YouTubeの企業チャンネルの作り方【成功事例3選も紹介】
YouTubeは、いまや全世界の幅広い年代で利用されており、ユーザー数は2022年4月時点で約20億人にも上ります。
YouTubeはリーチできる層が非常に多いため、最近では一般ユーザーの利用だけでなく、企業が自社の商品やサービスのプロモーションを目的としてチャンネルを作るケースが非常に増えてきています。
しかし、YouTubeで企業チャンネルを作るには専門的な知識が必要になってくるため、「そもそも始め方がわからない」「具体的なポイントやコツが知りたい」「成功事例を知りたい」といった悩みを抱えている企業担当者も多いのではないでしょうか?
そこで、本記事では、動画・映像制作サービスの「key MOVIE」を営んでいる弊社が、YouTubeにおける企業チャンネルの作り方や、効果を出すためのポイントなどを解説します。
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Contents
YouTubeは、インターネット上でユーザーがアップロードした動画を共有することができるプラットフォームです。
動画を共有できるプラットフォームはYouTube以外にも数多く存在しますが、その中でもYouTubeは世界で最もユーザー数が多く、全世界で約20億人(2022年4月時点)、日本では約6,900万人(2021年5月時点)のユーザーが利用しています。
また、ユーザーの年齢層も幅広く、令和3年度の総務省の調査によると、10代〜40代で9割以上、50代のユーザーで8割以上、60代のユーザーでも6割以上のユーザーがYouTubeを利用しており、年代によるユーザー数の差が少ないのが特徴です。
(引用元:https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html)
さらに、YouTubeはスマートフォンやPCだけでなく、インターネットに接続されたテレビ(コネクテッドテレビ)でも閲覧できるため、多くのユーザーの生活に溶け込みやすいプラットフォームであることも、大きな特徴といえます。
YouTubeで企業チャンネルを運営することで具体的に以下のようなメリットがあります。
- 幅広い世代のユーザーにアプローチできる
- 検索結果からの流入が期待できる
- 企業の商品・理解が深められる
それぞれ、詳しく解説します。
幅広い世代のユーザーにアプローチができる
冒頭で説明した通り、YouTubeはユーザーの年齢層が幅広いため、より多くのユーザーに企業チャンネルの存在を知ってもらうことができます。
また、YouTubeはコネクテッドテレビでも閲覧することができるので、今までテレビで情報収集をしていたような世代にも受け入れられやすいというメリットがあります。
検索結果からの流入が期待できる
ひと昔前は、検索エンジンでキーワード検索を行った場合、上位に表示されるのはブログ記事のみでしたが、最近ではYouTube動画が上位表示されるのをよく目にすると思います。
動画コンテンツは、テキストによる情報だけでなく、音声・動きによる情報も得られるため、ユーザーの悩みを解決するためのコンテンツとして優れています。
動画コンテンツの中でも、ユーザー数が多く、視聴される機会の多いYouTubeに投稿されているコンテンツは、検索結果の上位に表示されやすいため、YouTube上での検索の他に、検索エンジンでの検索結果からの流入が期待できます。
企業の商品・サービスの理解を深められる
従来、ユーザーに企業の商品・サービスについて理解してもらうための手法は、テキスト資料を活用するケースが多かったと思います。
動画コンテンツは、従来のテキスト資料だけでは伝えることができなかった音声・動きなどの情報を伝えることができるため、商品・サービスの理解を深めることができます。
従来はうまく伝えることができなかった商品・サービスの利点を分かりやすく解説することができ、商品・サービスに興味を持ってくれるユーザーの増加に繋がります。
その中でもYouTubeは、幅広い年代のユーザーにそのような動画コンテンツを提供できるため、企業にとっても非常に優れた動画配信プラットフォームであると言えます。
では、ここからは企業チャンネルの作り方をお伝えします。
個人でチャンネルを作成する場合も、企業チャンネルを作成する場合も、基本的に作成の手順は同じです。
具体的には、以下のような流れになります。
- 企業のGoogleアカウントを作ってYouTubeにログインする
- YouTubeチャンネルを開設する
- ブランディングを設定する
- 動画をアップロードする
それぞれ、詳しく解説します。
企業のGoogleアカウントを作ってYouTubeにログインする
事前に企業用にGoogleアカウントを作成し、Googleアカウントにログインした状態でYouTubeの公式サイト(https://www.youtube.com/?ie=U&hl=ja&tab=s1&gl=JP)にアクセスします。
YouTubeチャンネルを開設する
YouTube公式サイトにアクセスしたら、右上のアカウントアイコンをクリックしたあと、「チャンネルを作成」をクリックします。
「画像をアップロード」をクリックし、好きな画像をアップロードします。画像は後からでも変更可能です。
次に、「名前」をクリックし、YouTubeのチャンネル名を自由に入力します。チャンネル名は後からでも変更可能です。
ブランディングを設定する
次に、チャンネルの基本情報(ブランディング)を設定します。
「チャンネルのカスタマイズ」→「ブランディング」→「基本情報」の順にクリックし、次の情報を入力していきます。
プロフィール画像は、チャンネル名の横などに表示される画像です。また、コメント欄にコメントをした際にも表示されます。
説明は、自身のチャンネルがどんな内容のコンテンツを配信しているのかを視聴者に説明するための文章を入力します。
企業のWebサイトのURLや、自社の商品を購入できるサイトのURLなどを入力します。
お問合せ先として、メールアドレスを入力しましょう。
動画をアップロードする
作成したチャンネル内で、右上にある「作成」→「動画をアップロード」をクリックします。
その後、画面に沿ってタイトル・説明・サムネイルなどの詳細情報を入力していきます。
詳細情報の入力が完了したら、公開設定を行います。企業チャンネルの場合、多くのユーザーに情報を知ってもらうことを目的としているので、基本的には「公開」に設定するケースがほとんどだと思いますが、検索の対象外としURLを知っているユーザーのみに公開する「限定公開」という設定も可能です。
YouTubeの企業チャンネルを運営して、効率的に結果を出すには、意識するべきポイントがいくつかあります。
このポイントを抑えた上でYouTubeチャンネルを運営しないと、思うように結果が出ず、無駄にリソースを割いてしまう可能性があります。
具体的には、以下の4つのポイントを意識しましょう。
- YouTube運営の目的・ターゲットを明確にする
- 検索キーワードを意識してコンテンツを制作する
- サムネイル・タイトル・概要欄を充実させる
- アナリティクスデータを活用してPDCAを繰り返す
それぞれ、具体的に解説します。
YouTube運営の目的・ターゲットを明確にする
まずは、YouTubeを運営する目的とターゲットを明確にしましょう。
YouTubeで企業チャンネルを運営する最終的な目的は、ユーザーに商品・サービスを購入してもらい、利益を得ることであるケースがほとんどだと思います。
しかし、YouTubeを運営して効率的に結果を得るには、目的をさらに細分化する必要があります。
その理由は、商品・サービスを購入してもらえない理由が、「商品・サービスが認知されていないからなのか?」「商品・サービスは十分に認知されているが、購入に至っていないのか?」のどちらかによって、取るべき対策が異なるからです。
このように、目的を明確にすることによって、アナリティクスデータを見ながら動画を改善していくプロセスが、圧倒的に進めやすくなります。
検索キーワードを意識してコンテンツを制作する
前半でもお話しした通り、YouTubeチャンネルの動画コンテンツは、検索エンジンでの検索結果からの流入が期待できます。
そのため、動画を制作する前に、具体的にどういった検索キーワードからの流入を狙うのか、あらかじめ検討しておきましょう。
検索キーワードは、具体的には以下のような流れで選定しましょう。
- 「ラッコキーワード」などを使用して、制作する動画コンテンツに関連しそうな検索キーワードを洗い出す。
- 洗い出したキーワードについて、「Ubersuggest」や「ahrefs」などのツールを使用して検索ボリュームを調べる。
- 検索ボリュームが多く、動画コンテンツの内容と関連性の高いキーワードを選択する。
このような流れで、狙った検索キーワードを元に動画コンテンツを制作することにより、ユーザーの悩みを解決するコンテンツ作りに繋がるため、検索エンジンの上位に表示されやすくなります。
サムネイル・タイトル・概要欄を充実させる
そして非常に重要なのが、サムネイル・タイトル・概要欄を充実させることです。
せっかく良い動画コンテンツを制作できていたとしても、サムネイルが魅力的でないと、ユーザーはクリックして動画を再生してくれません。
また、タイトルや概要欄に動画コンテンツに関する説明がなければ、検索エンジンが何の動画なのかを読み取ることができないため、検索結果の上位に表示されにくくなります。
タイトルや概要欄で、適切に動画コンテンツの内容を説明できていれば、ユーザーは安心して動画を見続けることができ、動画の視聴時間が長くなるため、結果的にGoogleに良い動画コンテンツと判断してもらうことができます。
アナリティクスデータを活用してPDCAを繰り返す
YouTubeアナリティクスでは、自身が運営しているYouTubeチャンネルに関する様々な分析データを得ることができます。
例えば、以下のようなデータが得られます。
- インプレッション
- サムネイルクリック率
- 視聴者維持率
- 視聴者の年齢・性別・地域
これ以外にも、様々な細かいデータを得ることができるため、上手く活用して動画の改善を行っていきます。
例えば、インプレッションが多いのにサムネイルクリック率が悪い場合には、サムネイルやタイトルを改善する必要がありますし、サムネイルクリック率が良いのに視聴者維持率が悪い場合には、動画コンテンツの中身を改善する必要があります。
このように、YouTubeアナリティクスデータを活用して、PDCAを繰り返すことにより、目的の達成を目指しましょう。
事例①:マクドナルド公式(McDonald’s)
大手ファーストチェーン店であるマクドナルドの公式YouTubeチャンネルです。
商品のテレビCMだけでなく、バイトインタビューやドナルドによる防犯教室、商品のドリンクカップや袋を用いた工作動画など、多岐に渡った動画コンテンツを配信しています。
幅広いターゲット層にアプローチしており、YouTubeのメリットを最大限に利用しています。
事例②:L’OPERAIOぶっちゃけファクトリー
輸入中古車販売及びメンテナンス店のロペライオが運営するYouTubeチャンネルです。
この企業は、目的別に2つのチャンネルを運営しています。今回ご紹介する「L’OPERAIOぶっちゃけファクトリー」では、輸入車の整備に関するコンテンツをあげており、最終的に自社が運営する認定整備工場のURLへ誘導しています。
もう一方の「L’OPERAIO SHOPPING CHANNEL」では、輸入車の在庫ラインナップを紹介する動画コンテンツをあげており、最終的に輸入中古車販売店のURLへ誘導しています。
このように、チャンネルを設計する段階で最終的な目的をしっかりと考えた上で運営されているので、どのような動画コンテンツを制作すれば良いか、非常に分かりやすいチャンネルとなっています。
事例③:LIPPS HAIR TV【美容室LIPPS 〈リップス〉】
美容院LIPPSのYouTubeチャンネルです。
髪型別のワックスの付け方や、ドライヤーの当て方など、ユーザーの悩み解決を意識した動画コンテンツになっているため、検索キーワードでの流入が見込めるチャンネルになっています。
概要欄から美容院LIPPSの予約ができるようになっており、目的達成のための導線もしっかりしているため、非常に参考になるチャンネルです。
企業がYouTubeチャンネルを運営することによって、幅広い世代のユーザーにアプローチすることができ、企業の商品・理解を深めることができるというメリットがあります。
企業がYouTubeチャンネルを作るには、あらかじめチャンネルの目的を明確にし、運営しながらYouTubeアナリティクスデータを活用して、PDCAサイクルを回し続ける必要があります。
社内のリソースのみでのYouTubeチャンネルの運用が難しい場合は、動画制作会社と相談しながら進めるのもおすすめです。
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