展示会動画で競合と差をつける【成功事例あり】商談につながる動画作り方のコツを解説
展示会は短期間で契約見込みの高いユーザーへ自社製品やサービスをアピールできる絶好のチャンスです。数多くの企業の中から興味を持ってもらうには、来場者の目に留まる工夫が必要になります。
当社が行った調査では、展示会のブース装飾やツールの中で200人の人が「動画や映像コンテンツ」と回答しました。

調査方法:アイブリッジ株式会社が運営するFreeasyを利用したWEBアンケート
調査の対象:展示会に参加経験のある会社員
有効回答数:500名
調査実施日:2025年6月1日~2025年6月4日
このように動画や映像コンテンツは来場者の目に留まりやすく、実物展示が難しい企業でも簡単に制作できるため、非常におすすめな展示方法と言えます。
この記事では、展示会で流す展示会用動画について、メリットや効果、競合企業と差をつけて来場者を増やすための動画制作のコツについて紹介します。

小林 稜介|動画マーケティングコンサルタント
【資格】上級ウェブ解析士・JSPプロモーションプランナー
【得意分野】動画制作/WEBマーケティング/販促プロモーション
【経歴】
株式会社クレオ、株式会社デジタルアイデンティティと2社の代理店で、オフラインの販促プロモーションからクリエイティブ制作、WEBマーケティング全般まで、幅広いマーケティング施策を経験。2021年からkey MOVIEに動画マーケティングのコンサルタントとして参画。現在、広告や企業VP、採用、YouTubeチャンネルなど様々な動画の企画制作をしています。
Contents
- 展示会で動画を活用する効果・メリット
- 展示会動画の種類と活用方法
- 競合と差別化を図る展示会動画の事例
- 自社ブースが大注目!?商談につながりやすい展示会動画事例
- 展示会向け企業紹介 – 映像制作例 | 動画編集の外注・依頼(1分3秒)|実写|VP
- (展示会向けCG動画)Rimslowシリーズ/株式会社ミマキエンジニアリング(30秒)|アニメーション|VP
- 展示会用サービス紹介動画 株式会社 estie(1分30秒)|アニメーション|VP
- 不動産査定システムのサービス紹介動画(1分15秒)|アニメーション|VP
- 展示会イベント用商品紹介動画-ラッキー工業株式会社(1分39秒)|アニメーション|IP・PP
- kintone拡張機能の紹介動画(58秒)|アニメーション|IP・PP
- NTTドコモ様_グローバル戦略コンセプトムービー(2分37秒)|実写|VP
- 株式会社Grand Central様_会社紹介動画(42秒)|実写|IP・PP
- 株式会社クマヒラ「感染症対策ソリューション」紹介動画(2分32秒)|実写|IP・PP
- スライド手帳 展示会用動画(30秒×2回)|実写|IP・PP
- 展示会動画を作成する際のポイント
- 展示会動画の制作で失敗しないために注意するべきこと
- 展示会動画を制作する際の費用・相場
- 展示会動画の制作を安く抑えるポイント
- 展示会動画の効果的な設置方法
- 展示会で作成した動画の活用方法
- まとめ|展示会動画で売り上げや認知向上を目指すなら
展示会で動画を活用する効果・メリット
展示会で動画を活用することで効果が得られるのは、これから説明するメリットが有るからです。一つ一つ説明していきます。
競合企業と差別化ができ来訪のきっかけをつくりやすい
展示会における勝負は、認知・視線の獲得から始まります。展示会では様々な企業のブースが展示されていて、その中を来訪者が回遊するという構図です。
展示会では絶えず人が動いており、ブースに訪問するか、しないかをわずか3秒で検討していると言われています。そのため、競合企業と明確な差を提示し、一瞬でユーザーの興味を引く必要があります。動画は動きがあり、人の目を自然と引き付けるのに最適です。
印象も残しやすいため、足を止めさせるだけではなく再訪のきっかけにもなります。
短い時間でサービスの概要を伝えられるので商談につなげやすい
展示会では、短い時間で商品やサービス概要を伝える必要があります。動画は短い時間で多くの情報を伝えるのに最適なコンテンツです。
当社が行ったアンケート調査でも、67%の人が展示ブースの動画で興味や理解が進んだと回答しています。

動画を見て興味があるか・ないかも判断できるので、その場で商談につなげやすいのも展示会動画のメリットです。
展示会当日のコストを削減できる
展示会には多くの人員が必要です。特に来場者への呼び込みで人手を必要とするケースが多く、キャンペーンガール等を採用するケースも多いですよね。
企業でも普段の業務を休ませて、展示会に駆り出される人も多いのではないでしょうか。
呼び込みの役割はブースに引き込み、サービスの特徴等を伝えることです。動画を活用すれば、呼び込み・サービスの概要を説明する手間が省け、必要な人員を減らすことができるのです。
展示会動画の種類と活用方法
展示会で動画を活用するにあたり効果を最大化させるためには、目的や役割を明確にすることが重要です。
目的や役割は、視覚情報から購買意欲を高め売り上げを最大化させるVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)というマーケティング手法に沿って整理できます。
VMDは以下の3つの要素で構成され、要素ごと制作する動画を整理すると以下のようなものになります。
VP:ビジュアル・プレゼンテーション
ショーウィンドウのように不特定多数の人が見える場所に置き、コンセプトや世界観を表現することで興味を引き、ブース内に誘導するための動画。
【動画の要素】
- インパクトがあるビジュアル
- 気を引くキャッチコピー
- 1分程度の短い動画を製作する
- 簡潔なサービス・商品説明
IP:アイテム・プレゼンテーション
ユーザーが見やすいように製品の陳列などをレイアウトし、サービスの興味を高め来訪者の滞在時間を延ばす動画。
【動画の要素】
- 図などを使用した解説動画
- 機能や特徴
- 操作や設定、使い方
- 実績
PP:ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション
特定の商品の特徴や魅力をアピールし、購買意欲を高めるための動画。
【動画の要素】
- ニーズ喚起
- サービスの強み・メリットを解説
- 競合との違いをアピール
競合と差別化を図る展示会動画の事例
競合との差別化を図る展示会動画の事例を紹介します。
自社ブースが大注目!?商談につながりやすい展示会動画事例
ここでは、実際の展示会動画の事例を紹介します。
展示会向け企業紹介 – 映像制作例 | 動画編集の外注・依頼(1分3秒)|実写|VP
この動画は、企業紹介映像としての用途で、展示会のブースやモニターで流すことを想定した形式です。実写で社屋・製造風景・社員の様子などを撮影し、ナレーションを入れつつ企業の強みや理念を伝えるスタイルの動画です。
映像的にインパクトを持たせつつも、「この会社は何をしているか」「どのような技術や製品を持っているか」といった基本的な情報も、短い映像の中でもきちんと整理されていて見やすい映像です。展示会ブースで初見のお客様に対して、視覚的に信頼感と興味を引きやすい構成です。
(展示会向けCG動画)Rimslowシリーズ/株式会社ミマキエンジニアリング(30秒)|アニメーション|VP
ミマキエンジニアリングの展示会向け CG/3D アニメーション映像です。製品(Rimslow シリーズ)を仮想空間で動かして見せたり、断面や機能を拡大して見せたりする映像効果が使われているのが特徴的な動画です。
すべて実物を展示できない、また見せづらい部分を映像的に補完する用途として典型的であり、お手本として最適な造りです。展示会ブースなどで繰り返し再生する用途に最適であり、注目性と理解促進の両方を叶える意図が感じられます。
展示会用サービス紹介動画 株式会社 estie(1分30秒)|アニメーション|VP
estieの展示会向けサービス紹介動画は CG/モーションを主体とし、サービスの機能や利点をビジュアル中心に伝えるスタイルです。アニメーションならではの視覚的説明表現がふんだんに使われ、文字説明を最小限にしつつ、視覚で理解させる設計になっています。展示会で訪問者に一目で「これは何をするものか」を感じさせる点が強みです。
不動産査定システムのサービス紹介動画(1分15秒)|アニメーション|VP
このアニメーション動画は、不動産査定システムのサービスを紹介するために制作されました。1分30秒という短い尺で、サービスの特徴や利便性を視覚的に伝えることを目的としています。AIをイメージしたロボットキャラクターを起用し、来場者にクイズ形式で問いかける構成が特徴です。単なる商品紹介ではなく、AI査定の仕組みを可視化し、無料体験を訴求することで、展示会での商談につなげやすい設計になっています。
アニメーションにより抽象的なAIの概念や査定プロセスを直感的に理解できるよう表現されており、来場者の興味を引きつける効果も高いです。
展示会イベント用商品紹介動画-ラッキー工業株式会社(1分39秒)|アニメーション|IP・PP
こちらの実写動画は、展示会で使用する商品紹介を目的としています。製品の実際の使用シーンや機能をリアルに映し出すことで、視聴者に製品の魅力を直接伝える構成となっています。
展示会出展時点ではプロトタイプしかないため、オリジナルイラストを使ったアニメーションで商品のメリットを表現しています。3人抱えられる点やヘッドガード付きの機能、使用時・未使用時のリスクなども映像で視覚的に伝え、商品の安全性や信頼感を来場者に訴求しています。
柔らかいテイストのイラストと動きのあるアニメーションにより、来場者に親しみやすく理解しやすい動画になっています。
kintone拡張機能の紹介動画(58秒)|アニメーション|IP・PP
このアニメーション動画は、kintoneの拡張機能を紹介する内容です。1分という短い時間で、機能の概要や利点を視覚的に伝えることを目的としています。アニメーションを活用することで、抽象的な概念や操作フローをわかりやすく表現し、視聴者の理解を深める効果があります。
「1分でわかる!カナル・ウェブ」というキャッチコピーの通り、サービスの特徴やメリットをシンプルにまとめています。ナレーションだけでなくテロップも併用し、視覚と聴覚の両面からメッセージを訴求する構成です。短尺でありながら、展示会来場者が理解しやすいよう情報整理された効率的な説明動画になっています。
NTTドコモ様_グローバル戦略コンセプトムービー(2分37秒)|実写|VP
この実写動画は、NTTドコモのグローバル戦略を紹介するコンセプトムービーです。企業のビジョンや戦略を視覚的に表現することで、ブランドの価値や方向性を伝えることを目的としています。
翻訳機能付きスマートフォンや5Gサービス、DX支援など、大手企業ならではのネットワークを活用したサービスを訴求しています。実写を用いることで、企業の信頼性や海外展開の具体的なサポートイメージを視覚的に伝え、グローバル対応力をアピールしています。展示会や営業活動でのブランドイメージ向上やサービス理解促進に効果的な動画構成です。
株式会社Grand Central様_会社紹介動画(42秒)|実写|IP・PP
この実写動画は、株式会社Grand Centralの会社紹介を目的としています。企業の歴史や理念、事業内容を視覚的に伝えることで、視聴者に企業の理解を深めてもらう構成となっており、黒ホリ・スモークなどを用いることで、高級感や荘厳なイメージが表現されています。
実写を用いることで、企業の実際の活動や雰囲気をリアルに表現し、視聴者に対する説得力を増す効果があります。特に、企業の信頼性やブランドイメージの向上を図るための有効な手段と言えるでしょう。
株式会社クマヒラ「感染症対策ソリューション」紹介動画(2分32秒)|実写|IP・PP
株式会社クマヒラの「感染症対策ソリューション」を紹介する動画です。オンライン展示会や企業HPでの使用を目的として制作され、実際のハード機器は実写で、表現が難しい部分はアニメーションで補うことで、事業全体を分かりやすく伝えています。実写とアニメーションを組み合わせることで、製品やサービスの現実感と抽象的な概念の両方を同時に訴求でき、視聴者が理解しやすい構成になっています。
感染症対策というテーマの重要性を直感的に伝える点も特徴的で、オンライン展示会や動画配信でも高い訴求力を持つ内容です。
スライド手帳 展示会用動画(30秒×2回)|実写|IP・PP
こちらは、30秒の短尺動画を15秒ずつ2回繰り返す構成で作られた簡易プロモーション動画です。短時間で視聴者の注意を引きつけることを目的とし、特にSNSやオンライン広告での活用を想定した設計になっています。短尺動画であるため、情報は簡潔かつ視覚的にまとめられており、文字やアニメーションを使ってメッセージを直感的に理解できるように工夫されています。
イベント告知や製品PRなど、繰り返し視聴されやすい構成がポイントで、来場者や潜在顧客の関心を短時間で引きつける効果が期待できます。

実際に展示会動画を作成する場合、どのようなポイントを抑えておけばよいのでしょうか。
折角、費用をかけて動画を作成するのであれば、展示会で効果を発揮できる動画が良いですよね。
展示会動画を作成する際に、含めたい要素・ポイントを解説いたします。
目立つ演出をする
展示会で活用する動画は目や耳を惹くような派手な演出を心がけましょう。
展示会では多くのブースで大音量で動画が流されていたり、キャンペーンガールがマイクを持ってスピーチをしています。
控えめな演出では視線の獲得に繋がらないでしょう。
視覚的に目を惹くだけでなく、効果音の活用や、ナレーションを用いて、来場者に呼びかけるパートを作成する等の工夫を取り入れることが有効です。
視認性を意識する
動画の情報は、遠くからでもしっかりと見えるように、視認性を意識してください。
呼び込みを嫌う人などは、声をかけられないように遠くから情報収集をする傾向にあります。
そういった人々にもリーチできるように遠くからでも内容が把握できるように、大きめのテロップを入れる等の工夫をしましょう。
視覚情報だけで理解できるようにする
展示会の会場はかなり賑わっているため、音声が遮断されてしまうことも多々あります。また、来場者にはイヤホンをしている方もいらっしゃるので、視覚情報だけで、動画が何を伝えたいのか理解できる構成にする必要があります。

展示会動画を作成する上で、よく聞く失敗事例が、汎用的な動画を制作してしまい、展示会で効果を発揮できなかったというケースです。
動画の費用は高いので、展示会後も活用できる動画を制作したいという気持ちはわかります。
ですが、あまりにも汎用的にしてしまうと、展示会での効果を得ることが難しくなってしまいます。動画は使用する場面や目的によって制作する内容が変わりますので注意しましょう。
実際に展示会用の動画を制作した場合、いくらくらいの費用がかかるのでしょうか。
勿論動画の演出方法によって費用は変動しますが、大きくアニメーションか、実写かによって相場が異なります。
ここでは、アニメーション・実写に分けてそれぞれの費用を解説していきます。
展示会動画(アニメーション)の費用・相場
アニメーションで展示会用の動画を作成した場合の費用・相場は30万円〜50万円です。
費用が変動する主な要因は、動画に活用できる素材を保有しているかどうか・動画の分数・企画・構成は自社で作成するかどうか等です。
詳細な相場を確認したい場合は動画制作会社に見積依頼をするのが良いでしょう。
展示会動画(実写)の費用・相場
実写で展示会用の動画を作成した場合の費用・相場は50万円〜100万円です。
費用が変動する主な要因は、キャスティングで有名人を起用するかどうか、キャストの人数・撮影に必要な日数等です。また、交通費等は別途請求のため、遠方でのロケ等は想定以上に費用が膨らむので注意が必要です。
展示会動画を作成したいけど、予算的に作成が厳しいという方に向けて安く制作する方法をお伝えします。
動画に使用可能な素材をできる限り集める
アニメーションを活用した動画制作では、素材の費用が制作単価を押し上げます。
過去に作成したHP・チラシ等の素材があれば動画で活用することが可能です。素材が無いか必ず確認しましょう。
動画制作に必要な工程を一部負担する
動画制作で意外に費用が発生するのが企画・構成部分です。どのような動画を作成するのか決めていくパートですが、修正等のコミュニケーションも多く発生するため、費用が高いです。
自社内で過去に動画制作の企画を実施したメンバー等がいる場合、社内で作成することができないか検討するようにしましょう。
展示会で動画を放映する場合、放映するモニター等の設置方法には工夫の余地があります。以下ポイントを解説いたします。
大型モニターを活用する
放映するモニターは可能な限り大きいサイズを使用しましょう。折角良い動画を制作しても、小さいモニターでは視聴される機会は減少してしまうでしょう。
視聴されやすい場所に設置する
モニターの設置場所は可能な限り視聴されやすい場所を想定しましょう。モニターの高さは人間が立って自然に見える高さに設置し、位置は最も視聴されやすい角度に設置します。
視聴されやすい角度については、角地であれば、左右か視聴できるよう斜めに設置するのが良いでしょう。
折角展示会用に動画を制作したのであれば、他の活用も検討したいですよね。
勿論汎用的な動画にしてしまうと、展示会での効果が薄れてしまうため、注意が必要ですが、展示会用で作成した動画にも活用方法がございます。
ここでは、展示会用に作成した動画の活用方法をご紹介します。
サービスサイト・SNS・オウンドメディア等に掲載
自社ホームページ・SNS・オウンドメディア等掲載できる場所があれば掲載しましょう。
サイトに掲載する場合、動画を視聴するユーザーの数はかなり少ないので、資料請求・お問い合わせ等のCVポイントの邪魔にならないページ中部・下部、もしくはニュース記事を作成しその中で掲載するようにしましょう。
SNSではツイッターの固定ツイートを活用することで、文字数制限のあるツイッターでより情報を伝達することができますし、YouTubeにアップロードしておけば、サービス名を検索した際に、動画が表示されるようになるのでおすすめです。
【関連記事】動画の活用方法10選!効果的な動画を制作する4つのポイントも解説
展示会動画の効果やメリット、作り方のポイントなどを解説してきましたが、効果を最大化させるためにはマーケティング視点を持った企画・構成が何よりも重要です。
素晴らしい動画制作技術を持っている制作会社でも、マーケティング視点がなければ「ただ綺麗な映像」となってしまうだけです。
展示会で来訪者の興味を引き付け、セールスやリード獲得を目指すなら、マーケティング視点を持った動画制作が可能なkey MOVIEがおすすめです。
まずは「どれくらいの期間で作成できるのか」「いくらくらいで制作できるのか」等、ご担当者様が気になる質問を無料で相談してみましょう。
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