動画広告の作り方!効果を出すための8つの手順
「動画広告ってどう作ればいいの?」
「効果が出る動画広告ってどんすればいいの?」
自社で動画広告の担当になった方が、最初に考える内容ではないでしょうか。
動画広告を作るにあたって、なにから手をつけていいかわからず、困ってしまいますよね?
ぜひ参考にしてみてください。
本記事では動画制作会社であるKEY-MOVIEが、今回は、そんな動画広告の作り方について手順を1つずつ解説します。
また、動画広告にも種類が複数あるため、実写・アニメーション動画等を含む、ジャンル毎の動画制作相場が気になる方は以下より動画制作の相場をまとめた無料の資料をご覧ください。
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Contents
「YouTubeの動画広告って短いから作るの簡単じゃない?」
「サクっと作ってサクっと流せばいいかな」
と思っていませんか?
これは大きな間違いです。
動画広告は、秒数が短いからといって簡単に制作できるわけではありません。
少ないカット数で、「視聴される動画」「伝えたい事が伝わる動画」を制作するには、かなりの準備が必要です。
動画広告の効果を最大限に出すためには以下の8つのポイントを意識しましょう。
- 動画制作を行う目的・掲載する媒体等を整理
- 動画のターゲット・訴求したい内容を整理する
- 動画広告の企画・構成を作成する
- 絵コンテ(ラフ)を制作する
- 絵コンテ(本絵コンテ)を制作する
- 動画広告の編集を行う
- ナレーターの選定・発注
- 掲載後の効果を確認
それぞれ1つずつ解説していきます。
(1)動画制作を行う目的・掲載する媒体等を整理
まず、「なぜ動画広告を制作するのか」という目的や、掲載する媒体はどこかなどを整理しましょう。
動画広告の定番といえば、YouTubeですが、
- 自社HPで広告
- ディスプレイ
- デジタルサイネージ
などなど、動画制作の目的により、動画の内容は大きく異なります。
得られる効果や、必要な動画の構成が変わるため、事前に時間をかけて検討しましょう。
YouTube広告で得られる効果についてはこちらの記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
(2)動画のターゲット・訴求したい内容を整理する
次に「動画のターゲット」「訴求したい内容」を精査します。
例えば財布の宣伝動画を作る場合、
- 値段
- 機能
- 大きさ
- 形状
- 素材
- 特徴
- 生産国
- この商品ならではの強み
などの情報があります。
これらを全て15秒程度で伝えきるのは難しいでしょう。入れたい要素が増えすぎると、情報がぶれてしまい、本当に伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。
例でいうと「本革で高級なデザインが特徴」「カードが一杯はいる」「値段が安い」などのバリエーションが考えられるでしょう。
この中で、一番伝えたいこと”以外”を削ぎ落とすことが重要です。
動画を作る際のターゲットについてはこちらの記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
(3)動画広告の企画・構成を作成する
広告を出したい商品やサービスの何を伝えたいかを決めた後は、字コンテベースで、動画広告の企画と構成を作成します。
字コンテとは、文字で「どんな映像を制作」するかを書いたものです。
セリフやナレーション、カット割などを詳しく文字で説明します。
YouTubeのスキップ機能を使って飛ばされてしまわないように、特に冒頭5秒での構成をしっかりと構築し、「続きが気になる」動画の構成を意識しましょう。
また、この時に動画の「キャッチコピー」を設定し、具体的なメリットや強み、キャッチーで覚えてもらいやすい一言を作りこみましょう。
【例】
「やっぱりイナバ。100人乗っても大丈夫」(イナバ物置)
「マズい!もう一杯!」(青汁)
「カラダにピース」(カルピス)
いわば動画の骨組みなので、この段階で動画のクオリティはほぼ決まるといっても過言ではありませんので、一番時間をかける部分になります。
(4)絵コンテ(ラフ)を制作する
字コンテで制作ができた後は、それを元に絵コンテの制作に映ります。
実際に、画面上で映像がどんな動きをするのかを1コマずつ制作していきます。
- どこに何があるか
- どんな動きをするか
をわかりやすく書くことで、映像のイメージを鮮明にしていきます。
この時、説明文やテロップが入る場合はそれも合わせて記載し、実際の画面に何が表示されるかを想定して書きましょう。
具体的なイメージが分かりづらい場合は、ネット上の画像や、他社のCM動画などを参考にするとよいでしょう。
(5)絵コンテ(本絵コンテ)を制作する
ラフ案を元に、デザイナーが正式なデザインを設計します。
ラフ案との大きな違いは、「動きに関しても設計している」ことです。
映像の台本と言える存在のため、ここで細かく設定ができていると動画編集をする際に「完成物とイメージが違う」という事態を避けることができます。
(6)動画広告の編集を行う
絵コンテが確定したら、実際に動画の編集を行います。
絵コンテに合わせて素材を撮影、制作し、字幕を挿入するなどして実際に流れる映像を完成させます。
動画編集には専用のツールを使いこなせることが前提のため、専門的な知識が必要です。
自社に担当できる人材がいない場合は、動画編集の外注も検討しましょう。
また、動画編集の外注についてはこちらの記事でも解説しています。あわせて参考にしてみてください。
(7)ナレーターの選定・発注
最後にナレーターを選定し、発注・収録し、動画に組み込んで完成となります。
「動画編集より前ではだめなの?」と思うかもしれませんが、ナレーションは映像に合わせてセリフをいい、セリフの間には「間」が必要なので、実際の映像があったほうが収録がスムーズにできます。
できる限り、動画が完成した後にナレーションを収録しましょう。
(8)掲載後の効果を確認
動画広告は完成させたら終わりではありません。
掲載後の効果を確認し、改善するべきポイントがないか見直す必要があります。
「最後まで中々見てもらえない」という場合は、続きが気になるように制作できていないと言うことがわかりますし、「再生数に対してコンバージョン率が低い」という場合は、商品のメリットの訴求が足りてないなどの分析ができます。
このように、PDCAサイクルを速いペースで回し、より効果的な動画広告の制作を目指しましょう。
また、動画制作の流れはこちらの記事でも解説しています。あわせて参考にしてみてください。
一番大事なポイントは、先述した「正しい作りかた」に沿って動画を制作することです。
「絵コンテを制作するのが面倒だから別にいいや」と、手順を飛ばすことで、動画自体はスピーディーに作成可能です。
ですが、ディレクションの経験が不足していると、期待していたものと大きく異なる動画ができあがり、効果が思ったよりも出なかったり、動画を修正するためにコストも時間もかかってしまうことになります。
最初から無駄を省くためにも、動画広告を作る際には「正しい作り方」を意識しましょう。
動画広告で効果を出すコンテンツを作るためには
- 動画広告冒頭5秒の作り方にこだわる
- ストーリー性をもたせる
- サービス名を表示・連呼する
- アクションを促す内容を含める
の4ポイントが重要です。
それぞれ1つずつ解説します。
動画広告冒頭5秒の作り方にこだわる
YouTubeの動画広告は、15秒以上の動画であれば、5秒後にスキップ機能が利用できます。
つまり「つまらない」「興味がない」と冒頭5秒で思われてしまったら離脱に直結してしまいます。
特に冒頭5秒は構成をしっかりと構築し、「続きが気になる」動画の構成を意識しましょう。
ストーリー性をもたせる
テレビ番組を見ていてCMが流れると、やや嫌悪感を感じる人も多いのではないでしょうか。
「興味ない商品の売りを伝えられても…」と、広告感やあからさまなCMの感覚が強い動画は嫌われてしまいます。
そのため「単体で見ても面白い」と感じるような動画にするのが望ましいです。
動画広告においても、ストーリー性をもたせて、見てもらえるような構成を心がけましょう。
サービス名を表示・連呼する
基本的に、広告動画を見てすぐにアクションをさせるのは難しいです。
例えばコカ・コーラのCMが流れていたとして「すぐに買ってこよう!」なんて中々思いませんよね。
ですが、スーパーなどに行ったとき、たまたまコカ・コーラを見かけた際、記憶にコカ・コーラが定着しているので、ついつい買ってしまいます。
これが、記憶の定着を狙った動画広告の戦略である「広告想起」です。
サービス名も同様で、その場でコンバージョンしなくても後々に検索エンジンを使って、指名検索してもらえるように、動画広告内でサービス名や社名を連呼し、広告想起を狙うのは非常に有効と言えるでしょう。
アクションを促す内容を含める
動画の最後に
「まずはお電話!」
「お気軽に見積もりを!」
「いますぐお問い合わせください!」
などのクロージングを見たことがあるのではないでしょうか。
通販番組やCMでよくある手法ですよね。
この手法が使われる理由は、アクションを促すことができるからです。
アクションを促すことで、コンバージョン率の上昇が期待できます。
動画広告の配信で、効果を出すための4つのポイントは以下です。
- リターゲティング広告を活用する
- 効果の出るターゲットへ配信する
- 複数の動画広告を活用する
- 動画全体では無く、スポットで修正をする
それぞれ1つずつ解説します。
リターゲティング広告を活用する
「リターゲティング広告」とは、サイトに訪れたユーザーに対して広告を表示することで、流入を狙うものです。
例えば、中古車の購入サイトを見ていた時、別のサイトでも見ていた車種が表示されることがあります。
これは、サイトで商品を見て、購入せずにサイトを離れた場合に別サイトで同じ商品もしくは似た商品の広告を表示させる仕組みで、ユーザーの購買行動を刺激できます。
この仕組みは動画広告においても活用可能です。
一度動画広告を見てくれた人に再度同じ動画広告を流すことで購買意欲の刺激しましょう。
効果の出るターゲットへ配信する
いくら良い商品でも「それが欲しい」と思っている人以外に宣伝をしても中々効果は出ません。
炭酸飲料は比較的若者が好みますし、ブランドものは比較的金銭に余裕がある人が購入しやすいでしょう。
このように適切なターゲティングは動画広告でも必須と言えます。
「この商品を買ってくれる人どんな人だろう」と常に考え、適切なターゲットへ向けて広告を配信しましょう。
複数の動画広告を活用する
複数パターンの動画広告を作成することで、視聴率の向上が見込めます。
理由は、広告の媒体(Google等)がユーザー毎に最適な動画を選択し配信してくれるためです。
リソースに余裕があれば、複数の動画広告があったほうが、より効果的と言えるでしょう。
動画全体では無く、スポットで修正をする
「イマイチ反応が良くない…」そんな時は、動画全体を作り直したくなる気持ちをぐっとこらえつつ、スポットで修正をするようにしましょう。
理由は「ABテストの細分化」が可能だからです。
動画の反応が良くない場合
「テンポが悪いのか」
「動画が長いのかor短すぎるのか」
「キャッチコピーが悪いのか」
「情報が多いor少ないのか」
「編集は見やすいのか」
「そもそもニーズはあるのか」
など、様々な可能性がありますが、この段階で原因を特定するのは非常に困難です。
ですがスポットで修正することで、「キャッチコピー」だけ変えてみて反応が違うのかを見てみる手法を取ることで、効果が薄い原因を検証しやすくなります。
また、冒頭から修正すると時間がかかりますが、部分的な修正で済むため、時間などリソースのコスパも良いのがメリットです。
では、実際に動画広告を活用した事例を紹介します。
いずれも芸能人を起用していますが、訴求する内容や表現方法は大きく異なりますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画広告事例①:サントリーホールディングス株式会社
人気飲料メーカーサントリーのCMです。
コーヒー飲料の新作のCMですが、商品の説明をせず、人気芸能人がダンスを踊るCMでインパクトを重視して記憶への定着を狙っています。
コーヒー牛乳という一般的になじみのあるジャンルで、人気商品であるクラフトボスの派生商品という特長を考え、商品の細かい説明はいらないと判断した好例です。
動画広告事例②:大塚製薬株式会社
ポカリスエットなどで知られる大塚製薬のCMです。
夏場に起こりうる熱中症の症状を列挙し、OS-1を飲むことで「このデメリットを回避できる」というマイナスを無くす宣伝手法を取っています。
味を売りにしているわけではない商品のため、より具体的な用途を端的に示すことで「念のために家に常備しておこう」という、購買意欲を掻き立てられる良い例と言えるでしょう。
動画広告事例③:日清食品株式会社
カップヌードルなどで有名な日清食品のCMです。
新商品の特長を端的にまとめ、女優に笑顔で食べてもらうことで商品の訴求をしています。
今回の場合は、既存の知名度がある商品の派生商品(チキンラーメン)のため、「味の創造ができる」という強みから、味というよりも商品自体のメリットを列挙しており、情報がスッキリとした動画になっています。
動画広告の作り方について解説しました。
解説してきたとおりに動画広告を作る場合は想像以上に手間がかかるということがわかったのではないでしょうか。
正しい手順で動画広告を作るには、時間や人員のリソースが不可欠です。
自社で制作するにも、通常業務の他に慣れない動画制作を追加して行うのは、なかなか骨が折れます。
そんな時は、動画制作会社に丸投げしちゃいましょう!!
動画制作会社であるKEY-MOVIEは動画広告に関する知見や経験を備えたプロが、効果的な動画広告を制作します。
通常業務のリソースが奪われない「完全外注体制での動画広告制作」を行い、宣伝のお手伝いをさせていただきます。
その他にもお困りごとに合わせて柔軟に対応いたします。
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