企業がYouTubeチャンネルを「今」始めるメリット!成功事例と開設方法
- 企業がYouTubeチャンネルを運営するメリットは?
- どうやればYouTubeのチャンネル運営で成果が出るの?
- そもそもYouTubeってどうやって始めたらいいの? など
企業でYouTubeチャンネルを開設したいけど、上記のようなといった悩みを抱えている方も多いでしょう。
この記事では、企業がYouTubeチャンネルを運営するメリットや成果を出すポイント、成功事例などを様々なYouTubeチャンルの運営をおこなってきたkey MOVIE紹介します。
マーケティング施策としてYouTubeを検討している方や、新たなマーケティング施策を探している方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
企業がYouTubeチャンネルは今始めるべき?運用するメリット
YouTubeチャンネルはすぐに効果が出ません。そのため、始めるのであれば早めに着手しておくことが成功のポイントになります。
企業がYouTubeチャンネルを始めるメリットは以下の通りです。
- 新たな顧客獲得が期待できる
- 自社商材について深く理解してもらえる
- 自社のファンを育成できる
- 購買行動に与える影響が大きい
- SEO対策に効果的
- データに基づいた効果測定と改善ができる
それぞれについて、詳しく解説します。
新たな顧客獲得が期待できる
1つ目のメリットは「新たな顧客獲得が期待できること」です。
総務省の統計によると、日本国内における主なSNSの利用率では、YouTubeはLINEについで2番目に多いと報告されています。
また、40・50代の利用率は80%以上、60代も60%以上と、幅広い世代が利用しているのも特徴です。
加えて、日本だけでなく海外でもYouTubeの利用は盛んです。
そのため、企業がYouTubeチャンネルを運営することで、自社商品を国内外問わず幅広い世代にPRすることができます。
また、最近では商品やサービスについて、GoogleではなくYouTubeで検索する人も増えています。
LINEリサーチの調査によると、10代では70%以上、30・40代でも40%が、調べ物にYouTubeを活用していると報告されています。
このような理由から、YouTubeで動画配信をすることで自社の取り組みや商材が多くの目に触れて、新たな顧客獲得が期待できるのです。
出典
・令和4年度情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(総務省情報通信制作研究所)
・スマホで検索するときに重視していることや調べるジャンルは?(LINE リサーチ)
自社商材ついて深く理解してもらえる
2つ目のメリットは「自社商材について深く理解してもらえること」です。
動画の強みは、多くの情報をわかりやすく伝達できることです。
1分間の動画は、Webページ約3,600ページ分の情報量を持つといわれています。
そのため、テキストや写真だけでは伝えにくいことも、動画だと動きや音声を交えることで伝えやすくなります。
実物に触れずとも商材について理解しやすくなるので、購買を検討している人にとって、非常に便利だといえるでしょう。
自社のファンを育成できる
3つ目のメリットは「自社のファンを育成できること」です。
YouTubeではチャンネル登録機能によって、気に入ったチャンネルをいつでも見られるように登録できます。
また、コメント機能や評価機能によって、視聴者とコミュニケーションをとることもできます。
そのため、何度も視聴したり、コメントや評価を繰り返しているうちに親しみを抱き、ファンになることが期待できます。
購買行動に与える影響が大きい
4つ目のメリットは「購買行動に与える影響が大きいこと」です。
以下に示すGoogleの調査によると、YouTubeで商品を調べたり発見したりすることが、購買行動を大きく変えていることがわかります。
- YouTubeではもともと買おうとしていたものよりも、より良いものを発見できる:85%
- YouTubeの影響で、もともと買う予定のなかったものを買ったことがある:71%
- YouTubeは自分が最善の決定ができるという自信を与えてくれる:76%
出典:生活者に選ばれるYouTube、商品購入にも強い影響力(Google)
SEO対策に効果的
5つ目のメリットは「SEO対策にも効果的であること」です。
動画を活用したSEOのことを「VSEO」と呼びます。
VSEO対策をしていると、検索エンジンやYouTubeで上位表示され、視聴者の目に触れやすくなります。
その結果、認知拡大や売上増加など、さまざまな効果が期待できます。
なお、VSEOについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
データに基づいた効果測定と改善ができる
6つ目のメリットは「データに基づいた効果測定と改善ができること」です。
YouTubeはテレビと違い、視聴時間やコンバージョン率といったデータを収集できます。
集めたデータを元にして動画を改善できるので、チャンネルを運営する中でクオリティを上げていくことも可能です。
YouTubeの企業アカウントと個人アカウントの違い
YouTubeには個人向けの個人アカウントと、企業や団体向けのブランドアカウントがあります。
ブランドアカウントが個人アカウントと異なる点は以下の通りです。
- 複数人で管理できる
- ユーザーごとに権限設定ができる(オーナー、管理者)
- 最大で200個までのチャンネルが作れる
- 好きなチャンネル名を付けられる
個人アカウントでは、権限の設定ができなかったり、1アカウントにつき1チャンネルしか作ることができなかったりと、制限があります。
また、チャンネル名がGoogleのアカウント名になってしまうのもデメリットです。
そのため、企業でYouTubeチャンネルの運営をする場合、特別な理由がない限りはブランドアカウントを作成するのが良いでしょう。
企業のYouTubeチャンネル活用方法
企業がYouTubeを活用する方法には、主に以下の5つがあります。
- チャンネルの収益化
- YouTube広告の配信
- インフルエンサーの活用
- 自社商材の紹介
- ライブ配信
それぞれについて、詳しく解説します。
チャンネルの収益化
YouTubeを収益化する条件はいくつかありますが、特にハードルが高いのは以下の2点です。
- チャンネル登録者数1,000人以上
- 直近12ヶ月間の公開動画の総再生時間4,000時間以上、または直近90日間のショート動画の視聴回数1,000万回以上
これらどちらも満たす必要があります。
企業のYouTubeチャンネルは、一般的なチャンネルに比べると企画内容が限られるため、収益化条件の達成が難しいといわれています。
視聴者の役に立つ情報をコツコツと発信し続けていれば、いずれは収益化条件を達成できるかもしれませんが、長い時間がかかると思っておいた方が良いでしょう。
YouTube広告の配信
短期的な成果を望む場合は、広告配信が良いでしょう。
YouTube広告は細かいターゲティングができるため、見てほしいターゲットに向けてピンポイントで配信することが可能です。
また、認知拡大やブランディングなど、目的に応じたさまざまなフォーマットがある点も特徴です。
前述の通り多くの人の目に触れるため、潜在層へのアプローチとして有効です。
なお、YouTube広告について詳しい内容が知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
インフルエンサーの活用
自社からの情報発信だけでなく、インフルエンサーのような影響力のある第三者から発信してもらうという活用方法もあります。
インフルエンサーを活用するメリットは、ユーザー目線で商品の感想を伝えられる点です。
そのため、企業の情報発信よりも視聴者の共感を得やすいのが特徴です。
ただし、商材に合った人物を選ぶよう注意してください。
紹介する商品や視聴者の傾向から、マッチするインフルエンサーを選びましょう。
自社商材の紹介
YouTubeは自社の商材について「知らない人に知ってもらう」だけでなく、「理解を深めてもらう」という点でも有効です。
例えば、商品の使い方を紹介すると視聴者の疑問点を解消できるだけでなく、カスタマーサポートの負担軽減も期待できます。
また、動画を限定公開にしておいて、営業の場面で活用することも可能です。
ライブ配信
「YouTubeライブ」という機能を使うと、生配信が可能です。
商品紹介やウェビナー、採用説明会など、さまざまな場面で活用できます。
ライブ配信をすれば編集の手間が省ける上に、配信した動画をアーカイブ視聴してもらうことも可能です。
ただし、配信トラブルがないように、入念な準備やリハーサルは欠かさないでください。
また、配信中の視聴者からのコメントに対して丁寧に対応することも重要です。
YouTubeチャンネルが人気になった大手企業・中小企業の成功事例
ここでは、企業チャンネルの成功事例を紹介します。
北欧、暮らしの道具店
北欧を中心に、国内外のさまざまな雑貨や衣料品などを販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」のYouTubeチャンネルです。
独自の世界観を創って、ECサイトへの集客につなげている点が特徴です。
ドラマやドキュメンタリー形式で自社商品を紹介することで、リアルな場面や商品の魅力を伝えられる内容となっています。
チャンネルの開設時から入念なターゲット設定と導線設計を行ったからこそ、今ではチャンネル登録者数55万人を突破しています。
葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭
葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭(https://www.youtube.com/@sogi-ch)は、有限会社佐藤葬祭が運用する企業チャンネルです。
代表取締役社長が出演し、葬儀という強みを活かした他企業が真似しづらい専門情報を発信することで、多くの再生回数を獲得しています。
最高再生回数は約140万回、登録者人数は9万人以上と、成功した企業チャンネルです。
ゴープロ
ゴープロ(https://www.youtube.com/@GoPro/featured)は世界的企業であるGoProが運営するチャンネルです。
実際にゴープロを使って撮影された動画が投稿されており、「このチャンネルでしか見れない」と思わせるような普段見ることができないリアル映像を見ることができます。
また、広告っぽさを出さずにゴープロの画質や使い方をアピールすることに成功しています。
ロードバイクによる映像は再生回数が2億回を超えるほどの人気で、登録者数は 1,110万人と成功した企業チャンネルと言えるでしょう。
THE FIRST TAKE
世界中に大きなインパクトを与えた「THE FIRST TAKE(www.youtube.com/@The_FirstTake)」の企業チャンネルの成功例です。
余分な特殊効果やテロップを排除し、アーティストに注目できるような形が新しく、「ここでしか見れない」音楽チャンネルとなっています。
チャンネル登録の訴求もありませんが、チャンネル登録者数は884万人で、再生回数が1億を越える動画も多く広告収入により大きな収益を上げていることが考えられます。
企業アカウントを開設し、マーケティング効果を得たい人は一度、様々なYouTubeチャンルの運営をおこなってきたkey MOVIEに相談することをおすすめします。
企業がYouTubeチャンネルを開設・運営する方法
企業がYouTubeチャンネルを開設する手順は以下の通りです。
- YouTube活用の目的とターゲットを決める
- Googleアカウントを作り、個人のYouTubeチャンネルを開設する
- ブランドアカウントを作成する
- アイコンやロゴなどの詳細設定を行う
いきなり手を動かすのではなく、最初にYouTube活用の目的とターゲットを決めましょう。
企業がYouTubeチャンネルを運営する主な目的とその詳細は以下の通りです。
目的 | 内容 |
---|---|
サービスの認知・特徴理解 | ターゲット層に対して適切な情報を配信する。企業だからこそ発信できる内容をコンテンツ化して差別化を図る。 |
ファン増加 | ファンに向けた情報を発信することで、エンゲージメントの高いファンを育成する。 |
ブランディング | ブランドの世界観を発信することで、ファンの増加を狙う。 |
認知拡大 | ターゲット層が視聴する動画を配信することで、潜在層へのリーチを図る。 |
リード獲得 | BtoBサービスの問い合わせ数を増やすための情報発信を行う。ウェビナーも含まれる。 |
採用PR | 採用候補者や社員向けに情報を発信して、採用候補者の増加や社員エンゲージメントの向上を図る。 |
カスタマーサポート | 製品の取り扱い説明やQ&Aを動画で説明することで、カスタマーサポートの労力軽減を図る。 |
広告収益 | 広告収益を得るために運用する。アドセンス収益やタイアップ広告が主な収益源となる。 |
目的やターゲットが曖昧だと視聴者の共感を得られず、マーケティング効果を期待できないからです。
また、普段のチャンネル運営は、以下の手順で行います。
- 動画を制作してアップロードする
- 効果測定を行い、改善点を洗い出す
- 改善点を元に、次の動画の制作に移る
ただ動画を作って配信するのではなく、効果測定と改善を繰り返しながら、チャンネルの質を上げていくのがポイントです。
なお、YouTubeチャンネルの開設方法や運営のポイントは、以下の記事で解説しています。
写真付きで解説しているので、詳しい手順が知りたい方はぜひ参考にしてください。
企業がYouTubeチャンネルの運営で成果を出すポイント
企業がYouTubeチャンネルの運営で成果を出すポイントは以下の通りです。
- チャンネルのコンセプトを決める
- KPIを設定する
- チャンネル名は一目で配信内容がわかるようにする
- 持続的な運営体制を構築する
- 初回配信の前に10本以上の動画を用意しておく
- ショート動画も活用する
- トレンドには積極的に乗っかる
- 中長期的な計画で取り組む
チャンネルのコンセプトを決める
まずは、チャンネルのコンセプトを決めましょう。
コンセプトがぶれていると「アルゴリズム的に不利になる」という弊害があります。
YouTubeは検索順位や関連動画の表示を、独自のアルゴリズムで行っています。
アルゴリズムは公表されていませんが、重要といわれているのが「チャンネルのカテゴリー」です。
そのため、コンセプトがぶれていると、上手くカテゴライズされず、視聴者の目に届きにくくなってしまいます。
どのカテゴリーの動画を、どの人たちに、何のために届けるのか。
明確なコンセプトを決めて、チャンネルに統一感が生まれるようにしておきましょう。
KPIを設定する
コンセプトを決めたら、目標達成に必要なKPIを設定しましょう。
KPIを設定することで評価すべき指標が明確になるので、効果測定と改善を繰り返しながら、チャンネルの質を上げていくことが可能になります。
また、目標が明確になっているので「この目標はいつまでに達成する必要がある」と、チームの中で意識のすり合わせができる点もメリットです。
YouTubeチャンネルにおける重要なKPIは以下の3つです。
- 視聴維持率
- 再生回数
- CTR(動画クリック率)
中でも最も重要なのが、視聴維持率です。
視聴維持率とは、動画を見始めた視聴者が、どれくらいその動画を視聴し続けたかを示す指標です。
視聴維持率が高いチャンネルは、視聴者のニーズに沿ったコンテンツを提供しているといえます。
そして「信頼できるチャンネル」と判断されてアルゴリズム上で有利な判定を受け、おすすめなどに表示されやすくなります。
すると視聴者の目に触れる機会が増え、再生回数やチャンネル登録者数が伸びやすくなります。
つまり、視聴維持率を重視することで、ファンの獲得や認知拡大につながることが期待できるのです。
なお、視聴維持率については、以下の記事で詳しく解説しています。
チャンネル名は一目で配信内容がわかるようにする
知名度が高い企業を除いて、チャンネル名に企業名を付けるのはおすすめしません。
知らない企業名のチャンネルを、視聴者は登録しようとは思わないからです。
そのため「グルメ研究チャンネル」や「おすすめファッション情報」など、一目見て配信内容がわかるようにしましょう。
なお、YouTubeのチャンネル名は月に3回まで変更できます。
よって、最初はわかりやすい名前にしておいて、登録者数が増えたタイミングで名前を変更することが可能です。
まずは動画に興味を持ってもらえるように、わかりやすい名前にしておきましょう。
持続的な運営体制を構築する
社内にYouTube専門のチームを設置することも重要です。
運用体制が構築されていないと、クオリティの高い動画を継続して配信することが困難です。
場合によっては普段の業務と並行してチャンネル運営を行うことになり、社員の負担が大きく増えてしまいます。
そのため、企業でYouTubeチャンネルを運営するのであれば、最低1人は専任の社員を確保するべきです。
企画や編集、効果測定専門のスタッフを確保して、チームを作れるとベストです。
もし社内で人材を確保できない場合は、動画マーケティング会社に外注するのが良いでしょう。
初回配信の前に10本以上の動画を用意しておく
YouTubeチャンネルを開設して間もない頃は、YouTubeの仕様によって動画が再生されやすくなっています。
つまり、チャンネル開設初期は、視聴者や登録者を増やすための勝負所であり、今後のYouTube運営を大きく左右する時期であるといえます。
そのため、チャンネル開設直後は、週に2〜3本以上は動画を配信するのがおすすめです。
週に2〜3本以上の配信となると、あらかじめ動画のストックを作っておく必要があります。
ストックがないと撮影や編集に追われることになるうえに、動画の質が落ちやすくなってしまいます。
初回配信の前に10本以上のストックがあれば、余裕を持った運営ができるでしょう。
ショート動画も活用する
近年は、縦型で尺の短い動画「YouTubeショート」の視聴が増えています。
Googleの調査によると、以下の点が報告されています。
- 世界では毎月15億人以上がYouTubeショートを楽しんでいる
- YouTubeショートの1日あたりの視聴回数は全世界で300億回と、2021年に比べて4倍に増えている
YouTubeショートは「シンプル」「テンポが良い」という点で、若者を中心に人気を集めています。
ターゲットや商材がマッチするようであれば、活用を検討してみましょう。
出典:登録者数10万人以上のチャンネル数は前年比30%増で7,700超、コネクテッドテレビやYouTubeショートなどシーンが広がる(Google)
トレンドには積極的に乗っかる
YouTubeのトレンドには、積極的に乗るようにしましょう。
トレンドに合った動画を配信することで、視聴回数や登録者数の増加が期待できます。
YouTubeのトレンドは「急上昇」を見ることで確認できます。
また、GoogleトレンドやSNSをチェックするのも良いでしょう。
なお、トレンドを取り入れる際は、チャンネルの世界観を崩さないように注意してください。
トレンドばかり意識してチャンネルの世界観が崩れてしまうと、既存のファンが離れてしまうからです。
コンセプトを大切にしながら、効果的にトレンドを取り入れてください。
中長期的な計画で取り組む
現在のYouTubeにはあらゆるジャンルの多様なクリエイターが参入しているため、短期的に成果を出すことが困難とされています。
そのため、中長期的な計画を立てて、焦らずじっくり取り組むことが重要です。
目安として、まずは最低50本、できれば100本くらいの動画を投稿しましょう。
その後に、このままの方向性で進めるのか、戦略を練り直すのか、視聴者の反応を見て決めましょう。
YouTubeで成果を出すための動画制作のポイント
続いて、YouTubeで成果を出すために、
- 構成
- 撮影
- サムネイル
- 編集
- 分析方法
- 登録者を伸ばす方法
- 視聴回数を伸ばす方法
の各工程におけるポイントを紹介します。
構成のポイント
構成を考えるときのポイントは以下の通りです。
- 冒頭に動画全体のダイジェストを入れる
- 後半部分に結論や見どころを入れる
- 最後にアクションを促す
YouTubeの指標で最も重要なのは視聴維持率です。
しかし、多くの視聴者は動画の冒頭を見ただけで、続きを見るかどうか判断します。
つまり、最初の十数秒で「見るメリットがない」と判断されてしまうと、視聴維持率が低下してしまうのです。
そのため、動画の冒頭でいかに視聴者の興味を引けるかが、視聴維持率を高めるポイントです。
冒頭で「おもしろそう」と感じてもらえれば、視聴維持率は大きく変わるでしょう。
撮影のポイント
撮影のポイントは、動画1本あたりのコストを抑えるために「複数撮り」を行うことです。
YouTubeチャンネルの運営では、継続して動画を配信することが重要です。
つまり、次から次へと動画を作らなければなりません。
「動画を1本配信したら次の動画の制作に移る」といった作業フローでは負担が大きくなってしまい、クオリティを担保できなくなります。
そのため、まとめられる部分はまとめて、作業の効率化を図ることが重要です。
YouTubeの撮影は、基本的に自由です。
成功・失敗に決まりはありません。
自社なりに「動画の本数を多く撮影できる形」を作りましょう。
サムネイルのポイント
サムネイルは、クリック率を左右する非常に重要な要素です。
以下のポイントを抑えて視聴者の目を引くサムネイルを作ることができれば、動画を視聴してもらえる可能性が高まります。
- 競合分析をして良い部分を参考にする
- タイトルと異なる情報を掲載する
- テキストは20字以内に収めてメリハリを付ける
- テキストのカラーは3〜4色以内に抑える
近年ではサムネイルを作成できるツールも多く登場しているので、コツをつかめばクオリティの高いサムネイルを簡単に作ることができます。
なお、サムネイル制作のポイントや作成ツールなどの詳細が知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
編集のポイント
編集のポイントは以下の通りです。
- テロップを付けてミュートでも内容がわかるようにする
- 無駄な部分はカットして、リズム感のある動画を意識する
- ターゲットの好みそうなトンマナに仕上げる
スマートフォンが普及したことで、移動中にYouTubeを視聴する人が増えています。
そのため、基本的にミュート環境でも動画の内容がわかるよう、見やすい大きさのテロップを入れておきましょう。
また、「えっと」や「あの」といったつなぎの言葉や、不自然な間などを積極的にカットすることも重要です。
無駄な部分がなくなってリズム感が生まれ、視聴者が違和感なく視聴できるようになります。
分析方法
YouTubeには、自身のチャンネルに関するデータ分析ができる「YouTubeアナリティクス」というツールがあります。
YouTubeアナリティクスで分析できる指標は以下の通りです。
- 表示回数
- クリック率
- 再生回数
- 視聴維持率
- 登録率
- エンゲージメント率
- 低評価率
再三触れているように、最も重要な指標は視聴維持率です。
まずは視聴維持率を意識して分析し、高められる工夫を施していきましょう。
登録者を伸ばすポイント
チャンネル登録者数を伸ばすポイントは、テクニック的なことよりも、視聴者の心理を考えることがポイントです。
視聴者は、どう感じたときにチャンネル登録をするのでしょうか?
「このチャンネルを応援したい」「他の動画も見たい」と感じたときです。
そのため、登録者数を伸ばすには「視聴者の役に立つ動画」「視聴者の共感を呼ぶ動画」を配信することが重要です。
「視聴者ファースト」を意識していれば、自然とチャンネル登録者数は増えてくるでしょう。
視聴回数を伸ばすポイント
視聴回数を伸ばすには、表示回数とクリック率を伸ばす必要があります。
表示回数とは、検索結果や関連動画、おすすめ欄に表示された回数のことです。
ボリュームが多いのはおすすめ欄ですが、ハードルが高く、狙って表示できるものではありません。
一方の検索結果と関連動画は、戦略的に対策を立てやすいのが特徴です。
そのため、VSEO対策によって、検索結果や関連動画への表示を狙いましょう。
また、クリック率はサムネイルとタイトルで決まります。
サムネイルのポイントは前述の通りです。
タイトルは
- 視聴者が一目で把握できるように28字以内に収める
- 狙っているキーワードはなるべく左側に配置する
- 漢字・ひらがな・カタカナ・英数字のバランスを意識して視認性を高める
- サムネイルと内容を一致させる
といったポイントを意識しましょう。
なお、視聴回数を伸ばすポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
企業がYouTubeチャンネルを運営する際の注意点
企業がYouTubeチャンネルを運営する場合、以下の点に注意することも重要です。
- 制作・運営にはコストがかかる
- チャンネル開設の事前告知は控える
- 成果を出すには専門的なノウハウと経験が必要
- 炎上に気を付ける
それぞれについて、詳しく解説します。
制作・運営にはコストがかかる
動画制作やチャンネル運営には、以下の3つのコストがかかります。
- 人
- お金
- 時間
まず、撮影や編集を担当する人材の確保が必要です。
人材を確保すれば、当然人件費がかかってきます。
次に、撮影機材や編集ソフトなどを揃える必要があります。
高画質な映像を撮影するために「高品質なカメラが必要」と思いがちですが、重要なのは音声機材。
いくら映像が美しくても、音声が聞き取りにくいと、視聴者が離脱しやすくなるからです。
また、1本の動画を作るには「企画→撮影→編集→チェック→公開」といった工程を経る必要があり、時間がかかります。
以上から、継続的な動画制作・チャンネル運営には、人・お金・時間の3つのコストがかかると覚えておいてください。
チャンネル開設の事前告知は控える
すでに多くのファンがいる企業は例外ですが、あまり知名度の高くない企業の場合、事前告知は控えましょう。
Web広告などで事前告知を行うと、最初は多くの人が動画を見てくれます。
しかし、動画に興味のない人にも告知されてしまい、
- 途中で動画を見るのをやめてしまう
- 2回目以降の動画を見てもらえない
といったことから、視聴維持率の大幅な低下が起こります。
視聴維持率が低いとアルゴリズムから不利な判定を受け、おすすめ動画に表示されず、再生数や登録者数を伸ばしにくくなります。
成果を出すには専門的なノウハウと経験が必要
質の高い動画を作るには「企画→撮影→編集→効果測定→改善」の、それぞれの工程についての専門的なノウハウが必要です。
未経験の人がいきなり取り組んでもできるものではありません。
そのため、社内で適当な人材が確保できない場合は、動画マーケティング会社などに外注するのがおすすめです。
自社で一から始めるよりもコストを抑えられるうえに、確実な成果が期待できます。
炎上に気を付ける
ネットコンテンツには、炎上のリスクがあります。
1度炎上してしまうと、今まで築いてきた信頼を損ねてしまいます。
「第三者によるチェックを徹底する」「世情を考慮した内容の動画を作る」など、炎上しない仕組みを整えておきましょう。
企業のYouTubeチャンネル運営で課題になりがちなこと
ここまで、企業がYouTubeチャンネルを運営するメリットやポイントについて解説しました。
「コツもわかったし、実際に動いてみよう」と考えている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、YouTubeのチャンネル運営は、そう簡単にできるものではありません。
企業が取り組む場合、多くの企業が「動画制作に必要な社内リソースを確保できない」という課題を抱えがちです。
YouTubeは、継続的に動画を配信しないと成果につながりません。
とはいえ、1本の動画を出すまでには「企画→撮影→編集」といった工程があります。
さらに、動画を配信した後に、効果検証と改善を行わなければなりません。
そのため、
- スキルはあるけど動画制作の時間がない
- そもそも専門的なスキルを持つ人材がいない
といった悩みを抱える企業が多くあります。
実際、通常の業務と並行してYouTubeチャンネルの運営を行うと、担当の社員に大きな負担がかかってしまいます。
その結果、動画のクオリティが担保できなかったり、継続的な配信ができなかったりします。
企業がYouTubeチャンネルを運営するのであれば、専門のチームを組んで取り組むべきです。
もし「社内で人材を確保できない」という場合は、動画マーケティング会社に外注するのがおすすめです。
動画マーケティング会社であれば、社内リソースを割かずとも、安定したチャンネル運営ができます。
内製化支援を行っている企業もあるので、「スキルを身につけたい」という場合にもおすすめです。
なお、おすすめのYouTube動画の制作会社は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
最後に、企業がYouTubeチャンネルを運営するメリットをまとめておきますね。
- 新たな顧客獲得が期待できる
- 自社商材について深く理解してもらえる
- 自社のファンを育成できる
- 購買行動に与える影響が大きい
- SEO対策に効果的
- データに基づいた効果測定と改善ができる
日本だけでなく、海外にも多くの視聴者がいるYouTube。
効果的に活用すれば、新たな顧客を獲得できたり、既存顧客の満足度向上につながったりと、大きな効果が見込めます。
とはいえ、多くの競合がいるYouTubeで成果を出すのは、簡単なことではありません。
もし自社だけでYouTubeチャンネルを運営するのが不安であれば、経験豊富な動画マーケティング会社への外注を検討してみてはいかがでしょうか。
key movieでは、YouTubeチャンネル運営代行サービスを提供しています。
チャンネル運営全体の依頼だけでなく、コンサルティングだけ、編集だけなど、さまざまな支援パターンがございます。
以下からサービスについての詳しい資料をダウンロードできるので、ぜひご覧ください。