【IT企業・エンジニア向け】かっこいい採用動画の事例集と制作ポイント

IT企業への就職希望者は多くいますが、ベンチャー企業を含めると競合が増加しているため、より優秀な人材を確保するには、まず多くの人にアプローチできる採用活動が重要です。
全国へアプローチするための採用コンテンツとして、近年人気なのが「採用動画」です。
ただし、知識がないまま採用動画を作成すると素人さが出てしまったり、本当に伝えたい内容が伝わりづらくなってしまう可能性があります。
この記事では、かっこいいIT企業やITエンジニア向けの採用動画の事例や制作ポイントについて解説します。
IT企業・エンジニア向けのかっこいい採用動画事例
富士通Japan 社員紹介 システムエンジニア#1
自治体・医療・教育機関・流通産業・地域農林水産の分野で知名度のある、富士通Japanの採用動画です。
ヘルスケア分野のシステム開発SE、シニアマネージャー職の方へのインタビューとなっています。
充実したオフィス環境が視覚的に伝わるように、スタイリッシュなイメージカットが挿入されています。
また、チームメンバーが相談しやすいように、シニアマネージャーに「自由に相談していい時間」を設けていることなど、従業員が安心して働ける仕組みが紹介されています。
実際に働く人たちの笑顔がクローズアップされたショットが多用されていることで視聴者に会社の魅力が伝わるように工夫されているのが、こちらの特徴です。
トヨタシステムズ 社員インタビュー 「潜在的課題を見つけ出して解く。」篇
トヨタシステムズの社員インタビュー動画です。
インフラ担当の社員が、どんなことにやりがいを感じるのか、どのように課題解決を行っているのかを語っています。
会社のサポートのおかげで、英語が得意でなくても公用語が英語で行われるプロジェクトに挑戦できたことなど。
トヨタシステムズでは従業員の挑戦をバックアップする制度が整っていることが伝わります。
IT業界に限らず採用インタビュー動画の制作は下記も参考にしてください。
社員の一日_ディレクター編 [株式会社LYZON]
株式会社LYZON(ライゾン)は、Webに関わる様々なサービスを提供する会社で、そこで実際に働いているディレクターの1日に密着した動画です。
この動画ではディレクターの業務内容と、WEBディレクターとして働く人の1日の業務を通じて、会社の業務や実際の雰囲気がわかるようになっています。
インタビュー中の声が聞き取りやすいように字幕があり、視聴しやすいだけでなく、業務中のPCのスクリーン画面がピクチャインピクチャで表示されるなど、凝ったエフェクトが使われています。
また、業務中に密着するだけでなく、お昼休憩中に和気あいあいと食事をとるシーンや、動画の後半には、youtuberの部屋紹介のようなイメージでオフィス紹介のVLOG(動画形式のブログ)が挿入されています。
過度な演出はなく、視聴者に親近感の湧くような動画構成になっています。
【GMONIKKO中途採用】成長できる仕組み
デジタルマーケティングを強みとする総合インターネット広告会社として知られる、GMO NIKKO株式会社の採用動画です。
評価制度・表彰制度・人事制度・社内イベントなど、社員が成長できる非常に多くの仕組みがあることがあり、その中でも、学習をバックアップするプログラムや、中途で入社してきた社員の表彰制度についてが話している、対談形式の動画になっております。
普段の営業活動とは異なる、一段上の経営のフィールドの経験を積むことができたエピソードなど興味深い話が展開され、聞き手の方の話の広げ方も素晴らしいです。
非常にシンプルで、対談そのものに集中できる動画構成になっています。
Webサイト運営職の仕事
ECサイト「DMM.com」を運営する日本の企業で知られる合同会社DMM.comによる、Webサイト運営部の採用動画です。
業務内容説明→1日のスケジュール→求める人物像について→先輩社員の声 という内容で、プレゼンテーション形式+インタビューで10分以上の動画となっており、過不足なくWebサイト運営部のことがわかります。
グループごとの業務内容や、1日のタイムスケジュールの紹介、さらにWebサイト運営職のキャリアパスについても図示されており、多くの情報がコンパクトにまとまっています。
先輩社員の声の項目では、課題に対してどのような解決策を立案・実行したかがわかりやすく説明されており、非常に丁寧に「業務内容の説明」「求める人物像」を説明しています。
このような工夫は、採用のミスマッチを防ぐためにも一役買っているといえるでしょう。
未経験からIT企業に入れる? | 株式会社セラク
株式会社セラクのITエンジニア募集の動画です。
ITエンジニアは参入障壁が高いイメージがありますが、未経験でも充分に挑戦できる仕事だと伝えられるような工夫がされています。
こちらは30秒と短い動画ですが、資格取得を目指した研修制度が充実していることをアピールしており、「未経験だけどITエンジニアになりたい人」に明確に向けたアプローチをしています。
こちらの会社の他の動画でも、2分以内の短い動画が中心になっていて、「教育型IT人材創出企業」を掲げているだけあり、採用の間口を広げ、キャッチーさを重視していることが伺えます。
【採用】パパさんエンジニアに1日密着!-10年目 開発リーダー 高瀬さん編
サーラグループの一員として、製造業・半導体・文教などさまざまな分野でソリューションを起こしているテクノシステム株式会社の採用動画です。
実際の社員であり、入社10年目のエンジニアの1日の仕事内容にクローズアップした内容になっており、ポップで親近感の湧く編集です。
IT業界で働く上では非常に気になる、「在宅ワークと出社の比率」にも言及しており、従業員が育児のために午後3時すぎにいったん退社する様子が動画の中に収められています。
ワークライフバランスの両立を強く意識した、求職者の目線に立って作られた採用動画です。
2021 PHONE APPLI オフィスツアーのご紹介
株式会社PHONE APPLIでは「コミュニケーションポータル」と呼ばれるMicrosoft Teams連携のアプリケーションの企画・開発・販売や、ウェルビーイング経営のコンサルティング事業を行っています。
こちらは、そんなPHONE APPLIのオフィスツアーの動画です。
いわゆる会社の内装や設備を紹介するものではなく、実際に、他社が参加して、組織の生産性、モチベーション維持のためのオフィス環境やルール構築について知見が得られるサービスの一種となっています。
ITエンジニア向けの「高解像度モニター」などのツール面や、開発手法に合わせたデスク配置など、オフィス環境構築のプロフェッショナルならではのこだわりを紹介しています。
文字・情報量はコンパクトで、オフィスツアーの魅力にとどまらず、働き方改革のためのポイントを端的に説明しています。
過去2年間で2,500社・5,000名以上が体験した人気のツアーで、全国から大きな注目を集めており、そんな大きなプロジェクトを実施できるという「企業の能力の高さ」をアピールもしている動画でもあります。
【採用】社員1日密着ドキュメンタリー “4年目設計開発 伴野さん編”
株式会社リコーの、プロジェクターの設計開発を担当する社員の方に1日密着した採用動画です。
この動画では「仕事内容」だけでなく、設計開発をする一社員のパーソナリティそのものに焦点を当てています。
「Q.社員から見て○○さん(出演社員)はどんな人ですか?」という質問や、「学生時代どんなことをしていましたか?」などの質問を通して、出演社員の方がものづくりが好きでこのポジションに就いたのだというストーリーがリアリティをもって伝わります。
映像の作りはとにかく丁寧で、動画のほとんどの部分でBGMが無く、真剣な本格ドキュメンタリーの雰囲気が漂う動画です。
研究開発になじみがない人も見入ってしまうようなクオリティです。
SIA株式会社 採用向けブランデッドビデオ 2021
顧客向けサービス (BtoB) や 一般顧客向けシステム (BotC) の開発、また御社の業務管理システム開発、AIシステム開発など、幅広い開発を手掛けるSIA株式会社の採用向け動画です。
会社の拠点がある東京都港区麻布の町や、元は廃校だった鳥取オフィスの映像など、「こんな企業で働きたい」と求職者が思えるような、会社のイメージを伝えることを強く意識していることが特徴的です。
例えば、エンジニアは「クライアントや自社の成長に貢献している実感」がどうしても得られにくい職ですが、そのあたりにも言及しています。
そして、他の採用動画と比べて映像の美麗さが際立っていておしゃれに仕上がってます。
IT業界に限らずおしゃれな採用動画の事例も下記にて紹介しています。
先輩社員が語るKDDIエボルバの魅力!
KDDIエボルバ(りらいあコミュニケーションズとの経営統合でアルティウスリンク株式会が発足)で働く4人の社員の方へのインタビュー動画です。
それぞれ運用、営業、システム開発、情報システムと、業務が異なる社員が、それぞれの視点からKDDIエボルバで働く魅力を語っています。
計算された画角・洗練された構図が綺麗な映像で、インタビュー中には、映像が単調にならないよう、定点のカメラだけでなく複数のイメージカットが挿入されています。
営業の方のインタビューが終わったら、次はシステム開発…という編集ではなく、
4名それぞれのインタビューが交差するように何度も切り替わり、オープニングからエンディングまで一気に駆け抜けていく、5分間があっという間に感じられる映像です。
このように映像として非常にクオリティが高いだけでなく、インタビューを通して会社の魅力もしっかりと伝わるようになっています。
学生・求職者に届くIT企業の採用動画を制作する際のポイント
ここでは、動画制作する際のポイントについて解説します。
採用動画のメインテーマを決める
「採用動画」と言っても、動画のメインテーマはひとつひとつ違います。
例えば、他企業との差別化のポイントが「他にないサービス」の場合、採用動画の1つは「企業サービスとやりがい」を設定してみてもいいでしょう。
この他にもテーマの例としては、以下のようなものがあります。
例1:IT企業ならではの働くやりがい
IT業界は、自分のスキルやアイデアを活かして、社会に価値を提供するというやりがいがあります。たとえば、富士通Japaanの動画では、ヘルスケア分野のシステム開発SE、が、自分の仕事に対する思いやモチベーションを語っています。
このように、自分の仕事がどのように社会に貢献しているか、どのような感動や喜びを得ているかを具体的に伝えることで、志望者に働くやりがいを感じてもらうことができます。
働くやりがいを求める人や、自分の可能性を広げたい人にとって、この訴求は非常に刺さるので、積極的に表現に取り入れましょう。
例2:働く環境や文化を伝える
IT業界は、職種によって「過酷な労働条件」「若い人が多くノリについていけなそう」などのネガティブなイメージを持たれるリスクがあります。
どんなオフィスで働いているのか、どんな人と協力してプロジェクトを進めているのか、どんな風に休日を過ごしているのかなど、社員のリアルな一面を見せることで、志望者に安心感や親近感を与えることができます。
株式会社ノースサンドでは、社員同士の交流を紹介しており、株式会社LYZONや、テクノシステム株式会社では、オフィス内の様子や働く環境や文化を紹介しています。
働く環境や文化を知ることで、入社後の「思っていたものと違う」というギャップを防ぐことができます。
ターゲットニーズから企画・構成を作り込む
成功する採用動画は企画・構成をしっかり練り込んでおくことが重要です。
企画や構成を作る際は、以下の順番で決めていきます。
- 企画(動画の目的、ターゲット、媒体、概要、伝えたいことなど)
- シナリオ(伝えること、伝え方、大まかな構成など)
- 構成(伝えることの順番など)
各項目の考え方や深堀の方法については、ぜひ以下の資料を参考にしてみてください。
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まとめ|IT企業の採用動画の制作なら「key MOVIE」に無料相談!
エンジニアをはじめとしたIT業界の職種は大変なイメージが多いですが、採用動画で魅力を発信することで人材確保を成功に近づけることができます。
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