動画構成・シナリオづくりが簡単にできるテンプレートを無料配布【Excel編集可能】初心者向けのフレームワークも解説
動画制作で最も重要なのはシナリオ・構成といった、「どのような動画を作るか」といった土台の部分です。この記事では、動画構成・シナリオの役割や必要性、作り方のコツを解説します。
また、この記事ではExcelで編集できるkey MOVIEオリジナルの無料テンプレートやフレームワーク(起承転結や6W1H、CAMS)を使った動画構成の考え方も紹介中です。初めての動画制作や動画構成づくりにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

小林 稜介|動画マーケティングコンサルタント
【資格】上級ウェブ解析士・JSPプロモーションプランナー
【得意分野】動画制作/WEBマーケティング/販促プロモーション
【経歴】
株式会社クレオ、株式会社デジタルアイデンティティと2社の代理店で、オフラインの販促プロモーションからクリエイティブ制作、WEBマーケティング全般まで、幅広いマーケティング施策を経験。2021年からkey MOVIEに動画マーケティングのコンサルタントとして参画。現在、広告や企業VP、採用、YouTubeチャンネルなど様々な動画の企画制作をしています。
Contents
動画構成・シナリオとは?
動画構成とは、動画全体の流れや展開を設計する「全体設計図」のことです。一方でシナリオは、登場人物の動き・セリフ・ナレーション・テロップなど、より細かい内容を記述した「詳細設計図」になります。
動画の構成やシナリオは、撮影前に必ず準備しておきたい重要な要素といえるでしょう。しっかりとした構成があることで、視聴者に伝えたいメッセージが明確になり、見る人を飽きさせない魅力的な動画を作ることができます。
動画構成・シナリオの役割
動画構成・シナリオは、視聴者に伝えたいメッセージを正しく届けるための「設計方針」です。構成で動画の方向性を固め、シナリオで表現方法を具体化することで、伝わりやすさが大きく向上します。
さらに、動画構成やシナリオを作ることで、制作の効率が大きく向上します。撮影前に展開が決まっているため、必要な素材や撮影場所を事前に把握でき、余計な手間や時間のロスを防ぐことができるでしょう。
動画構成に似ているものとしてコンテや台本もありますが、それぞれの特徴を記載します。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 構成・シナリオ | 動画を制作する際の流れやストーリーをまとめたもの |
| コンテ | 映画やテレビの撮影用の設計図のようなものであり、カットごとに詳細にシーンの説明や心情を記載したもの |
| 台本 | 映画やテレビなどにおいて出演者のセリフをまとめて記したもの |
| 香盤表(こうばんひょう) | 出演者の出番や役、登場時間や場面などを一覧で記した表であり、映画撮影や舞台において用いられる |
動画構成・シナリオの必要性
動画構成やシナリオは、効率的に動画制作を行うのに欠かせません。撮影現場で迷いを生じさせないためにも、最初に用意しておく必要があります。
次に、視聴者の立場に立って考えると、構成が練られていない動画は理解しづらく、途中で離脱してしまう可能性が高くなります。視聴者を引き付けるストーリー展開を作るためにも、構成やシナリオは必要不可欠な要素となります。
Excelで編集できる動画構成・シナリオの無料テンプレート【採用・YouTube動画用も】
基本的な動画構成・シナリオは、以下の4つの構成で作られています。
| 項目 | 中項目 | セリフ・ナレーション |
|---|---|---|
| オープニング | ・オープニング映像 ・挨拶 など | ・社名/サービス名 ・キャッチコピー など |
| 導入 | ・動画内容の背景 ・課題提示 など | ・最近、○○が話題になっていますよね ・○○にお悩みではないですか? など |
| 本題 | ・要点/ポイント ・詳細 ・例 など | ・機能①~、機能②~ ・ポイント①は○○、ポイント②は○○~ ・詳しく説明すると、、、 ・○○の例だと、、、 |
| エンディング | ・まとめ ・エンディング映像 など | ・今回のおさらいすると~ ・社名/サービス名 ・キャッチコピー など |
この基本の動画構成・シナリオを元に、動画の目的や企業の特徴にあわせて少しずつ細部を変えていきます。
key MOVIEでは、オリジナル構成・企画テンプレートを無料配布中しています。動画制作会社に相談する前にもっと具体的な動画制作テンプレートが欲しい人は、以下からダウンロードしてみてください。
無料配布中!
テーマ別で動画制作のコツやシナリオの考え方、事例などをチェックしたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
おすすめの関連記事
フレームワークを使う動画構成・シナリオの考え方
動画構成を考える際に、定番のフレームワークを活用すると、視聴者に伝わりやすい内容に整理できます。起承転結やCAMSなど、目的や動画の長さに応じて使い分けることで、効果的な動画が作れるようになりましょう。
起承転結のワイヤーフレームを使う動画構成・シナリオ
画制作における起承転結は、視聴者を惹きつけながら、ストーリー性のある動画(採用・サービスや商品紹介・工場紹介など)を作り出すための効果的な手法です。
4つの段階に分けて動画を構成することで、メリハリのある内容を作ることができます。
また、起承転結を使った動画構成は広告などアクションを促す動画に最適であり、YouTube広告、Instagram広告などに最適と言えるでしょう。
それぞれの段階で意識したいポイントを見ていきましょう。
- 起:導入・問題提起
- 承:情報提示・背景の説明
- 転:変化・気づき・解決策の提案
- 結:まとめ・行動喚起
短い動画でも起承転結を簡略化して入れることで、視聴者の感情移動を作りやすくなります。
6W1Hのワイヤーフレームを使う動画構成・シナリオ
起承転結のようなストーリー性のある構成を考えるのが難しい方は、まず6W1Hに沿って情報をまとめましょう。
- Who(誰が):主役・登場人物は誰か
- Whom(誰に):メインターゲットは誰か
- What(何を):動画のメインメッセージは何か
- Why(なぜ):動画を作る目的は何か
- Where(どこで):撮影場所はどこにするか
- When(いつ):いつの出来事の話なのか
- How(どのように届けるか):動画のスタイルは何か
6W1Hに沿って情報を整理すると構成の抜け漏れを防げるだけではなく、制作会社への共有がスムーズになります。その結果、撮影・編集の方向性が明確になるため、無駄なやり取りや工数を削減できます
CAMS(キャムズ)のワイヤーフレームを使う動画構成・シナリオ
商品PRや広告など販売促進を目的とした動画制作であれば、動画構成やシナリオではCAMS(キャムズ)と呼ばれるフレームワークを活用することをおすすめします。
CAMSとは、Content(コンテンツ)、Attention(注目)、Message(メッセージ)、Share(共有)の頭文字をとった構成法です。視聴者の行動心理に基づいた効果的な動画作りを実現できる手法となっています。
| C(CATCH) | 価値のある内容を届ける:視聴者にとって有益な情報や、エンターテインメント性の高い内容を提供することが重要です。 |
| A(APPEAL) | 注目を集める工夫をする:冒頭15秒で視聴者の興味を引くことが大切です。 |
| M(MOTIVATE) | 明確なメッセージを伝える:1つの動画で伝えたい核となるメッセージを明確にします。 |
| S(Suggest) | 共有したくなる要素を入れる:視聴者が他の人と共有したくなるような感動や驚きの要素を組み込みます。 |
紹介したフレームワークは、動画内容や目的に合わせて選ぶことが重要です。
どちらを選ぶべきか迷ってしまう、フレームワークをどのように動画構成へ落とし込めばいいのかお悩みの方は、無料でご相談ください。
オンライン面談で見積もり・納期の相談可能!
動画構成・シナリオの作り方とコツ
動画構成やシナリオを作る際は、視聴者に何を伝えたいのか、どんな行動を取ってほしいのかなど、目的をはっきりさせることが大切です。ターゲットとなる視聴者像を具体的にイメージしながら、伝えたい内容を整理していきましょう。
動画の目的や得たい結果を明確にする
動画構成やシナリオを作る前に、まず最も重要なのが目的の明確化です。視聴者に何を伝えたいのか、どんな行動を取ってもらいたいのかをしっかりと定めることで、効果的な構成を組み立てることができます。
目的を明確にする際は、以下の3つの要素を具体的に書き出すことをおすすめします。
- 動画を見た人に得てほしい情報や知識
- 視聴後に取ってほしい具体的な行動
- 動画を通じて与えたい印象や感情
たとえば料理動画であれば、「簡単な和食レシピを伝える」という漠然とした目的ではなく、「20代の一人暮らしの方に、15分で作れる肉じゃがのレシピを覚えてもらい、実際に作ってもらう。また、和食って意外と簡単だと感じてもらう」というように具体的に設定しましょう。
構成は誰が見てもわかるように具体的なイメージを記載する
動画構成やシナリオを作る時、誰が見ても理解できる具体的なイメージを記載することは、スムーズな制作進行の鍵となります。
まず、制作チーム全員が同じビジョンを持てるように、場面や演出のイメージを具体的に書き出すことが重要です。例えば「明るい雰囲気で」という曖昧な表現ではなく、「自然光が差し込む白壁のリビングで、観葉植物を背景に撮影」というように詳細に記述しましょう。
視聴者の反応や感情の変化も意識して記載すると良いでしょう。「このシーンで視聴者は驚きを感じる」「ここで共感を得られる」といった具合に、視聴者の心理的な動きも含めて構成を組み立てていきます。
投稿先から参考動画を見つける
効果の高い動画構成を考えるために、すでに成功している動画から学ぶことは非常に効果的な方法です。投稿を予定しているプラットフォームで、参考になりそうな動画をリサーチしてみましょう。
成功している動画を分析する際は、単に真似をするのではなく、なぜその構成が効果的なのかを深く理解することが大切です。視聴者の反応や、コメント欄での評価なども参考になる指標となります。
分析のポイントとして、以下の要素に注目してみましょう。
- オープニングの展開方法
- 場面転換のタイミング
- BGMや効果音の使い方
- テロップの入れ方や文字の見せ方
特に、自分と似たようなジャンルやテーマで人気の高いクリエイターの動画は、丁寧に研究する価値があります。視聴回数やエンゲージメント率が高い動画には、必ず視聴者を引きつける工夫が隠されているものです。
30秒動画や1分動画など短い動画の構成・シナリオを作る際のポイント
短い動画は視聴者の興味を引きつけ、メッセージを効果的に伝える必要があります。限られた時間で最大限の効果を出すために、的確な構成とシナリオ作りが重要です。
30秒や1分程度の短い動画では、1つのメッセージに焦点を絞ることがポイントになります。複数の内容を盛り込もうとすると、視聴者が混乱してしまう可能性があるためです。
短い動画の効果的な構成には、以下の3つの要素を意識すると良いでしょう。
- 冒頭3秒で視聴者の興味を引く
- メインメッセージを簡潔に伝える
- 印象的なエンディングで締める
特に冒頭の3秒は重要で、視聴者が続きを見たいと思える内容にする必要があります。たとえば、驚きのある数字を提示したり、視聴者の悩みに共感する問いかけを入れたりすると効果的です。
動画の構成・シナリオ作りによくある質問
まとめ|動画構成・シナリオ作りについては「key MOVIE」へ無料相談
動画構成・シナリオは、魅力的なコンテンツを作るための重要な土台となっています。
起承転結やCAMSといったフレームワークを活用すると、初心者でも分かりやすい動画構成を組み立てられます。特に、起承転結は日本人になじみ深い展開方法なので、取り入れやすいでしょう。
本記事で紹介したフレームワークやポイントを参考に、視聴者の目を引くような動画構成を作成してみましょう!
「どのような動画構成にしたらいいのか分からない」「理想の動画はあるけど、形にするのが難しい」などとお悩みの方は、企画・構成から動画制作に実績のあるkey MOVIEへご相談ください。
オンライン面談で見積もり・納期の相談可能!




