アイソメトリック動画とは?特徴や強み、制作方法を徹底解説!
新しいアニメーションでの表現方法を取り入れた動画として注目を集めている、アイソメトリック動画。
実際にアイソメトリック動画を見て興味を持っているという企業の経営者やマーケティング担当者も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、これまで数多くのジャンルの動画制作をおこなってきたkey MOVIEが、アイソメトリック動画を深掘りして徹底解説していきたいと思います。
アイソメトリック動画の概要や特徴についてはもちろん、参考になりそうな事例や具体的な制作方法についても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
アイソメトリック動画とは
アイソメトリック動画とは、アイソメトリックアニメーションと呼ばれる特殊なアニメーション表現を取り入れた新しいタイプの動画です。
アイソメトリックアニメーションは、2Dの平面のアニメーションを3Dのように見せるアニメーションで、「2.5Dアニメーション」とも表現されます。
アイソメトリックアニメーションは斜め上から俯瞰しているような視点で描きますが、この独特な視点によって、2Dでありながら、3Dのように立体的に見えるようになっています。
アイソメトリック動画が注目されている理由
アイソメトリックアニメーションを取り入れたアイソメトリック動画の人気は日本でも高まってきていますが、その主な理由としては、
- これまでにない新しいタイプの表現方法
- 海外での人気が高い
- イラストのタッチを統一しやすい
などがあげられます。
先述したとおり、アイソメトリックアニメーションは、「2.5D」とも言われる、これまでになかった表現方法を用いたアニメーションです。
トリックアートのようにも見える独特なアニメーションで、「初めて見た」という方も少なくないため話題になっています。
海外での人気が高まってきているのも日本で注目が集まっている理由の一つです。
海外では数年前からアイソメトリックアニメーションやアイソメトリックデザインの人気が高まってきており、動画はもちろん、Webサイトや紙媒体などにも幅広く取り入れられています。
また、イラストのタッチを統一しやすいという制作側にとってのメリットも人気が高まってきている理由の一つです。
アイソメトリックアニメーションでは、「斜め上から俯瞰で見下ろすような視点で描く」という大まかなルールが決まっていて、そのルールに沿ってアニメーションを作っていきます。
このルールによってイラストレーターが複数になってもタッチを統一しやすくなっているため、通常のアニメーションよりも制作しやすく、取り入れられるケースが多くなってきているわけです。
このように、さまざまな理由によってアイソメトリックアニメーションを取り入れたアイソメトリック動画への注目は着実に高まってきています。
アイソメトリック動画の強み・メリット
アイソメトリックアニメーションを取り入れたアイソメトリック動画の代表的な強みやメリットとしては、
- ユニークな世界観を演出できる
- 3Dアニメーションを用いずに立体感を表現できる
- イメージを共有しやすい
などがあげられます。
これらの強みに魅力を感じるのであれば、アイソメトリック動画の活用を検討してみるべきです。
それぞれの強み・メリットについて詳しく解説していきます。
ユニークな世界観を演出できる
実際にアイソメトリックアニメーションを取り入れた動画を見てもらえるとわかりますが、アイソメトリック動画は非常にユニークな動画です。
実写はもちろん、2Dや3Dのアニメーションとも異なる世界観を演出できます。
このユニークな世界観はインパクトが強く、ユーザーの目をひきます。
動画はユーザーに見始めてもらうことが第一歩となるため、ユーザーの目をひくユニークな世界観はアイソメトリック動画の大きなメリットだと言えるでしょう。
3Dアニメーションを用いずに立体感を表現できる
これまでアニメーションで立体感を取り入れるには3Dアニメーションを用いる必要がありました。
ただ、3Dアニメーションは制作するのにより特殊な知識やスキルが必要になりますし、2Dのアニメーションよりもコストがかかるというデメリットがあります。
そのデメリットを解消したのが、アイソメトリック動画です。
アイソメトリックアニメーションは2Dのアニメーションでありながら立体感も演出できるので、3Dアニメーションを取り入れなくても動画に立体感のある表現を気軽に取り入れることができます。
また、3Dアニメーションほど制作の難易度やコストも高くないため、気軽に取り入れやすくなっています。
イメージを共有しやすい
製品やサービスなど動画で伝える内容にもよりますが、アイソメトリック動画にはユーザーにイメージを共有しやすいという強みもあります。
例えば、街づくりなど広範囲でのサービスや事業の場合、広範囲を俯瞰で表現できるアイソメトリック動画は非常に効果的です。
全体を引いてみているような状態でサービスや事業について説明できるので、全体像を把握しやすく、理解度も高くなります。
このような表現は2Dアニメーションでは難しく、3Dアニメーションですべて表現しようとするとかなりのコストがかかるため、アイソメトリック動画はうってつけだと言えますし、効果も期待できます。
アイソメトリック動画の弱み・デメリット
他の動画にはない独自の強みやメリットがあるアイソメトリック動画ですが、弱みやデメリットがないわけではありません。
アイソメトリック動画の代表的な弱みやデメリットとしては、
- 対応できる制作会社が少ない
- 参考になる事例が少ない
- コストがかかる
の、3点があげられます。
先ほど紹介したメリットとこれらのデメリットを比較し、デメリットの方が大きいと感じるのであれば、アイソメトリック動画の活用を見直すべきだと言えるでしょう。
それぞれの弱み・デメリットについて詳しく解説していきます。
対応できる制作会社が少ない
アイソメトリック動画の注目度は着実に高くなってきていますが、メジャーな動画というわけではありません。
そのため、アイソメトリック動画を制作できる制作会社が少ないという大きなデメリットがあります。
動画は企業のマーケティング手法として定番となりつつあり、制作を依頼できる制作会社も増えてきていますが、アイソメトリック動画はその限りではありません。
アイソメトリック動画を制作するには一般的な動画制作のノウハウの他にアイソメトリックアニメーションの制作スキルやノウハウも必要になってくるため、どうしても対応できる制作会社が限られてきてしまうわけです。
アイソメトリック動画の制作を外注するには制作会社のリサーチが必要になりますが、一般的な動画の制作を依頼できる制作会社のリサーチに比べ、時間と手間がかかってしまう点には注意が必要です。
参考になる事例が少ない
アイソメトリック動画は、制作して終わりではありません。
制作した動画を上手く活用し、製品の購入やサービスへの加入などの成果につなげる必要があります。
そこで参考になるのが他社の事例ですが、紹介してきたとおりアイソメトリック動画は新しいタイプの動画で、活用している企業がまだまだ少なく、参考になるような事例も少ないというデメリットがあります。
このデメリットを解消するには、アイソメトリック動画の制作実績が豊富で、なおかつアイソメトリック動画の活用に関するノウハウを持っているような制作会社に依頼するようにしなくてはいけません。
そのため、一般的な動画を制作して活用するとき以上に制作会社選びが重要になってきます。
コストがかかる
アイソメトリック動画は、立体感を表現するのに適している3Dアニメーションを制作する場合に比べ、制作にかかるコストを抑えやすいというメリットがあります。
ただ、それはあくまでも3Dアニメーションを用いた動画の制作費用と比べた場合の話であり、実写やイラスト、2Dアニメーションを用いた動画の制作費用と比べると割高になります。
もちろん、キャストを大量に用意したりロケーションにこだわるなど実写や他の動画でもコストがかさむケースはあるため一概には言い切れませんが、対応できる制作会社が限られてしまうことを考慮しても、アイソメトリック動画はコストがかかるタイプの動画ではあるので、制作する際はその点をしっかりと把握しておく必要があります。
アイソメトリック動画の参考事例
アイソメトリック動画を作って活用する際にチェックしておきたいのが、アイソメトリック動画の参考事例です。
YouTubeなどの動画配信プラットフォームにはさまざまな企業のアイソメトリック動画が複数アップされていますが、それらをチェックすることで、動画の内容や表現の仕方、見せ方など、参考になる部分がいろいろと見えてきます。
ここでは、特に参考になりそうな事例を3つ厳選して紹介していきます。
1. 株式会社石川コンピュータ・センター
石川県にあるシステム開発会社、株式会社石川コンピュータ・センター。
こちらの動画は、その株式会社石川コンピュータ・センターのYouTubeチャンネルにアップされているPR動画の一つです。
マイナンバーの収集や管理代行サービスに関するサービス紹介動画ですが、アイソメトリックアニメーションが取り入れられています。
動画は、ナレーションに合わせてアイソメトリックアニメーションがテンポよく表示されるというシンプルな内容ですが、実写やイラストだと伝わりにくいサービスの内容を、アイソメトリックアニメーションでうまく表現しています。
2. JAグループ千葉
こちら動画は、JAグループ千葉の参考事例です。
JAグループ千葉のサービスの概要を、アイソメトリックアニメーションを用いながら解説するタイプのサービス紹介動画となっています。
ただアイソメトリックアニメーションを取り入れるだけの動画が多いなか、こちらは、立体感を演出できるアイソメトリックアニメーションと2Dのアニメーションの両方を取り入れている動画です。
両方のアニメーションを取り入れることでメリハリのある動画に仕上がっていますし、ときどき2Dのアニメーションが差し込まれることでアイソメトリックアニメーションの斬新さが際立っています。
3. 品川ファーネス株式会社
工業用窯炉の築炉工事やメンテナンス業務をメインにおこなっている、品川ファーネス株式会社。
こちらの動画は、その品川ファーネス株式会社が制作した採用動画で、アイソメトリックアニメーションが用いられています。
工業用窯炉の築炉工事やメンテナンス業務は、実写を撮影して動画を制作するというのが難しい業務になります。
ただ、イラストや2Dアニメーションでもリアリティが生まれづらく、イメージが伝わりにくいため、アイソメトリックアニメーションを用いて制作されているわけです。
動画では、業務の内容部分をアイソメトリックアニメーションで表現し、採用動画に欠かせない社員へのインタビュー部分などは実写で撮影した映像を用いています。
採用動画にアイソメトリック動画を活用したいときに参考になる事例です。
アイソメトリック動画の作り方
アイソメトリック動画は、内製と外注のいずれかで制作できます。
それぞれの方法にメリットとデメリットがあるため、実際に制作する際はそれらを比較し、どちらの方法で制作するか検討しなくてはいけません。
それぞれの制作方法の概要とメリット・デメリットについて解説していきます。
自社で内製する
アイソメトリック動画の作り方の一つ目が、制作会社に外注せずに自社で内製する方法です。
動画制作と活用の担当者を設けたり制作チームを発足させるなどして、自社で一から動画を作っていきます。
アイソメトリック動画の制作方法はいくつかありますが、AdobeのIllustratorなどのツールでイラストを制作し、After Effectsなどのツールを使って動きをつけていくのが定番の制作方法になります。
アイソメトリック動画を内製する際の主なメリットとしてあげられるのは、
- 外注費を節約できる
- 動画制作や動画を活用したマーケティングのノウハウが貯まる
- マイペースに取り組める
- 制作会社とのやりとりにわずらわされることがない
の、4点です。
アイソメトリック動画を含む動画を定期的に制作し、活用していきたいと考えるのであれば、内製はうってつけの方法だと言えるでしょう。
一方、
- 技術の習得に時間がかかるためスピード感をもって取り組むのが難しい
- クオリティが低くなる可能性がある
- 計画が頓挫する可能性がある
など、内製ならではのデメリットもあるため注意しなくてはいけません。
制作会社に外注して作ってもらう
アイソメトリック動画の制作方法には、制作会社に外注して作ってもらうという方法もあります。
外注の主なメリットとしては、
- スピード感をもって取り組める
- クオリティの高い動画を制作できる
- 活用の部分までサポートしてもらえる
などがあげられます。
クオリティの高いアイソメトリック動画を制作できるのは、プロに制作を依頼する方法である外注ならでは。
また、活用の部分までトータルでサポートしてくれる制作会社もあり、そういった会社を選べば、制作した動画の活用についてもサポートしてもらえるようになります。
- 外注費用がかかる
- イメージと異なる動画に仕上がってしまう可能性がある
- 担当者とのやりとりをスムーズに進められない可能性がある
など、外注ならではのデメリットもありますが、ビジネスではスピード感が重要になってくるので、一日も早く動画を公開して活用するためにもプロに任せるべきです。
内製はどうしても時間がかかりますし、クオリティを担保するのも難しいので、一般的な動画よりも制作の難易度が高いアイソメトリック動画の制作は、プロである制作会社に外注する方法をおすすめします。
まとめ
アイソメトリック動画は、3Dアニメーションほどコストをかけずに立体感のあるアニメーションを取り入れられる非常に魅力的な動画です。
インパクトがありますし、取り入れている企業はまだまだ少ないので他社との差別化にも効果的です。
クオリティの高い動画を制作し、正しい方法で活用することができれば、きっと大きな成果につながるはずです。
弊社では、そんなアイソメトリックアニメーションを取り入れたアイソメトリック動画の制作も承っております。
クオリティが高いのはもちろん、しっかりと成果につながる動画を制作させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。