のYouTubeチャンネル運営が可能です。
実施が決まっていなく情報収集段階でも構いません。お気軽にお問い合わせくださいませ。
YouTubeチャンネルを成功に導くための資料を配布しています。
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