社員密着動画の最新事例やメリット・採用動画を作るコツまで解説

更新日 2024.12.28

採用動画の中でも近年トレンドとして人気なのが社員の一日を撮影した「社員密着動画(社員密着ムービー)」です。

社員密着タイプの採用動画は、実際に働く社員の方の業務内容や生活リズムなどがダイレクトで伝わるので、会社に興味を持ってもらえるだけではなく、入社後のギャップを感じにくくさせるなどのメリットがあります。

この記事では、社員密着動画の特徴や最新事例、作り方のコツ、費用相場まで徹底解説します。

「社員密着動画を作りたいけど、何からすればいいのか分からない」「どんな動画を撮影すればいいのか分からない」などでお悩みの方は、採用動画の作成に豊富な実績を持つkey MOVIEにご相談ください。

オンライン面談で見積もり・納期の相談可能!

採用動画のトレンドでもある「社員密着動画(ムービー)」とは?

社員密着動画は、実際に働いている社員の1日の業務の様子や、社内の雰囲気を密着取材して制作する採用向けの動画コンテンツです。入社を検討している求職者に、等身大の社員の姿を通じて会社の魅力を伝えることができます。

近年では採用市場における動画活用が活発化しており、特に若手社員の生の声や実際の仕事風景を見せる社員密着動画は、リアルな職場の雰囲気を伝えられる手法として注目を集めているのです。Z世代を中心とした若年層の採用では、動画によるコミュニケーションが効果的とされています。

社員密着動画(ムービー)の特徴

社員密着動画には、一般的な採用動画とは異なる独自の特徴があります。主な特徴を4つご紹介しましょう。

1つ目は、実際の業務風景を臨場感たっぷりに撮影できることです。カメラが1日中社員に寄り添って撮影することで、朝の出社から夕方までのリアルな仕事の様子を余すことなく記録できます。

2つ目は、自然な表情や会話が映像に収められるという点でしょう。通常のインタビュー形式と違い、業務中の何気ないやり取りや表情が自然に撮影できるため、視聴者に等身大の社員像を伝えることができます。

3つ目の特徴として、社内の雰囲気や人間関係が伝わりやすいことが挙げられます。社員同士のコミュニケーションや、先輩・後輩の関係性、職場の空気感など、言葉では表現しづらい要素を映像で表現できるのです。

そして4つ目は、1日の業務の流れを時系列で分かりやすく表現できるということです。具体的な仕事内容や1日のスケジュールを、視聴者が追体験できる形で伝えられます。

社員密着動画のメリット・デメリット

社員密着動画には、採用活動において大きなメリットがある一方で、いくつかの課題も存在します。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

最大のメリットは、リアルな職場の雰囲気を伝えられることです。実際の業務風景や社員同士のコミュニケーションを通じて、会社の文化や価値観を視覚的に表現できます。

また、就活生の共感を得やすいという特徴もあります。特に若手社員に密着することで、就活生は自分の将来像を具体的にイメージしやすくなるでしょう。

一方で、以下のようなデメリットにも注意が必要です。

  • 撮影による業務への影響が避けられない
  • プライバシーや機密情報の管理が必要
  • 撮影対象となる社員の心理的負担が大きい

特に社員のプライバシーには十分な配慮が必要です。カメラを向けられることで緊張してしまい、普段の自然な姿を撮影できないケースも少なくありません。

また、1日がかりの撮影となるため、通常業務への支障が出る可能性があります。特に対面での打ち合わせや、機密情報を扱う業務の撮影には制限がかかることもあるでしょう。

社員密着タイプの採用動画事例

数多くの採用動画の制作をおこない、また更に多くの世の中の採用動画を見てきたkey MOVIEが、様々なジャンルの「社員密着タイプの採用動画」を紹介していきます。

【電気機器・設計開発】リコーの社員密着動画

レーザープリンターや、ファクシミリといった、事務機器や光学機器を取り扱うことで有名な企業であるリコーの社員密着動画です。

採用動画ではありますが、タイトルにある通り、社員に密着して、若手の社員はどんな仕事に取り組んでいるのか、フィーチャーした内容になっています。

かなり、詳細に1日を追っていき「どんな開発に携わっているのか」「どんなルーティンで仕事のリズムを作っているのか」「どんな施設で働いているのか」がわかるようになっています。

また、それにともなって、リコーがどんな企業なのか、どんな設備があるのか、どんな仕事があるのかが、動画を見るだけでわかるよう、時折、ナレーションや他社員へのインタビューを交えつつ解説。

実際にテレビ番組で流しても遜色がないような、ハイクオリティな動画に仕上げています。

採用動画としては10分越えと、時間は長いですが、字幕や編集による見やすさとわかりやすさ、社員の思いが伝わる構成で、長く感じさせない「魅せ方」が詰まった良い動画です。

【海運・陸上事務職】商船三井の社員密着動画

東証プライムに上場している、日本きっての大手海運会社「商船三井(MOL)」の若手社員密着動画です。

カメラマンの声も動画に入り、カメラマンと会話している様子も動画の構成に取り入れているのが特徴です。

若手女性社員の1日の仕事を、かなり細かく時間帯を分けて、何をしているのかがわかるように、実際の業務の様子を映像に乗せ、その後、本人に何をしていたのかを口頭で説明するという流れで動画を統一。テンポよく動画が進行しているのが、この動画のポイントです。

また、実際に英語でコミュニケーションをとっている様子も流し、どんな人材を求めているのか(今回の場合は英語でのコミュニケーション、また英語の読解力が必要)もわかるような動画になっています。

【大手百貨店・バイヤー】阪急阪神百貨店の社員密着動画

特に関西圏では圧倒的な知名度を誇り、全国的にも大手百貨店と知られる「阪急百貨店」や「阪神百貨店」を運営する阪急阪神百貨店の、社員の1日に密着した動画です。

ファッション系のバイヤーを担当している若手社員にインタビューしつつ、実際の仕事の様子を流しています。

入社後のキャリアも1年ごとに細かく聞き出し、この仕事をするとどのようなキャリアプランを描けるのか。どんな仕事に携われるのかがわかるのが、この動画の大きな特徴になっています。

また、どんな人物像を求めているかが動画で伝わるように、働くうえで大切にしているポイントもインタビューで語り、ミスマッチを防ぐような工夫もされている密着動画です。

ファッション業界のため、動画の構成や編集自体もかっこいいものになっています。

かっこいい採用動画の事例は下記も参考にしてください。

【ペイントディーラー・新入社員】モリエンの社員密着動画

神戸市を拠点に活動している、大正8年創業の老舗ペイントディーラー、モリエンの社員密着動画です。

ペイントディーラーと聞くと、ピンとこない方も多いかもしれませんが、塗装のためのペンキやワックスを取り扱っている会社で、一般客や塗装業の企業へ販売、配達をしています。

若手社員の男女2人に密着し、どんな仕事をしているのか、どんなタイミングでどんな仕事をしているのか、実際にお客様先を訪れている様子や、作業をしている様子を流して解説する構成。

そこに先輩社員の様子も組みこみ、どんな先輩たちがいるのか、他にはどんな業務があるのかを端的に伝えられているのも、この動画の良いところでしょう。

また、動画時間が3分と社員動画の中では短めであり、最後まで見てもらいやすい尺に収めているのも1つの工夫です。

【メガネチェーン・クリエーター】JINSの社員密着動画

日本を代表する大手メガネチェーン「J!NS」として、海外にも進出している株式会社ジンズのクリエーターに密着した動画です。

1日の流れを、開店準備から密着し、どんな流れで仕事するのか、実際にどんな接客をしているのか、どのようにして要望取りの眼鏡を作るのかなどが伝わるようになっています。

一人ひとりにあったメガネを作るクリエーターとして、どんなことがモチベーションになっているのかをインタビューしており、やりがいや、風通しがよく働きやすい環境が整っていることをアピール。

これに加え「店舗スタッフ」「店舗接客」という往来の接客業でではなく、あくまでお客様に最適な眼鏡を作るプロとして「クリエーター」という役職名を使い、若手の人材に興味を持ってもらえるような工夫がされています。

【人材派遣・営業】キャリアリンクの社員密着動画

東証プライム上場の大手人材派遣会社、キャリアリンクの社員密着動画です。

多くの密着動画では、若手社員に出演してもらうケースが多いですが、キャリアリンクの動画では入社7年目の課長という、会社としては中堅のメンバーへ密着。

この会社で結果を残すことでどんな仕事をすることになるのか、どんなキャリアプランを描けるのかをアピールする動画の構成になっているので、今までの動画とはまた違った雰囲気の社員密着動画になっていると感じるのではないでしょうか。

人との関係性を取り持つ「マネジメント」のやりがいが伝わる良い動画例といえます。

また、こちらの採用動画は密着しつつ、要所で社員インタビューも入れており、メッセージ性が強くなっています。

採用動画の社員インタビューは下記記事も参考にしてください。

【専門商社・工場長】タイセイの社員密着動画

タイセイの社員密着ドキュメンタリー動画です。

従業員へのインタビューを交えた密着動画ですが、他の動画のテイストとは違い、従業員の挫折やネガティブな発言からスタートする構成となっています。

「学生時代は自分があまり好きではなかった」「夢も目標、将来の展望もない」「大学中退でアルバイトで入社」といった、赤裸々な過去をどんどん開示、そこから工場長へなって家族と一戸建てに暮らし、幸せを手に入れたというサクセスストーリーに結び付け、どんな人でも成り上がれるというようなイメージをつける工夫がされています。

また、工場内で生き生きと働く様子を映像として流すことで「きつい」というイメージを、払しょくするような明るく前向きなイメージを演出しているのが特徴です。

採用に効果的な社員密着動画を作るコツ

採用効果の高い社員密着動画を作るには、まず視聴者となる就活生の立場に立って、知りたい情報を盛り込むことが大切になってきます。具体的な業務内容や職場の雰囲気、社員の生の声など、等身大の姿を見せることで共感を得やすい内容を意識しましょう。

ターゲット目線で動画構成を考える

社員密着動画を制作する際は、ターゲットとなる就活生の視点に立って構成を作成することが重要です。就活生が知りたい情報を的確に盛り込むことで、より効果的な採用動画になっていきます。

その理由は、就活生が企業選びで重視するポイントは年々変化しており、特にZ世代は「リアルな職場の雰囲気」や「実際の仕事内容」に強い関心を持っているからです。社員密着動画では、こうした就活生のニーズに応える必要があります。

採用向けの会社のアピールポイントを明確にしておく

社員密着動画を通じて会社の魅力を効果的に伝えるには、アピールポイントを事前に整理しておくことが大切です。

まずは御社ならではの強みを明確にし、それを社員密着動画でどのように表現するか検討していきましょう。「仕事のやりがい」「職場の雰囲気」「福利厚生」など、複数の視点から会社の特徴を洗い出してみてください。

特に若手社員の成長機会や活躍できる環境は、就活生の関心が高いポイントです。例えば、充実した研修制度や先輩社員からの手厚いサポート体制があれば、それらを具体的に紹介することで安心感を与えられます。

実際にどのように採用動画の企画を作ればいいのかについては、以下の資料も併せてご覧ください。採用での動画活用方法も紹介中です。

採用動画に役立つ資料を
無料配布中!
採用動画資料

採用動画の構成・企画や作り方のコツを紹介!

このような人におすすめ!
・採用活動に動画を活用したいけど、何からすればいいのか分からない
・かっこいい会社説明動画を作りたい
・YouTubeで採用活動を成功させたい など

資料を無料ダウンロードする

社員密着動画の制作にかかる期間と費用相場

社員密着動画の制作にあたっては、企画から撮影、編集まで一連の工程を経る必要があるため、スケジュールと予算の確保が重要になってきます。制作期間や費用は、動画の長さや撮影内容、クオリティによって大きく変動しますが、一般的な相場感を把握しておくと安心です。

社員密着動画の制作にかかる期間

社員密着動画の制作期間は、一般的に企画から完成まで2〜3カ月程度を見込む必要があります。規模や内容によって変動しますが、余裕を持って準備することをおすすめします。

具体的な制作工程と期間の目安は以下の通りです。

  • 企画立案・打ち合わせ:2〜3週間
  • 撮影準備・スケジュール調整:2週間
  • 撮影:1〜2日
  • 編集作業・修正:3〜4週間

急いで制作を進めると、社員密着動画の質が低下してしまう可能性があります。採用活動の重要なツールとなるため、十分な時間をかけて丁寧に制作することをお勧めします。

社員密着動画の制作にかかる費用相場

社員密着動画の制作費用は、一般的に10万円から100万円程度と幅広い価格帯があります。

動画制作会社に依頼する場合、以下の要素によって費用が変動していきます。

  • 動画の尺(長さ)
  • 撮影日数と場所の数
  • 出演者の人数
  • 編集のクオリティ
  • ナレーションやBGMの有無

一般的な3分程度の社員密着動画であれば、10万円から30万円程度が相場となっています。これには企画費、撮影費、編集費などの基本的な制作費用が含まれます。

社員密着動画の制作工程を分割し、一部を自社で行うことでこの費用は賄うことができます。
少しでも費用を抑えたい場合は社内のリソースを有効活用しましょう。

一目で動画制作の費用相場がわかる
無料資料を配布中!
料金相場

動画制作にかかる費用相場を動画内容ごとに詳しく解説!

このような人におすすめ!
・相談前に費用相場を知りたい
・動画制作の費用相場を知りたい
・社内で動画制作の費用感を共有したい など

資料を無料ダウンロードする

社員密着動画を制作する際の注意点

社員密着動画の制作では、撮影前の準備から完成後の活用まで、いくつかの重要な注意点があります。

特に気をつけたいのは、出演する社員への配慮と個人情報の取り扱いです。社員のプライバシーを守りながら、自然な表情や雰囲気を引き出すことが大切になってきます。

まず、撮影する社員には事前に十分な説明を行い、同意を得る必要があります。撮影内容や公開範囲、活用方法などをしっかりと伝えましょう。また、撮影中は業務の支障にならないよう配慮が必要です。

次に、映像に映り込む情報にも注意を払いましょう。デスク上の書類やパソコンの画面、社内の機密情報などが映り込まないように気を付けます。また、BGMや効果音を使用する際は、著作権の確認も忘れずに行ってください。

最後に、制作した社員密着動画は、必ず法務部門やコンプライアンス担当者のチェックを受けることをおすすめします。問題のない内容であることを確認したうえで、公開するようにしてください。

まとめ

今回は社員密着動画について、その特徴から制作方法、費用まで幅広く見てきました。採用活動において社員密着動画は、リアルな職場の雰囲気や社員の生の声を伝えられる効果的なツールといえるでしょう。

特に印象的なのは、社員密着動画には採用のミスマッチを防ぐ効果があるという点です。等身大の社員の姿を見せることで、入社後のギャップを減らすことができます。

「社員密着動画を作りたいけど、何からすればいいのか分からない」「どんな動画を撮影すればいいのか分からない」などでお悩みの方は、採用動画の作成に豊富な実績を持つkey MOVIEにご相談ください。

オンライン面談で見積もり・納期の相談可能!

この記事の監修者
key MOVIE

「ビジネスの成果につながる」に、こだわる動画マーケティングサービスです。媒体や目的から逆算した広告動画の制作やYouTubeチャンネルの運営などをおこなっています。

Key MOVIE

動画・映像制作サービス
『key MOVIE』とは

key MOVIEは、マーケティング成果の出る動画・映像を低予算で制作します。 全国の豊富なフリーランスクリエイターを案件毎にアサインすることで、様々なジャンルの動画を低単価で制作しています。 また、マーケターがプランニング・ディレクションをおこなうことで、マーケティング目的にしっかりと効く効果的な動画制作をおこないます。

動画制作費の相場紹介資料

費用感のわかりずらい動画制作の費用相場を紹介しています。

お問い合わせはこちら