社内教育動画のメリット・デメリット【作り方や効果を高めるポイントも解説】
企業における社内教育には多くの時間と労力がかかります。
通常の業務も行う必要がある中、社内教育に十分なリソースを割くことができるという企業は少ないのではないでしょうか?
そこで、最近注目されているのが、動画を用いた社内教育です。
教育動画を活用することにより、社内教育を効率的に進めることができるため、導入を検討している企業が増えてきています。
そこで、本記事では動画・映像制作サービスの「key MOVIE」を営んでいる弊社が、社内教育動画のメリット・デメリットや作り方、効果を高めるためのポイントなどを解説します。
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Contents
教育動画とは、社員の教育を目的として制作された動画のことです。
従来、社内教育は講師が登壇して社員に対してオフラインで教育を行うケースが多かったですが、講師の業務負荷が高いという問題がありました。
また、オフラインでの社内教育は属人性が非常に高く、講師を務めていた人材が何らかの理由で退職してしまったりすると、代役を見つけるために更に労力がかかってしまいます。
しかし、教育動画を活用することにより、このようなオフラインでの教育における問題が解決され、社内教育にかかる時間や労力を大きく減らすことができます。
社内の研修で教育動画を使うことにより、以下のメリットがあります。
- 一度制作すれば繰り返し使える
- いつでもどこでも視聴できる
- 伝わる内容にばらつきが生じない
それぞれ、詳しく解説します。
一度制作すれば繰り返し使える
従来のオフラインでの社内教育では、教育を行う度に講師が登壇する必要がありますが、教育動画を活用した場合、そのような縛りがなくなります。
一度教育動画を制作してしまえば、何度でも使うことができます。
そのため、何らかの理由で受講できなかった社員がいた場合や、追加で受講する必要が出てきた社員がいた場合にも、労力を割かずに教育を行うことができます。
いつでもどこでも視聴できる
従来のオフラインでの教育の場合、同時刻に同じ場所に社員が集合して研修を行う必要がありましたが、教育動画を使った研修の場合、いつでもどこでも視聴ができます。
近年は、新型コロナウィルスの影響で、同じ場所に多くの社員が集合して研修を行う従来形式の教育は望ましくないとされています。
そういった社会的な背景からも、教育動画を使った研修は優れた方式であると言えます。
伝わる内容にばらつきが生じない
従来のオフラインでの教育の場合、属人性が高いため、講師により、社員に伝わる内容にばらつきが生じてしまう可能性があります。
それに対して、教育動画を使って研修を行った場合、毎回同じ内容を伝えることができるため、安定した教育効果を得ることができます。
これまで研修に教育動画を使うメリットをご紹介してきましたが、教育動画を使うデメリットもあります。
研修に教育動画を活用する場合、これらのデメリットをしっかりと把握した上で対策を練る必要があります。
研修に教育動画を使うデメリットは、以下の3つです。
- 質疑応答ができない
- 視聴環境を用意する必要がある
- 動画の内容を更新し続ける必要がある
それぞれ、詳しく解説します。
質疑応答ができない
研修に教育動画を使った場合、従来のオフラインでの社内教育と異なり、リアルタイムでの質疑応答ができません。
そのため、事前に質問されそうな内容はFAQを用意しておいたり、教育動画を閲覧した後にメール等で質問を受け付けて一括で回答内容を配信するなどの対策をとる必要があります。
視聴環境を用意する必要がある
研修に教育動画を使った場合、スマホやPCなどの端末や、インターネット回線など、視聴環境を用意する必要があります。
社員一人一人に視聴環境が用意できない場合は、一つの端末を時間差で複数の社員が視聴するなどの対策をとる必要があります。
動画の内容を更新し続ける必要がある
研修に教育動画を使った場合、動画の内容に古い情報があったら都度更新していく必要があります。
動画の使用目的や構成によっては、かなり大掛かりな修正が生じてしまう可能性もあるため、今後どれくらいの頻度で修正していく必要があるのか、修正は誰が担当するのかなどを、事前に考えておく必要があります。
動画の更新に社内で十分なリソースが避けない場合は、動画制作会社に依頼することも視野に入れて運用方法を検討しましょう。
教育動画には、その使用目的や使用場面によって、様々な形式があります。
具体的には、以下の3つの形式が考えられます。
- セミナー形式
- マニュアル形式
- ドキュメンタリー形式
それぞれ、特徴を詳しく解説します。
セミナー形式
セミナー形式は、講師が登壇してスライドやホワイトボードなどを用いて説明を行う様子を動画で撮影する形式です。
従来型のオフラインの研修の様子を動画で撮影するようなスタイルのため、比較的導入するハードルの低い形式です。
また、難しい動画編集のスキルなどは必要ないため、動画の更新も容易です。
マニュアル形式
マニュアル形式は、商品やサービスの使い方を説明する形式です。
このようなマニュアルは、従来テキスト資料で配布されるケースが多いですが、テキストでは伝えにくい細かい部分が伝わりづらいという問題がありました。
しかし、動画におけるマニュアルは、テキストでは伝わりづらいような細かい部分まで伝えることができるので、動画ならではの恩恵が得られやすい形式です。
ドキュメンタリー形式
ドキュメンタリー形式は、社員が働く様子やインタビューを撮影する形式です。
視聴している側が飽きにくい内容になっているので、社員の印象に残りやすい形式になっています。
動画を制作する際は、しっかりと企画・脚本を考える必要があるのに加え、他の2つの形式よりも複雑な動画編集が必要となってきます。
教育動画は、様々なシーンで利用することができます。
大きく分けると、以下の3つの利用シーンが想定されます。
- 新入社員研修
- コンプライアンス研修
- マニュアル研修
それぞれ、詳しく解説します。
新入社員研修
新入社員研修は、新入社員に対する教育を目的とした研修です。
新卒の新入社員を対象とした場合、多くの企業で毎年定期的に行われるため、教育動画を活用することにより得られる恩恵が多いです。
研修の内容は、マナーや社内ルールなど、普遍的な内容も多く、複雑な動画編集も必要ない場合が多いため、比較的導入しやすいシーンです。
コンプライアンス研修
コンプライアンス研修は、社員に対して様々なコンプライアンスに関する教育を行うことを目的とした研修です。
コンプライアンスに関しては、社員全員が共通の認識を持つ必要があるので、統一された情報を伝えることができる教育動画が適したシーンです。
また、新入社員研修と同様に、普遍的な内容が多いと予想されるため、比較的導入しやすいシーンです。
マニュアル研修
マニュアル研修は、社員に商品やサービスなどのマニュアルを知ってもらうことを目的とした研修です。
従来のテキスト形式では伝えにくいような内容を伝える必要がある場合に適しています。
社員にマニュアルを分かりやすく伝えるために、事前に動画を撮影する流れや画角をしっかりと検討した上で動画を制作する必要があります。
また、マニュアルの中の補足説明などをテキストで加える必要性が出てくる場面もあるため、他の2つの利用シーンと比較して、やや複雑な動画編集が必要となってきます。
教育動画は様々なプロセスを経て制作する必要があります。
具体的には、以下のような手順で制作します。
- 企画
- 脚本の制作
- 動画の撮影
- ナレーションの録音
- 動画編集
それぞれ、詳しく解説します。
1.企画
まず初めに、教育動画を制作する目的・利用シーン・視聴環境などを明確にしておきます。
目的や利用シーンを明確にしておかないと、せっかく制作した教育動画の効果が半減してしまいます。
また、初めに企画をしっかりと練っておくことによって、教育動画の構成や脚本を考えやすくなり、教育動画をスムーズに制作することができます。
2.脚本の制作
次に、教育動画の具体的な脚本を制作します。
企画に沿って、教育動画全体の構成を考え、出演者のセリフやナレーションの有無や内容、動画中に挿入するテキストの内容などを具体的に検討します。
脚本を具体的に考えておくことで、後から動画の撮り直しなどが発生してしまうリスクが低くなるので、教育動画制作において非常に重要な工程です。
3.動画の撮影
次に、制作した脚本に沿って、動画を撮影していきます。
教育動画を撮影する際は、予め動画の明るさは問題ないか、音声は聞き取りづらくないかなどをチェックした上で撮影することが重要です。
また、カメラは1台だけでなく、複数台用意しておき、別のアングルで撮影しておくと、編集にバリエーションができるので、できるだけカメラは複数台用意しておきましょう。
4.ナレーションの録音
次に、動画に挿入するナレーションを録音していきます。
ナレーションは必ずしも必要という訳ではありませんが、要所で補足的にナレーションで説明を加えると、教育動画の効果が高まりやすくなります。
ナレーションを録音する際は、音声が聞き取りづらくないか、誰でも理解しやすい文章になっているかなどをチェックするようにしましょう。
5.動画編集
最後に、今まで撮影した動画素材やナレーション素材を活用して、動画編集を行います。
シンプルなセミナー形式など、録画したものをそのまま流すタイプの教育動画の場合は複雑な動画編集のスキルは必要ないですが、要所にテキストやナレーションを挿入したり、アニメーションを使用したりする場合、動画編集の仕方を学ぶ必要があります。
社内で動画編集のスキルを身につけるためのリソースがない場合は、動画制作会社に依頼することをおすすめします。
せっかく教育動画を制作しても、効果が薄いと動画制作にかかったリソースが無駄になってしまいます。
より効果の出やすい教育動画を制作するために、以下の2つのポイントを意識しましょう。
- 利用シーンを明確にする
- 受講者を飽きさせないように構成を工夫する
それぞれ、詳しく解説します。
利用シーンを明確にする
まずは、利用シーンを明確にしておきましょう。
何を目的としてどんな社員を対象にしているかはもちろん、具体的にどの端末・どの場所で閲覧するかなど、細かい所まで明確にしておくことで、社員が見やすい動画を制作することができるので、教育動画の効果を高めることができます。
受講者を飽きさせないように構成を工夫する
従来の対面での研修と異なり、教育動画を閲覧するのみの場合、受講者が飽きやすいというデメリットがあります。
そのため、教育動画を受講中に受講者が飽きないように工夫する必要があります。
例えば、単調に学習内容を流すだけの動画ではなく、クイズ形式で受講者に考えさせるような箇所を設けたり、社員のインタビュー動画を設けたりなど、単調になりすぎないような工夫を施しましょう。
三井不動産商業マネジメント【従業員研修】
三井不動産商業マネジメントの従業員研修に使われている動画です。
この動画では、実際に働くスタッフの1日の業務の流れを解説しています。
ナレーションやアニメーションなども効果的に使われており、見ている人が飽きづらく、引き込まれやすい内容になっています。
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独立行政法人情報処理推進機構のコンプライアンス研修に使われている動画です。
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SAM japan 株式会社【マニュアル研修】
愛知県の美容院を運営しているSAM japan株式会社の業務マニュアル動画です。
シャンプーをする際のポイントを、分かりやすい視点で解説しており、非常に見やすい動画になっています。
また、要所で動画と一緒にテキストでも説明しているため、見ている人も情報を理解しやすい工夫が施されています。
教育動画を活用することにより、社内教育を効率的に進めることができます。
教育動画の効果を最大限に発揮するためには、目的や利用シーンを明確にした上で、受講者が飽きないような工夫が必要です。
そのような動画を制作するためには、構成をしっかりと考え、アニメーションやナレーションを効果的に使う必要があり、動画編集のスキルを身につける必要があります。
社内でそのようなクオリティの高い教育動画を制作するリソースが確保できないという場合は、動画制作会社に依頼するのがおすすめです。
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