広告を制作するときに、どんな動画の種類を作るか考えると思います。
動画の種類には、大きく分けて「実写動画」「アニメーション動画」の2種類に分類されますが、アニメーションと言われるとドラえもんやクレヨンしんちゃんなどの「テレビ番組のアニメ」の印象が強いではないでしょうか。
ですが、アニメーション動画の種類は多岐にわたり、それぞれメリットが違います。
今回は、動画制作会社であるKEY-MOVIEが、そんなアニメーション動画の特徴、メリット、活用方法まで網羅的にご紹介します。
また、アニメーション動画等を含む、ジャンル毎の動画制作相場が気になる方は以下より無料で資料をご覧ください。
Contents
まず、そもそもアニメーション動画とは何でしょうか。
アニメーション動画とは、文字や記号、イラストや3DCGなどに動きを持たせた動画のことです。
よく勘違いされがちですが、アニメーションは実写も含まれます。
実写の写真を何枚も撮影して、動いているかのように見せるコマ送り動画もアニメーション動画に分類されるので「実写動画」と「アニメーション動画」の垣根は実は曖昧な部分があります。
本記事では、アニメーション動画を「文字、記号、イラスト、CGグラフィック」を中心に制作されている動画を、アニメーション動画として定義付けて解説しています。
アニメーション動画の特徴
一番の特徴は「情報がわかりやすく、伝わりやすい」ということです。
人や風景、街並みなどの現実に存在するものをカメラで映像に収めた実写動画は、商品やサービスのビジュアルや雰囲気などをダイレクトに伝えられるメリットがありますが、実在しないものを表現する術がありません。
ですが、アニメーション動画では実在しないものの表現できる分、表現の幅が広いため、情報量が実写動画より多いです。
イラストの絵柄、文字やイラストの動き方、構成なども自由に組み合わせることができ、実体のないサービスの説明などに非常に適しています。

アニメーション動画のメリットは以下の2つです。
- 実在しないイメージを表現することができる
- 比較的安価に制作することができる
それぞれ解説します。
実在しないイメージを表現することができる
アニメーション動画なら、実写では実現できない「実在しないイメージ」を表現できます。
「大規模な爆発シーン」
「本来なら走れないところを走る車」
「宇宙人などのような未来人」
など、本来なら制作のしようが無い映像も、アニメーション動画なら制作が可能です。
アニメーションで表現することでカットインの方法や、場面転換を人の目を引くような演出にすることもできます。
比較的安価に制作することができる
通常の動画の相場は、1本でおよそ30~200万円程度と大きく幅があります。
動画の種類により大きく異なり、相場は以下の通りです。
動画の種類 | 制作費 |
アニメーション動画 | 30~100万円 |
実写動画 | 50~150万円 |
3DCG動画 | 100~200万円 |
動画は金額が以下の3つで決まります。
- 企画・構成/ディレクション費
- 撮影・制作費
- 編集費
アニメーション動画であれば企画・構成費や編集費の割合が大きいですが、アニメーションは比較的安く作りやすいです。
理由としては
- フリー素材を利用できる
- テンプレート化しやすい
この2点から、安価な制作を可能にしやすい条件がそろっているからです。
ただし、尺が長くなるほど、複雑な表現をすればするほど金額は高くなってしまいます。
動画制作の費用についてはこちらの記事でも解説しているので参考にしてみてください。

修正・調整・再編集がしやすい
実写撮影では細かな修正が効きません。
- 登場人物を変更/消去
- 背景の変更/調整
などといった修正は編集では対応しきれません。
そのためドラマや映画では何度も撮影をし直して、納得のいく映像にしています。もし、撮影後納得がいかなかった場合「撮り直し」となり、時間や費用もかさんでしまいます。
修正版のために再撮影となると、キャストやスタジオのスケジュール調整からやり直しになります。屋外撮影なら天気も考慮に入れなければならず、大きな変更になると、負担も相応に大きくなります。
ですが、アニメーション動画なら動画編集ソフトの中で動きが完結しているため「ここをこうしたい」という後からの調整が容易です。
安く作れて、利便性もあるアニメーション動画ですが、もちろんデメリットがあり、実写には実写にしかないメリットがあります。
そのメリットは以下の2つです。
- リアリティーが無く信頼感を醸成しにくい
- 独創性・オリジナリティが低くなりやすい
それぞれ順番に解説します。
リアリティーが無く信頼感を醸成しにくい
アニメーション動画は、非現実的な表現ができる分、リアリティがありません。
そのため、共感や信頼感を演出したい時には向いていません。感情移入して自分ごとのように感じてもらうには、ストーリー風にするなどの工夫を凝らす必要があります。
独創性・オリジナリティが低くなりやすい
無料素材を利用して、テンプレート化しやすいのがメリットと紹介しましたが、それは誰でも同じ素材を使ったり、過去に制作した動画で私用した素材を使いまわすことができてしまうということです。
そうなると、工夫して制作しないとオリジナリティが低くなってしまいがちです。
工夫して制作しないと
「これどこかで見たことがあるな」
「別の動画でこのBGM聞いたことある」
「同じ制作ツールで作られているな」
とマンネリで悪いイメージが残ってしまうというリスクがあります。
内容が抽象的になりやすく、具体的なイメージが伝わりにくい
「映したいものをそのまま撮影している」という実写映像比べ、アニメーション動画は抽象度が高くなります。
例えば、人物の人柄、普段の生活や仕事の様子など、人物にフォーカスした動画や、美しい景色を映すなどの表現は実写映像の方が向いています。
アニメーション動画には、さまざまな種類があります。
アニメーション表現を組み合わせたり、記載していない目的別動画にてその表現を使用することもあります。
主にアニメーションは以下の2つのカテゴリーに分類されます。
2Dアニメーション
2Dアニメーションは、物体やキャラクターが二次元空間に作られているアニメーションです。
奥行きはなく、縦幅と横幅のみで表現しています。古くから存在する、非実写映像の元祖です。よくテレビ番組で放映されている「アニメ」と言われるものは、この2Dアニメーションに分類されます。
3Dアニメーション
3Dアニメーションとは、3Dモデリングツールを使用して制作されているアニメーション動画です。
奥行のあるキャラクターデザインで、より2Dよりもさらに表現の幅が広くなっています。リアルで派手な演出も可能な反面、制作の難易度が高く、かかるコストも高いです。
CGアニメーション
別名:デジタルアニメと言われています。
CGはコンピューターグラフィックの略で、パソコンで原画を作画し、そのデータを編集してスムーズな動きの動画を完成させる方法です。
コンピュータを使用して作るアニメーションのことで、デジタル化が進んでいる現代では明確な違いがあいまいになりつつあります。
イラストアニメーション
パラパラ漫画の要領で、細かく動きのあるイラストを何枚も使用してキャラクターや背景を動かしているアニメーション動画です。
今回は便宜上「2Dアニメーション」と「3Dアニメーション」というカテゴリーで分けていますが、「アニメ」といえばこのイラストアニメーションというイメージが強いでしょう。
誰しもが幼いころからテレビや映画で馴染みのあるアニメーションでなので、幅広い層から支持を得やすいのが特長です。
ストーリー性が強い内容に仕上げることが出来るため、視聴者の感情移入を狙うことができます。
ホワイトボード・アニメーション
ホワイトボードアニメーションとは手書き風アニメーションで、伝えにくいサービスをわかりやすく伝えることができる手法です。
主に実際にホワイトボードに書いている様子を早送りで流している手書きタイプと、ツールを利用して制作するものの2種類があります。
元々はアメリカで流行っていたものですが、後述する「VYOND」などの普及により、日本国内でも、YouTuberの本紹介動画、YouTube広告に活用されています。
ストップモーション・アニメ
ストップモーション・アニメーションは、静止している物体を少しずつ動かし、その都度カメラで撮影。
あたかも、それが連続して動いているかのように見せるアニメ手法です。通称:コマ撮りと呼ばれています。
アニメという名前がついていますが、静止しているものを撮影しているため、実写映像が基本のジャンルです。
モーショングラフィックス
モーショングラフィックスとは、動きを加えたイラストや、実写やテキストを組み合わせた映像のことを指します。
店頭や街角に流れるデジタルサイネージ動画・YouTubeをはじめとするSNSの広告など、広告動画で一番使われている手法と言えるでしょう。
伝えたいメッセージによって、イラストやデザインを考え、文字と組み合わせ、エフェクトや動きなどの演出を加えて動画を作成していきます。
映像制作ツールを使い、制作・加工・編集できるため、PC1台あれば完結できるため個人でも制作がしやすいのがメリットです。
タイポグラフィ・アニメーション
タイポグラフィ・アニメーションは、別名でキネティックタイポグラフィーとも呼ばれる、文字を動かして情報を伝えるアニメーションです。
先述したモーショングラフィックスの一種なのですが、モーショングラフィックスよりも画像や図形の要素が少なく、テキスト中心で構成されている映像をさします。
伝えたい言葉とBGMやSEなどの効果がより際立つアニメになっており、心に訴えかけることに重きを置いた手法と言えます。
インフォグラフィック
インフォグラフィックとは、データや情報などをわかりやすく視覚的に表現するアニメーションです。
情報を簡潔にわかりやすく説明したい時によく使われる手法で、ダイアグラム、グラフ、フローチャート、地図など、数字とイラストを組み合わせて制作されています。
観光地のデジタルサイネージなどに表示される広告にも最適です。
アニメーション動画の種類について解説しました。
一言でアニメーションと言ってもかなり多岐にわたるということが伝わったのではないでしょうか。
それでは、アニメーション動画はどんな活用方法があるのかを解説します。
業務のマニュアルを文面で用意すると、かなり読みづらくわかりづらいです。
そんな時は動画でマニュアルを作成しましょう。
動画は短い時間で情報量が多いため、業務の効率化を図ることができます。
動画は情報量の多さや、見る人に強く印象に残るメリットがあります。
まずサイトへの流入を目指し、広告動画を作成しましょう。
「この商品気になる」
「これ欲しい」
と思ってもらえるような動画を作ることで、CTRを改善します。
一度、動画を制作すれば幅広い媒体で活用できるといった動画コンテンツが持つメリットが大きいためでしょう。
動画広告以外にも、サービスを紹介するアニメーション動画でCVRの改善を図ることができます。
広告動画ではサービスや商品の詳細はわからないため、どんなサービスなのか具体的に解説できるサービス概要説明の動画非常に効果的です。
情報量の多さや、目を引く力、訴求力などはサービス説明や商品紹介と相性がよく、コンバージョン率の改善に有効な施策の1つとなっています。
アニメーション動画の活用方法について解説しました。
次に、動画制作をする方法を3つ紹介します。
アニメーション動画の制作ツールを使い、自分たちの手で制作するパターンです。
現在は高品質な動画を簡単に制作できるサービスが多数あります。
その中でも、簡単に動画を制作できるおすすめのサービスを2つ紹介します。
Vyond(ビヨンド)の紹介
Vyond(ビヨンド)はアニメーション動画の制作に特化したクラウドサービスで「パワーポイントのスキルがあれば2時間でPRアニメが作成できる」をコンセプトに、簡単にアニメーション動画を制作できるのが強みです。
数千以上もあるテンプレートを組合わせ、短時間で魅力的なプレゼンテーションアニメを生み出すことができます。
商品やサービスの説明、など幅広いジャンルに合う高品質な動画を、誰でも簡単に作成できるのが人気で、YouTubeでホワイトボードアニメの動画はVyondが多数を占めています。
公式サイト https://animedemo.com/
VideoScribe(ビデオスクライブ)の紹介
VideoScribe(ビデオスクライブ)は、ホワイトボード風アニメーション動画を制作する際によく使われている動画編集ソフトです。
Vyondと比較してホワイトボードアニメに特化しており、月額料金が安いのが特徴です。
https://www.videoscribe.co/en/
動画制作会社に依頼
「餅は餅屋」という言葉通り、動画制作なら動画制作会社に依頼するのが確実です。
コミュニケーションコストと予算はかかりますが、プロに依頼することで高い品質を担保することができます。
また、動画の長さやジャンルによっても予算は変わります。
おすすめの動画制作会社については、こちらの記事で紹介しているのでご覧ください。

クラウドソーシングサイト使ってアニメーションの動画編集をしていたり、個人で映像制作を請け負っているフリーランスに依頼するのも1つの手です。
作業するのはその個人のみなので、大規模の動画制作はできませんが、かかる金額も事前に読みやすく、いいクリエイターに依頼できれば安価に品質の高い動画ができるのでかなりコストパフォーマンスは高いです。
ですが、能力には個人差が大きく、クオリティにばらつきが出やすいです。
また、突如連絡が取れなくなるなどと言ったリスクもあるため、品質担保は難しいでしょう。
動画編集の外注については、こちらの記事で紹介しているのでご覧ください。

アニメーション動画を制作する際の注意点
特に初めてアニメーション動画を制作する際は、特にスケジューリングや進行がスムーズに行かない場面が多々あるかと思います。
なので、これからアニメーション動画を制作する際、まず気を付けたいポイントをまとめました。
アニメーション動画に限らず、映像の制作にはかなり時間がかかります。
なので、納品までのスケジュールを考えるには「納品日」つまり、プロジェクトの完了日を明確にしておくことが大事です。
アニメーション動画は、チェックおよび修正に多くの時間を割くので「修正や想定外の工数が発生するのが基本」です。
「スケジュールが無いから修正したくてもできない」
「急いでチェックしたからチェック漏れが多かった」
という事態を避けるためにも、余裕をもってスケジュールを組むようにしましょう。
動画制作のスケジュールについては、こちらの記事で紹介しているのでご覧ください。

「どんな目的で動画制作するのか?」
「どのような成果を得たいのか?」
このように目的とゴールを明確にしたうえで、
「信頼できる相手か」
「どんな動画が得意か」
などを見極めつつ、依頼先は慎重に検討するようにしましょう。
制作会社の選び方については、こちらの記事で紹介しているのでご覧ください。

また、動画制作の進め方についてはこちらの記事をご覧ください。

動画制作のスケジュールの目安は、大体2〜3ヶ月を見る必要があるでしょう。
編集難易度が低いものであれば、数週間で完成するものもありますが、長尺でだったり、修正が多くなると3ヶ月~半年の期間を要する動画もあります。
「切りすぎじゃない?」と思うくらいスケジュールには余裕をもって制作に臨みましょう。
アニメーション動画制作方法、表現方法にもよりますが、およその目安は「30万円~100万円程度」と非常に金額の幅が広いです。
幅が大きいので「どれくらいかかるか」を気にするよりも、予算も事前に明確にして「〇〇万円で作れる動画はなにか」という考えをしておくと、スムーズに制作が進行します。
予算が曖昧だと、動画制作に関わる人数や、制作会社の提案もしづらくなってしまうからです。
また、動画制作には修正などを行うと追加料金を払うことになる場合があります。事前に上限を決めておくことで、「思ったより予算がかかってしまった」という事態を防ぐことができます。
例えば動画制作会社KEY-MOVIEでは、「素材がないけど、予算を抑えたい」という要望に応え、アニメーションツールを用いて制作したり、画像とテキストのみで動画を作成することで、制作の単価を抑える提案をしています。
こちらはみそ汁で有名なマルコメのCMです。受験勉強に励む娘と、不器用な父親との日常を切り取ったみそ汁のCMです。
かなり綺麗な映像で、純粋に物語として面白く、引き込まれるのが特徴です。
また、こちらはリフォーム業者のムロのCMです。よくYouTubeで見る広告動画の形式と言えばこれではないでしょうか。
「現金負担0円」でリフォームができるという売りに川越に密着したことをアピールしています。
Vyondを利用し、実写の商品画像とを組み合わせた動画です。
利用できるテンプレートを生かしつつ、商品のイメージや特徴、利用するメリットを伝えられる動画に仕上げています。
こちらは公式の広告動画です。英語ではありますが、この内容は全てテンプレートで構成されています。制作が簡単であること、動画がわかりやすいことを上手く伝えられている動画です。
クオリティが高く、制作費の安いアニメーション動画制作ならKEY-MOVIEがおすすめです!高品質な動画を圧倒的なクオリティで制作。
また、KEY-MOVIEでは5つの強みがあります。
1.業界最低水準の価格
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